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SOUND CORNERvol.131
『BADMOTORFINGER』
SOUNDGARDEN

SOUNDGARDENのVoクリス・コーネル自殺の話を耳にしたのは、5月末だったと思う。「うーん…」と唸り、しばらくしてため息をついた。一般的にグランジというカテゴリーで語られることが多いSOUNDGARDENだが、個人的にはグランジなんてカテゴリーはあってないようなものなので、単にカッコいいヘヴィロックとしてよく聴いていた。そのうねるヘヴィサウンドの中で、強烈に個性を主張していたのがクリス・コーネルのVoだった。時にデヴィ・カヴァ的にブルージーであり、もっと声域は広く、時にメタリックであったり、反面メランコリックであったり、強烈な個性と才能がアルバムから響いていた。今聴き返していると、7曲目の「SEARCHING WITH MY GOOD EYE CLOSED」で耳が釘づけになった。胸が痛い。R.I.P.
同じくグランジというカテゴリーで語られたバンドで好きだったのはALICE IN CHAINSである。特に『DIRT』はよく聴いた。ここのVoレイン・ステイリーも2002年にこの世を去った。R.I.P.
最近の愛聴曲
- 全曲『WE'RE ALRIGHT!』 / CHEAP TRICK『WE'RE ALRIGHT!』
*ますます元気なハードでポップでキャッチーなロックバンドの新作。カッコいいリフのハードロックあり、パンク風もあり、浮遊系もあり、「あれ?これはアラバマの愛しの我が家?」なんてのもあり全編楽しめる。日本盤は全15曲も入ってるのに、気がつけばあっという間に終わっている。
- 全曲『BLACK SABBATH』 / BLACK SABBATH『BLACK SABBATH』
*『BURRN! CLASSICS』のビル師やギーザー師のインタビューを読みつつ聴いてみた。1stアルバムが世界を変えた稀有な例だと思う。今聴いてもぞくぞくする。
- 全曲『INCORRUPTIBLE』 / ICED EARTH『INCORRUPTIBLE』
*エピック系だが一気に聴ける。それは展開があっても自然でムリがないということだ。そして情景が頭に浮かぶような表現力にも磨きがかかってると思う。秀作!
- THE WORLD IS YOURS / ARCH ENEMY『WILL TO POWER』
*ジェフ・ルーミスを迎え、さらに強化されたARCH ENEMYの新作から。アルバムが楽しみだ。凄いことになってそうな予感。
- SPEED / LA.GUNS『THE MISSING PEACE』
*やっぱりLA.GUNSはトレイシー&フィルでないと! アルバムは10月発売とのことだが期待大。
- 車窓 / 柴田 淳『バビルサの牙』
*車や列車の窓からいろんな風景を眺めてきた。「もう2度とこの景色を眺めることはないだろうな」と思うと、どんな風景でも 美しく…とまではいわないが、印象的に映るものだ。そしてそう思って眺めた景色の中を、2度と通ったことはない。