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- Monthly Whiplash「月刊WHIPLASH vol.165」
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SOUND CORNERvol.165
『ANOTHER PERFECT DAY』
MOTORHEAD

いまだ賛否両論あるレコードだが、出た当時は特にレビューにおいて「否」が多かった記憶がある。個人的には音楽としてはミスマッチの妙というか、元来の剛の根幹にメロディアスな枝葉がついた感じで、結構好きなアルバムなのだ。前任エディ・クラーク師とのギタースタイルの差異は明らかで、それが当時の「否」の原因と言われているが、自分としては音よりも、ブライアン・ロバートソンのルックス的違和感が大いなる「否」を生んだものと思う。アルバムが出る前の1982年、初来日前にエディ師が脱退、そしてTHIN LIZZYやWILD HORSESで名は知られているものの、予想外のロバートソン氏が現れ、エディ師とはまったく異なるルックス(たしかショートヘアにヘアバンド、赤のレザーだったような…)と音を披露してしまったのが、先入観としてあったものと思われる。実際には、T-1のイントロなんて「This Is Lemmy!」という感じだし、T-2もカッコいいし、T-4のようなアグレッシヴなナンバーもある。そしてベースにかんしていうなら、MOTORHEADのすべてのスタジオ作の中でも、特にパワフルな印象がある。
最近の愛聴曲
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