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vol.166

月刊「WHIPLASH」JULY,2020

この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は5月24日から6月23日までです。

宣言解除後、初めてゆったりした気分で釣りに行ってきました。と言っても、夕方に県内の野池を2つまわっただけですが。残念だったのは、そのうち一つが新たに釣禁になっていたこと。住宅も近いし、バスが入って釣り人が増えたことが原因らしい。もうひとつは相変わらず人もおらず、手のつけようのない大規模のガマ・ブッシュも健在。高気圧がキンキンに張り出した好天のため魚は低活性だったものの、2度アタリがあり、そのうち1度は「カムルチー?」と疑うほどの捕食音が響き、大きなライヒーが上がってきました。たしかに近年稀に見るサイズでしたが、それよりもオオヨシキリやセッカが鳴き続け、少し向こうの森からはホトトギスの声が聞こえてくるという牧歌的な環境で釣りができたことがうれしかったです。帰路は信号待ちをしていた時に、すぐ近くの森からヨタカの声が聞こえてきました。この場所はよくアオバズクが鳴くので、夜に通るときはいつも窓を開け、耳を澄ましています。
移動を含めても長い時間ではありませんでしたが、春以降初めて落ち着いた気分で野外に身をおくことができ、自粛自粛で外出がしづらかった時期の鬱屈から、少し解放されました。

あれほどあちこちにいたライヒーの減少は非常に辛い。どこからかカムルチーを移入され、その存在圧のせいかライヒーが姿を消したいくつかの池では、カムルチーも減りはじめた。人間のいらぬ行為が両者を追い詰める。

後日、別の池の畔。今年も大発生したマイマイガの幼虫に気を取られつつも、野外で遊ぶうれしさでブユの存在をすっかり忘れていました。「なんか痒い」と気がついた時には腕を3か所やられていました。ブユの刺咬で炎症が激しくなる体質ではないので、痒みは数日でおさまりましたが、顔をやられなくてよかった。昔、友人が池の畔で車の窓を開けて昼寝していた時に鼻をやられ、片方の小鼻が倍ほどに腫れあがるという事件がありました。ブユに弱い体質だったのでしょう。ブユの刺咬と書きましたが、実際には「刺」ではなく「咬」。口で皮膚を咬みちぎり吸血します。その際に唾液腺から毒素を注入するので、それが原因で痒みや疼痛、発熱などの症状が出ます。お魚釣りのみならず、キャンプ他の野外活動の際にはご注意を。蚊と違って口の構造上、服の上から刺咬できないので、一番の防備は肌を出さないこと。最近はブユも視野に入れた虫ヨケがあるそうです。持続力はあまりありませんが、アブ同様ハッカ油を希釈したものは嫌うようです。

水生植物の生育がよくなかったので、釣りよりも魚の姿のチェックを中心にしましたが、いずれの池もライギョの魚影は多いころの1/10以下。最もひどいところは1/30以下?という減少度合。そのひどいところは2度「かいぼり」をされたので、もろにその影響と思われますが、その他はそういうこともなく…。ただ廃水や汚水が入ったわけではないのに水質が変わったり、水生植物が激減したり、それにともなってか水生昆虫も姿を消したり…という変化はありました。今年は例年の同時期よりトンボの種類と数が減りました。
それと大型個体がまったくいなくなったというのも不気味。以前は年のいった大型個体の下に、その予備軍的なサイズのものがちらほらいたのですが、そういったものもなく、70cm程度を上限に止まったまま。ここ数年そいつらもほとんど大きくならない。釣った魚を観察しても、昔いた魚たちとは異なり、「こいつらは大きくならないな…」という雰囲気。小さくて細いのに妙に年をくってる感じなのです。岸のブッシュ際でよく見かけた幼魚も見なくなった。小魚はけっこういるし、昔ほどではないにせよ、ウシガエルは夕方に合唱が起きるほどいる。繁殖がうまくいってないのか…。
いくら観察しても陸上生物の自分には、それらの池で何が起こっているのかは皮相的な現象しかわかりません。

後日他の池でいいサイズのライギョが釣れました。昔からそこにいる魚の特徴を持っていて、しかも大きさのわりにミョーに若いし、よく太っていて体の張りもいい。こいつ、相当大きくなるのでは?…という期待を持たせる個体でした。食物となる小魚やザリガニ、カエル類は少ない池ですが、なぜか魚のコンディションは抜群。うーん、よくわからん。魚影がかなり薄いのがサイワイしてるんだろうか。それとも栄養価の高い極秘の食物でも(笑)。ひょっとして某齧歯類の子とか…。某齧歯類、親はよく見るけど子を見ることはないし…。友人はそこでトンボを捕食しようとしたライギョを見たそうだが、そんなもんでは腹の足しにはならないだろうし、やっぱり某齧歯類……かな。

最後に釣具屋さんに行ったのは、いったいいつだったっけ?…というぐらいご無沙汰していました。3月頭の出張の際に、現地の釣具屋さんにちょっと立ち寄って、たまたま欲しかったものが売り切れてたので、何も買わずに帰ったのが最後だったように思います。で、3ヶ月ぶりにお買い物に。でも悲しいかな、こちらは各種ルアーの品揃えが豊富なお店でも、山岳渓流用のモノは極端に少ないのであった…。

出版関係の仕事をしている知人とひさしぶりに話しました。紙メディア切り・紙メディア再評価、世間は揺れたりしましたが、自分は再評価どころか元から紙メディア支持派。この知人の手作り感溢れる仕事にも共感をもっていました。で、結局のところなんでそんな仕事をするのだろうという話になり、それはもう「業」に近いんじゃないか、そういう「運命」なのではないか…と。それをいうなら自分がモノを作るのも、それで飯を食うとか儲けるなんてのは二の次で、作らなくてはいられないというレベルで、これも知人の言葉を借りると「業」に近い。自分は物心つくかつかないか…という頃から、誰に言われることなく絵を描いたり、なにかカタチを作ったりしていたようなので、すでにそこから「業」らしきものは始まっている(笑)。そしてこの「業」というレベルに近づいてくると、苦境にも不思議と耐えられるし、行き詰った時にもふとどこからか光が差してくることがあります。自分の場合も数字だけで切り捨てととれる言葉をかけられたことがあり、そんな風に思われてるんだったら何も望めない、本気で身の振り方を考える時が来たな…と腹をくくったことがありました。ただ自分が作ったモノがどうしようもないレベルであるわけではないし、「売れない=悪」という単純かつ安直すぎる理屈を受け入れる気はなかったし、次の身の振り方についても考えつつ、これまで支持してくれた人たちのことも意識の隅におきつつ、やるべきことを静かにやっていると、思わぬところから光が差し込んできました。そしてゆっくり少しずつですが光源は増えました。もちろん、いろんな周囲の力が作用した結果でもありますが、モノがどうしようもなければ光は差してこなかったでしょう。地道にやっててよかったな、どこかで誰かは見てくれてるんやな…と、静かな充実感を味わうと同時に感謝の念も湧きました。
ちなみに前述の知人は故・水木しげる大先生(←ダイセンセイではなくおおせんせいと読む)の大ファン。「業」だの「運命」だの、「そういう存在」だの、ふたりとも大先生の言葉を代弁した「小豆はかり(『のんのんばあとオレ』に出てくる)」に操られているだけかもしれません。つまりは大先生に操られている?(笑)

今年初の山岳渓流に行ってきました。数年ぶりに入った沢はえらく渓相が変わっていて、両岸は草ボーボー。ライギョ釣りどころではない藪コギを強いられました。藪コギをしつつ気になったのはマダニの存在。藪にはツキノワさんやシカの痕跡があるし、この釣行直前に知人がマダニにやられたこともあり、気にはなっていましたが結局のところセーフ。そこでは以前いいサイズのイワナが出たことがあるのですが、今回はイワナ不在(?)でアマゴちゃんのみ。別の枝沢に潜り込む(文字通り藪と森の隙間から潜り込む感じ)と、そこでは一定の区間のみ色の濃いイワナが顔を出してくれました。残念ながら、すぐに自然の魚止め地形にぶつかり遡行中止。釣果自体は芳しくありませんでしたが、空気はいいし(たまに獣臭いけど)、水はキレイだし、人はいないし(入渓点下流で奇声を上げていた山岳ハイカ―風の人を1名見かけたが、いったい何だったのだろう?クマ避けの叫びか?クマ避けの叫びといえばMELセンパイはドイツから帰ってきてるのだろうか?)、梅雨の晴れ間の1日を楽しく過ごすことができました。
今回はDAIWAさんのSILVERCREEK STREAM TWITCHER 51ULB-4を使用。4ピースの携行性と滑らかなテーパーデザイン、張りを抑えた中間域の設定がイイ感じのモデルです。多用してきたWISE STREAM 45ULB-3とはかなり異なるので、近距離藪沢のイワナではフックセットのタイミングがズレましたが、人間側の調整もすぐにできました。具体的にいうと、藪沢ではロッドでアワセるスペースが少ないので、巻きアワセ系+少しのロッドストロークになることが多いのですが、その際のリールハンドルの巻き込み方が45ULB-3とは異なるのです。長さもテーパーもベリーの張り感も違うので当然といえば当然なのですが…。まあすぐに慣れるレベルでしょうだと思います。キャストフィールもいいし、飽きの来なさそうなシンプルなデザインもいいし、金属なのに妙にスムースなリールシートパーツもいいと思います。次回はもっと狭い沢に入るので、STREAM TWITCHER 48ULBを使おうと思います。
Special Thanx to R “Metal Hentai” N san(Daiwa), T.N san(Daiwa)

[当日使用タックル]

  • Rod: SILVERCREEK STREAM TWITCHER 51ULB-4 (Daiwa)
  • Reel: SS AIR(Daiwa)+PE#0.4+Fluoro 5lb Leader
  • Lure: EMISHI 50S(Ito Craft), SILVER CREEK MINNOW 50S(Daiwa)

白人警官による黒人踏みつけ致死を発端に、あちこちで反人種差別のデモが起こっている。多分だけど、ほとんどの日本人は有色人種差別を受けたことがないと思う。自分ははっきりしたものを3度受けたことがあるが、こんなにもあからさまに堂々と差別してくるのか?という感じだった。最初に受けた際は「え?何言ってるの?冗談か?」と思ったぐらいだ。ところがそれは冗談でもなんでもなかった。そのうち2度にかんしては公的な場所だった。うち1度は場所はアメリカで、相手は公務員であった。きわめて公的な場所であったし、相手の武器不携帯もはっきりしていたので、対抗して中指のサインとあえて日本語で罵辞(←イヤなことを言われてるのはわかるのだ)を進呈してやったが、もちろんそれは相手の不快感をおおいに煽ることになった(←少々ムカついても、旅行者は中指サインや罵辞はやらないほうが賢明です)。いや、今思い返せばもう1回あったなあ。サン・パウロのド街中のタクシー運転手だ。
感じの悪くない人が多かったが1名だけ違った。モメた時、まずは相手が軽装で銃や殺傷能力の高いナイフを持ってないことを確認した。暴力を振るってきた場合の対処も考えた。日系3世の知人の店の前に停車させたうえでのモメごとなら、こちらが有利だという計算も冷静におこなった。想像するに、自分が有色人種で現地語が不十分ということが気に入らなかったらしく、荷物が重かった(30kg弱)のを理由に「ガソリンを食う、もう一人乗せてるのと同じだから、その分の金を加算して払え!」といちゃもんをつけてきたのだ。相手は白人の大男(背は180cmぐらいだったがデブ)、こちらは小柄なアジア系、高圧的な態度に出れば払うと思ったのだろうか。この時は通りがかった人(この人は知的な雰囲気の白人だった)が味方してくれて、運転手はふてくされて何か罵辞をつぶやきながら立ち去った。ところでタクシーってひとりいくらの支払いだったっけ?(苦笑) 自分がガキの頃、ボボ・ブラジルという有名なプロレスラーがいて、この人はアメリカ人なのだが、人種差別のないブラジルに行きたいと子供の頃に思ったことから「ブラジル」というリングネームをつけたという話があるが、ブラジルにも有色人種や先住民に対する人種差別はある。
カナダでは先住民男性殴打事件、アトランタではテーザーガンを奪って発射した黒人男性射殺。背景はわかりかねるし、どこまでヘイトクライムなのか、やられた側にも問題はないのかなど、メディア報道だけでは不明だけど、すべてが関連づけられて、大きな波になっている。さらに懸念されるのは、それに乗じるよからぬ思惑の人たちの存在。デモとCOVID-19の感染拡大も無縁ではなかろうし、とにかく少しでもいい方向に世界が進むことを願っている。

ブラジルの状況が心配なので、以前3度世話になったガイドさんに連絡を入れてみました。彼自身はその時もドメスティックなツアーで、お客さんたちをガイドしている最中でした。彼は元気そうだし、国があんな状況でも仕事があるので、それはそれでほっとしましたが、本来ならロックダウンされかねない状況だし、緊急事態宣言下の日本より行動制限すべき状況なのに、人はまだまだフツーに動いているということに「本当に大丈夫なのか?このまま進むとどうなるのか?」と不安を覚えました。
個人的にはすべてが安定したら、またブラジルに旅行して、このガイドさんと奥地の某ロッジに泊まって釣りをしたいと思っております。しかし一体いつになるだろう。彼と最後に会ってからもう少しで12年、そして世話になったLewisさんがアルタミラの近くで飛行機事故で亡くなってから11年…。いつの間にか時間は流れてしまった。ベレンの街もアルタミラの町も変わっただろうな…。

日本ではゆっくりと日常が戻ってきているようだ。人の顔も4~5月より随分明るく見える。しかしまあウィルスの不気味さは影を落としたままだ。気がつけばウィルスが消えていた…なんてことにならんかなあ…などと、奇跡のようなことを思ったりする今日この頃。

最近の!!な試合

★UFC250

今回も無観客での開催。しかもひょっとして会場もそれ用? 今回のメインカードは鮮烈な試合が多かったと思う。まずはショーン・オマリーの右ストレート・ワンパンチKO。アルジャメイン・スターリングのリア・ネイキッドチョーク。コディ・ガーブランドのラウンド終了ブザー間際の右フック・ワンパンチKO。バンタム級はヘンリー・セフードの王座返上後、実力拮抗のケイオス状態で目が離せない。それにしても強すぎるアマンダ・ヌネス。バンタム&フェザー同時戴冠状態で、今回はフェザーとしての防衛線。かつてクリス・サイボーグを苦戦させたフェリシア・スペンサーを余裕で完封。司会のジョー・ローガンじゃないが、「次はどうするの?」って感じ。相手が見当たらないのでは…。
今回もセコンド陣はマスク装着。その中で目を引いたのは、エディ・ワインランドのセコンドがつけてたヒゲ柄マスクと、フェリシア・スペンサーのセコンドのひとりがつけてた和柄の「大入」マスク。無観客試合に「大入」って…ウケ狙いか(笑)。
コナー・マクレガー、またしても引退宣言。いつ撤回?いくらで撤回?(笑)

最近の愛読書

★特になし

本棚にあるものをあれこれ…

最近の珍事件

★地球の裏から

スペイン語のメールが届いたので、仕事関係かな?と思って見ると、7年前に行ったエクアドルの奥地、ケチュア語で「コンゴウインコの丘」を意味するコミュニダドの女子からでした。「あなたの国は大丈夫?」とのこと。うん、まあ大丈夫といえば大丈夫…。

★よくわからぬ交通整理さん

たまにいますよね、ミョーに張り切って変わったポーズや気取ったポーズで旗を振る交通整理の人。以前歌舞伎っぽい動作の人もいたなあ。見る側はやってる本人ほどカッコいいとは思ってないのに…。先日も「止まれということやな…」と思ってブレーキをかけて徐行に入ると、旗で「違う違う、GO!GO!GO!」とやられました。止まれっぽいのもわかりにくかったし、GO!GO!GO!も身振りが大げさすぎてヘン。しかも口パクつき(笑)。とにかく行けということなので横を通り過ぎると、車の風に巻き込まれたかのようにくるりと一回転してキメのポーズ。あのなあ…。ひょっとして珍さんが憑依?

★イノシシvsバイク

ある夜、六甲山系越えで家に帰る途中、対向車線を走ってきたバイクが路上に現れた50kg級のイノシシと衝突。イノシシは一瞬転倒したものの、すぐに起き上がってフツーに走って山の中へ。しかしバイクの人はうつぶせに倒れたまま。バイクの後続の車は5m先に2台以上停車できるスペースがあるのに、路上に投げ出されて倒れたままの乗り手とバイクを避けて、3台続けて停まることなく通り過ぎる。なんだ、その薄情さ。とりあえずハザードを点けて路肩に停めて近寄ってみると、乗り手は倒れたままゆっくりもがくだけ。声をかけても返事がない。意識朦朧?ヘルメットのシールドは取り付け部から割れてるし、頭を打ったか?でもヘルメットは側面に擦り傷だけ。それならコケたショックか?しばらく声をかけてると正気に戻ったようで、徐々にフツーにしゃべれるようになり、ゆっくり動けるようになりました。「足が痛いが少し休んだら乗って帰れる。大丈夫」というのでバイクをチェックしましたが、バイクは特に問題なし。人間も骨折はしてない模様。登りでスピードが出てなかったのが幸いしたようです。実はこの事故の数分前、運転中に急に眠気がして、一瞬幻覚を見たのです。それはガードレール沿いを歩く50kg級のイノシシの後ろ姿。その幻覚のせいで「これはヤバイ!」とばかりに、しゃきっと眠気が消えたので、自分の身には何事も起こりませんでしたが、ひとつ間違えば衝突したのは自分だったかもしれません。あの幻覚は山の神様からの警告だったのかも?

最近のお買い物

★ベース

買ってしまいました。一番影響を受けたギタリスト、トニー・アイオミ師にあやかってSGシェイプ。というか、ロックに興味を持った頃から、ギターのシェイプではSGが一番好きでした。次点はレスポールです。ギターの場合、デザイン的にはSGとレスポールが大好きなのですが、ともにあのブリッジが苦手なので敬遠しました。それはさておき、ギターをいじってた手には、ロングスケールはけっこうな違和感。慣れないと。で、毎晩遊んでます。

今月のダメな人

★特になし