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SOUND CORNERvol.152

『FRAGILE』
YES

FRAGILE / YES

「ROUNDABOUT」が某人気アニメのエンディングで流れるので、ロック好き以外の人たちにも知られているはず。自分は学生の頃、先に『CLOSE TO THE EDGE(危機)』でYESを知り、そこからこの『FRAGILE(こわれもの)』に入ったのだが、1曲目の「ROUNDABOUT」で電流が走るような衝撃を受けた。その最たるモノがクリス・スクワイアのベースである。ライナーノートでは「風変わりな弾力」と表現されているが、まさに言い得て妙だ。そしてそのベースは「HEART OF THE SUNRISE(燃える朝焼け)」でもインテンスなまでに炸裂する。自分は「PROWLER」でIRON MAIDENのスティーブ・ハリス師のベースを初めて耳にした時よりも、さらに強烈な一撃をくらった憶えがある。冷・温・明・暗・緩・急・穏・激…あらゆるものが混沌ではなく絶妙に配置された楽曲・演奏は、発表から40年近い年月(レコーディングは1971年9月)の試練の中でまったく陰りを見せないどころか、今なお燦然と輝いている。

最近の愛聴曲

  • 全曲『THE THE DOOR TO DOOM』 / CANDLEMASS『THE THE DOOR TO DOOM』
    威厳すら感じるドゥームメタル!
  • MY WAY / FRANK SINATRA
  • MY WAY / SID VICIOUS
  • MY WAY / NINA HAGEN
    *たまたまフランク・シナトラの歌う「MY WAY」が流れていた。しみじみいい歌だと思ったが、同時に2つのバージョンを思い出した。まずはシド・ヴィシャスのヨレヨレでボロボロの破滅的バージョン。そしてもうひとつは「パンクの母」ともいわれた、ニナ・ハーゲンのドイツ語版奇天烈破壊的バージョン。驚きの声域と歌唱力と表情…これを破壊的といわずして何と言う?好悪ははっきり分かれるが、アーティストとしての凄みは否定できない強烈さだ。もし通りでニナ・ハーゲンが前から歩いてきたら、自分はおそらく逃げます…。
  • SEASONS / BARONESS『GOLD AND GREY』
  • HUMANICIDE / DEATH ANGEL『HUMANICIDE』
    *DEATH ANGELの新譜からのタイトルトラック。5月末のアルバムリリースが楽しみ。例のオオカミも復活するみたいだし。そういや先日、このバンドの元Bのデニスさんと会った時「バンドはやらないの?」と尋ねたら、「今は自分の楽しみのために弾いてる程度だなー」と言ってました。