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vol.133

月刊「WHIPLASH」OCT,2017

10月の目標:南下!

この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は8月24日から9月25日までです。

今年3度目の山岳渓流釣行は標高1000mほどの沢。下界というか、阪神間は深夜でも涼しい程度だったのですが、現地(白山水系の某川)に着いて車を降りると、あまりの寒さに歯が鳴り、釣りどころか着替えもできず、慌てて車内の潜り込みました。同行のマオ先生夫婦は寒さに強いらしく、そんな自分を見て笑ってましたが、体脂肪率10%以下の弱点がモロに出た感じ。7時を過ぎてやっと気温が上がってきたので、軽く運動してから入渓。最初のポイントですぐに1本ヒットしたがポロリ。しかし40mも行かないうちにまた1本。やっぱりこの沢は裏切らない。しかし魚はいるものの、早くも夏の活性ではない。なんか鈍臭かったり、しつこさがなかったり…。いつもの終了ポイントまで5時間半ほど延々と釣り上がり、結果は尺モノ1本、その他合計25本以上。ムキになってやってたら多分35本は釣れたと思います。それというのも尺モノを釣った途端、完全に遊びモードになってしまって…。まあでも本州最後の山岳渓流釣行はイイ感じで終了。また来年。

[当日使用タックル_1]

  • Rod:GILLIE HEADWATERS 53 Bait(Zenaq:今のところワタクシの個人的特注品)
  • Reel:SS AIR(Daiwa)+PE#0.4+Fluoro 5lb Leader
  • Lure:EMISHI 50S(Ito Craft), SILVER CREEK MINNOW 50S(Daiwa). Dr.MINNOW 50FS流れバッタ(Daiwa)

[当日使用タックル_2]

  • Rod:GILLIE HEADWATERS 48(Zenaq)
  • Reel:CERTATE 1003 w/2004(Daiwa)+Nylon 4lb
  • Lure:EMISHI 50S(Ito Craft), Dr.MINNOW 50FS流れバッタ(Daiwa)

*「黒」である。かつて山岳渓流では黒のルアーで一度だけ魚が連発したことがあるが、その後は不発…というか嫌われ続けている。今回も数本のイワナがしつこくチェイスしてくるので、試しに黒を投入したら1投目からまったく姿を見せなくなった。別のポイントでも黒を入れるとまったく魚が出てこない。同行者のマオ先生のルアーに複数匹のチェイスがあるので、そこに投入させてもらったら、やはりまったく追いがなくなった。その後先生がそれまで追いのあったルアーを投入したが、これにも反応が途絶えてしまった。黒、恐るべし。そんな黒だが、自分はそれでも山岳渓流に行く時には、今後も必ず1個は黒を持っていくだろう。それだけ嫌われる色だからこそ、他の色がダメな条件下できっと爆発することがあるだろうと思うからだ。うーん、それにしても渓流ルアー歴の長いマオ先生もあきれるほどの沈黙ブラックマジックでした(苦笑)。

*今回の被害:ナシ。朝晩の冷え込みが厳しくなったせいか、気にしていたアブは1匹もおらず。獣道も数度か抜けたが、ダニやヒルにもやられませんでした。クマさん道は臭かったけど、ヒグマほど迫力のあるニオイではありませんでした。

マオ先生は先月、ついに林道を歩いている時にクマさんに出会ったそうだ。20〜30mほど前方の林道脇の森の前に、ひょいと黒いモノが立ち上がったそうだ。先生は剣鉈よりもカメラに手が行ったそうだが、撮影する間もなく、森の中に消えていったらしい。今回の釣行では間違いなくツキノワさんやろ…という獣道もあったし、糞も数個見かけた。でもまあそれよりイノシシが増えたなあという印象。あまり標高の高いところにはシシは少ないというイメージなんだけど。

ロッドテストでしょっちゅう近所の川やら池やらに通いました。偶然なのですが、テストロッドがまとまって上がってきたのと、時間があまりないのとで、とにかく片っ端から使って機能チェック。さいわいどのモデルも想定から大きく外れているものはなく、あったとしてもちょっとした変更で済みそうな感じ。いずれも詳細スペックの発表は来年になりますが、ちょっとした特徴だけ列挙しておきます。
まずはRAW DEALER。シリーズ中もっともライトなモデルで、ベイトとスピニングあり。バス以外にも上流域の中型トラウトや小規模港湾のハネ(フッコ)などに使っても楽しそう。軽量ルアーはよく飛ぶし、1/4-3/8ozのルアーの操作性は個人的に◎だと思います。サブネームは「軽犯罪(Misdemeanor=ミスディミーナー)」。ライト(軽)モデルだし、想定ターゲットも大きくないし、WHIPLASHらしい、ちょっと反社会的な感じのナイスなネーミングでしょ(笑)。
次に小継(?)ルアーロッド。昨年末に小型バイクを買ったのですが、それに乗ってるうちに欲しくなり、作ってしまったロッドです。背中のリュックやワンショルダーバッグに入れても、ハミ出しが少ない仕舞寸法に設定。できるだけセクションを少なくするために、ロッド全長は短かめ。その昔、バスロッドは5フィート半から6フィートが主流でした。その時代の記憶をたどると、遠投性はイマイチながらショートゆえのアキュラシーはけっこうよかったような。それもあって、このシリーズはアキュラシー重視のショートな設定。パワーも強くてもミディアム程度。全体的に長めのモデルが多いRAW DEALERとの差別化も考慮して、長くても6フィートちょいに設定しました。本体部3本はキレイな曲がりを生むスピゴットジョイント、そしてハンドル部は強度重視の並継仕様。ライトな多セクションロッドは、スピゴットならすべてスピゴット、逆並継ならすべて逆並継となることが多いですが、このシリーズはあえてスピゴットジョイントと並継を同居させることによって、構造的にも他との差別化をはかり、性能的にも両方の特性を活かす方向で企画しました。トラベルロッドという性格上、いずれも極端さを排した穏やかなテーパーデザインです。ちなみにこれらのロッドは、シリーズ名に「RAW DEALER」はつきません。「RAW DEALER」や「SERPENT RISING」は国産品のみで構成していますから。…ということからわかるように、この小継シリーズは中国製です。今回もちゃんと現地に足を運んだし、HEAD GUNNERでイイ仕事をしてくれた工場なので大丈夫だと思います。
まずはベイトモデルからリリース予定(まだテスト段階だけど)。現在3モデルをテストしていますが、1モデルはリリース取り止めにする予定。そのモデルはあまりに私的すぎて需要がなさそうなので…(苦笑)。このベイトモデルたちがうまくいけば、将来的に2モデルぐらい追加する予定だし、スピニングモデルにも着手するつもりです。ちなみにサブネームは鳥類の英名から拝借。ロッドのイメージからかけ離れないことを念頭において命名しました。シリーズ名、各モデルのサブネームとも正式発表は後日。すでに決まっていてロゴも製作済みなんだけどね。
それとハンドルブランクを少し調整したHEAD GUNNERの国内仕様も。基本的に海外仕様と同じ2モデルですが、スレッドカラーや一部パーツを変更しました。ツヤ消し系ブランクと落ちついたスレッドの色調(具足=鎧兜からイメージしました)から、わずかながらも「和」を感じていただけるかと。デザインに携わる身としては、MADE IN CHINAのロッドに、あざといまでの和柄や勇ましい漢字を入れたりする気にはなれません。まあMADE IN JAPANでもやらんだろうけど(笑)。個人的には「盛りの美」ではなく、「引き算の美」とか「削ぎ落としの美」を重んずるタイプなもんで。このシリーズは増えてもあと1、2機種かな…。

[テストロッド_1]

  • Rod:RAW DEALER R○△△R○2 THE MISDEMEANOR_test(Whiplash)
  • Reel:RYOGA 1016H(Daiwa)+PE#2+Leader, ZILLION 105H(Daiwa)+PE#1.5+Leader

[テストロッド_2]

  • Rod:RAW DEALER R○△△R○-S2 THE MISDEMEANOR ST_test(Whiplash)
  • Reel:10 CERTATE 2500(Daiwa)+PE#1.2+Leader

[テストロッド_3]

  • Rod:小継ぎルアーロッド(ベイトモデル) WEC○□△SML_test(Whiplash)
  • Reel:ZILLION TW 1516SH(Daiwa)+PE#2+Leader

[テストロッド_4]

  • Rod:小継ぎルアーロッド(ベイトモデル) WEC○□□ML_test(Whiplash)
  • Reel:ZILLION 100H(Daiwa)+PE#1.5+Leader

[テストロッド_5]

  • Rod:小継ぎルアーロッド(ベイトモデル) WEC◇□☆LML_test(Whiplash)
  • Reel:ALPHAS FINESS CUSTOM(Daiwa)+PE#1.0+Leader

[テストロッド_6]

  • Rod:HEAD GUNNER J-VERSION HGJ-610H_test(Whiplash&Valley Hill)
  • Reel:RYOGA BJ C2020 w/2025 Spool(Daiwa)+PE#8, BLACK SHEEP 250(Daiwa)+PE#8

[テストロッド_7]

  • Rod:HEAD GUNNER J-VERSION HGJ-702HH_test(Whiplash&Valley Hill)
  • Reel:RYOGA SHRAPNEL C3000H(Daiwa)+PE#8-10

ロッドだけでなくルアーの方も進行中。まずはTBRのダウンサイジング・バージョン。リップのサイズや内部構造以外の外形にかんしては全体的にほぼ均等に縮小。ところどころ手を加えてますが、ぱっと見にはほとんどわからないと思います。自分で内部仕切を作り、ウェイトボールを配置したテストモデルを製作。またしても思いっきりアナログな手法でやってます。107で苦しんだので、この小型モデルは少しラクかな…と。ボディは90mm程度ですが、フックアイ等は1.1mm径でやや長めのモノを採用。ボディ内に入ってる部分の表面積が大きいので、引っ張りに対する強度も稼げるわけです。フックはST-46#6を採用予定。
その他の詳細はいずれ…。

実はもうひとつコラボレーションのプラグが進行中なんだけど…。

…というわけで、ちゃんと働いているのである。傍目には遊んでいるようにしか見えないらしいが(苦笑)。わりと頭脳労働もあるし、正確さを求められる手先の作業も多いんだけどね。

ふと動物の気配を感じて草むらに目をやると灰色のヤギがいた。どうも苦手である。つながれているかどうかすぐに確認。ん、ロープもリードもない。これは大変、もしこっちに来たら…。ヘンに悟られぬように素知らぬ顔で車に戻り撤退。さてそのヤギである。きわめて個人的ではあるが、特にオスヤギの印象はイーヴルかつホーニーである。いろんな国でヤギやヒツジを見てきたが、ヒツジは牧草地帯で草を食いつつ、時におっとりと顔をあげて「ベエエェー」と鳴くという印象。それに対してヤギ、特にオスヤギは草よりもメスのケツを嗅いでは変顔して「ベエエェ〜」と鳴く光景が印象に残っている。マレーシアでもオーストラリアでもカザフスタンでも日本でもそういう印象がある。またニオイのレベルもケタ違いである。オスヤギさんのそれは相当離れていてもわかるほど強い(しかしソレノドンはその臭いを数百倍濃くしたようなニオイを出すらしい)。たまたまそーいう時期にばかり遭遇しているのかもしれないが、自分が散見したそれらの内容から、西洋における「従順なヒツジとイーヴルなヤギ」という観念もわからんではない。近縁の動物なのに、かたや神の使いになったり、かたやサタンの象徴になったりしている。
でも中国には従順どころか「拗けること羊のごとし」という表現もあるみたいだ。故・司馬遼太郎のたしか『項羽と劉邦』の中に、そんな表現が出てきたような…。まあどーでもいいが、幼少期のトラウマがあるので、ヒツジもヤギもできるだけかかわりたくないだけである。そしてヒージャー汁もジンギスカンも避けて生きたいと思うのであった。旭川のジンギスカンにかんしては、現在ドイツ在住のメル先輩に今でも恨まれてるかも…。

ヒツジと言えばカナダの劇団コープスがケッサクですよ。どう見るかは観客の自由ってのもイイ。

北海道に行ってきました。やっぱり臭うぞ、ヒグマさん。そのあたりの話は後日。

お調子者とか気取り屋とか、知ったかぶり屋とかセレブ気取りとか、異様なお節介屋とか自己顕示欲もりもりの人たちとか…。あー、めんどくさい…。

最近の!!な試合

★WBO S.ウェルター級王者決定戦 ミゲール・コット vs 亀海 喜寛

いろんな意味で非常に注目した一戦。1Rこそ亀海がよかったが、その後はコットの総合的な上手さに翻弄されたカタチ。もちろん翻弄するだけでなく、いいパンチも飛んでくるわけで、やはり格の違いを見せつけられた一戦という気がした。しかし、これで亀海の評価が下がったわけではないと思う。またソト・カラス戦やゲレロ戦のような激戦をぜひとも観てみたい。

★フロイド・メイウェザーJr. vs コナー・マクレガー

ボクシングマッチなわけで、もし万が一マクレガーに勝機があるなら、かりにダーティーボクシングに持ち込んでも3Rまで。長引けばメイウェザーにかなうはずはない。まあたしかにそんな感じで結果的に10RTKOでメイウェザーの勝利。世紀の茶番でなかったのがさいわいだが、メイウェザーは明らかに仕上げてきた動きではないし、話題性とファイトマネーの破格さだけで、結局のところ試合としては別にどーでもよかったなあ…と。そしてなにより、これをボクシングのプロ現役50連勝に数えるのはどうかと思うなあ。もう1戦、キース・サーマンあたりと戦って、勝ってから「50連勝」と声高に言ってほしいね。今のメイウェザーには厳しいだろうけど。

★WBC S.フライ級選手権 シーサケット・ソールンビサイ vs ローマン・ゴンザレス

前回は議論を呼ぶ試合でソールンビサイが勝ったが、釈然としないためダイレクトリマッチとして組まれた試合。意外に前に出ないゴンザレスはバッティングを警戒しているようだが、なんか「らしくない」なあ…と思ってるうちに、ソールンビサイのパンチが予想より入る。それと体の力の違いが前回以上に見える。そして4R、ソールンビサイの右カウンターがゴンザレスのアゴに入りダウン。かなり脳が揺れダメージ大。立ち上がるも、再び右カウンター。今度はどうしようもないダウンで、レフェリーはカウントよりもストップを選択。直前の井上選手の快勝が霞むほどのインパクトを残した。自分は何ごとにも「壁」はあったほうがいいと思っている。ずっとこの階級でやってきたソールンビサイには、下から上がってくる選手に対するS.フライの「壁」となってほしい。かつてバーナード・ホプキンスがミドル級で「壁」となっていたように。「壁」といえば、ゴロフキンもそうですね。アルバレス戦は公式裁定では3者3様のドローだったが、個人的にはゴロフキンの勝利。アルバレスをはね返した試合だったと思う。

最近の愛読書

★キジムナーKids 上原正三著 現代書館

沖縄の集団自決のあったガマを、ガキどもが荒らすというとんでもない事件があった。その沖縄にかんしては、本土の空襲ほどに語られていないと思う。あまりに悲惨な報道写真やフィルムを見るのがつらいなら、まずはこの本はどうでしょう? ここには悲惨だけではなく、明るさもたくましさも希望もあります。今年出版された本の中で、個人的に一番かな、笑って、泣いて…。

最近の珍事件

★特になし

最近のお買い物

★関西では手に入らないルアーを少し

北海道に行ってたので、こちらでは手に入らないルアーやエサ針を購入。さすがサケ&マスの土地!

今月のダメな人

★特になし

ヒグマやツキノワグマの糞を解体して内容物をチェックするのは、変人やダメ人間の領域ではない。これは山に入る釣師として当然の行為だと思う。