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- Monthly Whiplash「月刊WHIPLASH vol.96」
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SOUND CORNERvol.96
『BLIND RAGE』
ACCEPT

前作、前々作の延長上にあり、今作も充実の硬派メタル作品。今の編成のACCEPTに求められるモノはすべて詰まってるし、ギターソロはこれまで以上に歌っているし、マーク・トーニロはもはや完全にハマっていて、リフに導かれて出てくるのは「この声でないと!」と思わせるほど。ただ、数度聴いてなにかが少しだけ希薄な気がした。なんだろう…?
最近の愛聴曲
- MARIONETTE / MARY'S BLOOD『COUNTDOWN TO EVOLUTION』
*これは聴ける!甘くない。激しくキリッとしている。一瞬「PAINKILLER!!」と思ったが、それが意図的であろうがなかろうが、聴く者の耳をガチッととらえる。火花が飛び散りそうなギターソロも純粋にカッコいい。これはいわゆる嬢メタルファン(周囲の代表例は珍さん…笑)だけに聴かせるなんて絶対もったいない。
意図的なのかどうかはしらないが、「MARIONETTE」のMVではフロント3人のシルエット(特に足の動きと角度)がおもしろいです。左から、いかにも女性→凛とした女性→オトコっぷりのいい女性…失礼しました。 - 全曲『FUCK』 / BUCKCHERRY『FUCK』
*「何も考えなくていいレコード」というキース・ネルソンの発言に思わず吹きました。たしかに何も考えなくても楽しめるEPだが、考えても楽しめるかも。最近この言葉を吐き捨てたくなることばかり。nlm
- LOVE DENIED / BIO HAZARD『STATE OF THE WORLD ADRESS』
*NYハードコア+ヒップホップ…という簡単な図式ではないと思うんだな、ここは。明らかにメタルの匂いがすることもあるし、その証拠にBLACK SABBATHのトリビュートアルバム『NATIVITY IN BLACK』には「AFTER FOREVER」を提供してるし…。このアルバム、この曲はBIO HAZARDのカタログ中で最も好きなモノのひとつ。
- IS THIS THE WORLD WE CREATED? / QUEEN『THE GAME』
*NHKで放送していた第二次世界大戦のペリリュー島の映像と生き残った日米の兵士たちの証言が重かった。これは70年ほど前に我々人間がつくった異常な世界なのだ。放送を見終わったあと、ふと頭の中に流れたのはこの曲だった。こういうものを子供や若い世代に見せるべきだ。自分はガキの頃、南方を経験した元兵士や遺族から悲しく恐ろしい話を聞かされた。叔父のひとりはただの小さな石になって還ってきた。別の叔父は軍部からある特攻兵器の設計を依頼され愕然とした経験を語ってくれた。それらがすべて遠い昔の現実感のない話になりつつあるのが恐ろしい。
- ALL SUMMER LONG〜SWEET HOME ALABAMA / KID ROCK with LYNYRD SKYNYRD
*夏といえばコレだろう。
- FREE BIRD / LYNYRD SKYNYRD『ONE MORE FROM THE ROAD』
*で、口ずさみつつその場所を後にするのはコレだろう。