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SOUND CORNERvol.170

『VAN HALEN』
VAN HALEN

HOLY MOLY! / BLUES PILLS

衝撃だった。あのKINKSの曲がこうなるのか!?VAN HALENの「YOU REALLY GOT ME」を最初に聴いた時、脳天に一撃をくらった思いがした。彼らはたった1曲でロックの新しい時代を切り拓いたのだ。弾きっぷりも凄いし、恐ろしくドライにドライヴする音も凄い。あの時代にあの音、まさに衝撃。某音楽評論家はエディ・ヴァンヘイレンのソロやフレーズを「情緒性の欠落」「無機質」「湿気のなさ」「スピードと無意味な暴走」という言葉で表したが、無意味な暴走はさておき、たしかに情感というものは感じないし、湿気など微塵もない。でもおそらくそれが、あのルックスとも相まって新鮮でカッコよかったのだ。ちなみにMVではやたらと腰をグラインドさせるDL.ロスに目が点になった。アメリカのおねーちゃんたちは、こーいう露骨で激しいのにせまられたり、ツキツキされたいのかーなどと友人と笑ったものだ。のちにDL.ロスの衣装はエスカレートして、尻だけ出るとかいった、セクシーを通り越してコミカルな領域に入る。それはさておき、ロックに目覚めてほとんど時間のたってないガキには、「ERUPTION~YOU REALLY GOT ME」という流れは、新時代の幕開けのように思えたが、周囲の友人たちと違って、自分はほとんどVAN HALENにはまらなかった。凄すぎるほど凄く圧倒されるのだが、大好きかといえばそうでもなかったのだ。ただとてつもない天才であり、ギターの新時代を提示した人であることに疑いをはさむ余地などなく、自分は故ジミ・ヘンドリクス師などと並び立つ、レベルの違うミュージシャンとして、そのプレイに触れていた。R.I.P.

最近の愛聴曲

  • 全曲 / VAN HALEN『VAN HALEN II』
  • 全曲 / VAN HALEN『WOMEN AND CHILDREN FIRST』
  • 全曲 / VAN HALEN『FAIR WARNING』
  • 全曲 / VAN HALEN『A DIFFERENT KIND OF TRUTH』
    *個人的に思い入れがあるのは初期の4枚。そして最後のスタジオアルバム。2nd~4thは邦題がまったくそぐわない。
  • 全曲 / FLEET WOOD MAC『英吉利の薔薇(ENGLISH ROSE)』
  • GREEN MANALISHI / JUDAS PRIEST『PRIEST IN THE EAST』
    *ピーター・グリーン師といえば、ジャケットのインパクトと邦題の組み合わせが怪しすぎるこのアルバムと、JPによるカバー曲が真っ先に思い起こされる。R.I.P.
  • 全曲 / QUIET RIOT『METAL HEALTH』
  • 全曲 / QUIET RIOT『CONDITION CRITICAL』
  • TWILIGHT HOTEL / QUIET RIOT『QRIII』
    *フランキー・バネリ逝去。毎月複数のR.I.P.が続く…。
  • 全曲 / BLUE OYSTER CULT『THE SIMBOL REMAINS』
  • 全曲 / BLUE OYSTER CULT『45th ANNIVERSARY LIVE IN LONDON』
  • ROADHOUSE BLUES / BLUE OYSTER CULT『EXTRA TERRESTRIAL LIVE』
    *『THE SIMBOL~』は19年ぶりの新作。『CURSE OF THE HIDDEN MIRROR』からそんなに経ってたんや…。いかにもBOCな伝統性と新しさが融合した快作だと思う。それにして音が若々しい。『45th~』で聞かれるエリック・ブルーム師のVoに漂うふにゃっとした感覚は、ここではまったく感じられない。バック・ダーマ師のギターは相変わらず冴えわたっている。70年代初期にバンドに冠されたヘヴィメタルという言葉の語感は今日のそれとは違うので、いわゆる今のメタルらしさはないが、ハードロックの範疇なのは間違いない。
  • SON OF A GUN / PHIL CAMPBELL AND THE BASTARD SONS『WE’RE THE BASTARDS』 BITE MY TONGUE / PHIL CAMPBELL AND THE BASTARD SONS『WE’RE THE BASTARDS』
    *前作に続き期待できそう。