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- Monthly Whiplash「月刊WHIPLASH vol.169」
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SOUND CORNERvol.169
『HOLY MOLY!』
BLUES PILLS

シャウトを交えて熱唱し、時にしっとり歌い上げる女性Voが圧倒的な存在感を放つBLUES PILLSの3rd。ジャニス・ジョプリンを想起させる部分もあるが、サイケデリックなテイストの楽曲の中では、グレース・スリックを思わせる。しかし、そんなに似ているか?といえば、個人的にはそうとも思えない。それほど芯の部分がしっかりしているのだ。R&Rとブルース、時にハードロックのエッジ。サイケの香りにソウルのエッセンスを数滴。日本のSUPERFLYが好きな人なんかも聴いてみたらハマるかもしれない。
最近の愛聴曲
- 全曲 / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1973-1979)』
- 全曲 / UFO『THE CHRYSALIS YEARS(1980-1986)』
- 全曲 / FASTWAY『FASTWAY』
*ついこの間ポール・チャップマン師の訃報を悲しんでいたら、ピート・ウェイ師まで…。一番印象に残っているのは、UFOで最初に聴いた曲「DOCTOR DOCTOR」である。全体を通じて楽曲をリードしていくかのように響く「低い音」の存在である。2番目に聴いた曲「ROCK BOTTOM」では、ギターソロの背後でうごめいている「低い音」がおそろしく印象的だった。当時まだ楽器の音をちゃんと聞き分ける耳など持ってなかった自分は、それを「なんやら知らんがえらくカッコいい」と思って、耳を澄まして聴いたものだ。ステージでのナチュラルなスター感もすごかった。ロック界がますます寂しくなる。R.I.P.
大好きな数々のアルバムをプロデュースしたマーティン・バーチまでも…。R.I.P. - 全曲 / FLEET WOOD MAC『英吉利の薔薇(ENGLISH ROSE)』
- GREEN MANALISHI / JUDAS PRIEST『PRIEST IN THE EAST』
*ピーター・グリーン師といえば、ジャケットのインパクトと邦題の組み合わせが怪しすぎるこのアルバムと、JPによるカバー曲が真っ先に思い起こされる。R.I.P.
- 全曲 / URIAH HEEP『DEMONS AND WIZARDS』
- 全曲 / URIAH HEEP『THE MAGICIAN’S BIRTHDAY』
- 全曲 / URIAH HEEP『SWEET FREEDOM』
- 全曲 / URIAH HEEP『WONDERWORLD』
- 全曲 / URIAH HEEP『RETURN TO FANTASY』
- 全曲 / URIAH HEEP『FIREFLY』
- 全曲 / URIAH HEEP『INNOCENT VICTIM』
- 全曲 / URIAH HEEP『FALLEN ANGEL』
- 全曲 / URIAH HEEP『ABOMINOG』
- 全曲 / OZZY OSBOURNE『BLIZZARD OF OZZ』
- 全曲 / OZZY OSBOURNE『DIARY OF A MADMAN』
*以前何かで癌と関節炎で闘病中という話は読んでいたが…。リー・カースレイク師が逝去。日本では派手にクローズアップされることはなかったが、70~80年代のハードロックを牽引してきた、抜群のセンスを持った名ドラマーのひとりである。「OVER THE MOUNTAIN」のイントロのドラムは、短いながらも故コージー・パウエル師の「STARGAZER」のイントロと双璧をなすと思うカッコよさである。R.I.P.
今回は全部追悼になってしまった。