Monthly Whiplash

vol.220

Jan.2025

この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は11月22日から1月5日までです。

11月下旬~末に貿易関係の方と海外出張(?)に行ってきました

11月下旬~末に貿易関係の方と海外出張(?)に行ってきました。まずはタイのバンコクに行って、トランスファーで1泊。現地の釣具関係者さん夫婦と、彼らのところでお話をした後、そこらのフツーのレストランというか屋外の飯屋で夕食。辛かったけどとてもおいしかったです。気温が高いのもあいまってワタクシは汗をかきかき食しましたが、彼らは汗ひとつかかず平然と食べつつ、こちらを見て笑っていました。
「辛くないのか?なんで汗をかかないんや?」と聞くと「我々はタイ人だからね。この程度では」と。
翌朝は朝食後ひとりでホテルから数分のところにある街路の市場を散策。やはり朝の市場のがやがや具合は楽しいですね。いろんなものが並んで、あちこちからいろんな匂いがして、現地の言葉が飛び交って。そのあとちょっと迂回して、住宅地を通って景色を眺めながらホテルに戻りました。

釣り堀の見学…と思っていたら、少し釣りもすることに

10時頃に釣具関係者の奥さんが迎えに来てくれて、釣り堀の見学…と思っていたら、少し釣りもすることに。よくあるアレですよ、ウキ釣り仕掛けに練り餌をつけてぶっこむやつ。お魚はシアム・カープとメコンオオナマズ。少し向こうではアラパイマ(ピラルクー)も釣れてたな。ここはレンタルタックルもあるし、釣具屋さんもあるし、子供が遊べる施設やレストランも併設されているし、泊まれる部屋もあるし、食事の出前もできるし、「バンコク旅行ついでにちょいと釣りも…」とか「出張に来たついでに釣りも…」という向きにはお勧めかも。こういう釣り堀はバンコク中にたくさんあるそうです。ここではフランス人のTONYさんと仲良くなり、海外のいろんな釣り情報を交換。この人物、若い頃はダイバーをやっていて、その後大型マーリンやGTなどの大物釣りに転向(今はややジジイだけど)。中南米のターポンやアラパイマ、ピーコックバスなどの経験もあり盛り上がりました。自分の10kg超えるパヤラたちの写真を見ると「これはどこだ?この魚は俺のドリーム・フィッシュのひとつだ。教えてくれ、ガイドはいるのか?フィッシング・ロッジはあるのか?」などと食いついてきました。いや、そこにはロッジはなく、適当な平屋の宿に泊まって漁師さんに協力してもらって釣りするだけだけどね。しかもTONYさんはハードロックやメタル好き(笑)。
「KUNI、お前日本人ならLOVEBITESを知ってるだろ?」「ん?ああガールズバンドの。スゴイよな彼女たち。俺の好きなベーシストは抜けたけど(スティーヴ・ハリス師を思わせる部分がありカッコええなあと思ってました)」「お前、ファンか?」「いや、特にそういうわけではなく(苦笑)。俺のALWAYSフェイバリットバンドはMOTORHEADとBLACK SABBATHとAC/DC、それにNAZARETHだ」。TONYさんとは連絡先を交換して釣り堀をあとに(←帰国後しばらくしたら連絡をくれました)。
その後釣具屋さんを2軒訪問。極小ウィードレスプラグの多さには驚きました。「これマトモにフックアップせんやろ?」とか、「ウケだけを狙ってるやろ?」なんてモノもたくさんあり、実用を考えなければ楽しかったです。その中の「ハンターの女の子」をいくつか買って日本へお土産に。気になるやろ、タイ生まれのハンターの女の子(笑)。そして雰囲気のいいレストランで夕食後、空港へ。

インドのコチ(コーチン)に着いたのは

フライトが遅れ、インドのコチ(コーチン)に着いたのは日付が変わってから。空港内のデスクでタクシーの手配をしてもらい、45分ほどでコチの市街地のホテルへ。
コチで一泊した翌朝、現地の釣具店オーナーさんたちと合流。わざわざカタールから来てくれたそう。彼らのお店に行ったり食事をしたりでこの日は終了。
コチ2日目はお魚釣り。小さなボートに7名で乗って出発。このあたりは汽水域でマングローブジャック(以下MJ)やバラマンディもいるし、スネイクヘッドもいるそうだ。現地の人たち2名はトローリングと称してディープ系ミノーを流していました。そうやって岸近くを進むものだからキャスティングはやりにくくて仕方がない。しかも小型ボートの前では自分も含めて3名がキャスト(苦笑)。岸のブッシュの隙間でアタックがあり、まずはスネイクヘッドの子供が釣れました。これはマラバール・スネイクヘッドと呼ばれる種類で、顔つきや習性はトーマン似。成魚になるとカバーから離れて、オープンエリアをうろつくようです。この種はのちに1本追加しましたが、いずれも若魚斑の個体。成魚の目撃は2度のみ。1度はキャストする間もなく消えてしまい、もう1度は追ってきたものの近くに幼魚の群れ。こちらはママでした。マレーシアやタイ同様「リリースするから問題ない。チャンスだ、釣れよ」と言われるが、「子連れのママをイジメるのはイヤだな」と返しました。すると彼らはしつこく勧めることなく「そうかそうか」と。意外にあっさりしていてよかった。
トローリングをやってた経営者の息子さんにMJが釣れたあと、しばらくしてブッシュの隙間でアタック。まあまあ引くな…マシなマラバールだったらいいな…と思って寄せると、体にオレンジや朱色がさしている。ナニこれ?「Maruliusだ」と言われるが、2月にクールグやガンジコタで釣ったマルりウスとは体形も雰囲気も異なるし、スリランカで釣ったマルリウスとも違う。亜種かなんかだろうか?とにかく美しい個体が釣れたのでうれしかったです。かなり遠くまで行ったので、出発点に戻った時には日はとっぷり暮れていました。

コチ名物の「Chinese Fishing Net」を見物に

最終日は彼らの海釣りに同行。そのビーチではメタルジグやシンキングのトップウォータープラグなどでインディアン・サーモン(←サケとはまったく関係ナシ。ツバメコノシロみたいなヤツ)やスレッドフィン(←こちらも似たようなヤツ)が釣れるらしい。残念ながらこの朝は潮が悪く魚影ナシ。
仕方がないのでコチ名物の「Chinese Fishing Net」を見物に。海岸に巨大な四手網みたいなのがたくさん並んでいて、沈めてしばらくして揚げ、そこに入った魚を獲るというスタイル。実際にネット揚げも体験させてもらいました。この後はショップに寄ったり、JIBIN氏の経営するカフェに行ったり、釣具店経営者さんの豪邸(マジですごかった)に招いてもらったりして時間を過ごし、深夜発のフライトでバンコクを経由して帰国しました。
Special Thanx to Najeeb san(BWI), Saito san(BWI), Dona san(BWI), Jijo san(BWI), Jibin san, Prokik san&His wife, Yuki san(FC), Hoshino san(HC).

[コチ使用タックル]
Rod: RAWDEALER EXTREME EDITION REX609MHX-T3 THE REACTION FORCE (Whiplash)
Reel: 18 RYOGA 2020H(Daiwa)+ PE 3G+Nylon 35lb Leader
Lure: THUNDERBUCK RAM107F&SP((Whiplash), NOIZE ADDICT RHINOCEROS P((Whiplash)
*スネイクヘッド2種とバラマンディやMJが混生するエリアでの釣りでした。カバーはホテイアオイが流れている程度で、岸辺にはちょっとしたスイレンとブッシュ程度。

2025年の大阪フィッシングショー

2025年の大阪フィッシングショーには出展しません。金曜の業者日と土曜の一般日には、会場すぐ近くのホテル(フクラシア)で主に外国からのお客さんと話す場があり、基本的にそちらにいることになってます。一般の方でもフィッシングショーに来られたついでにそこに寄ってもらうのは何の問題もありません。商品も少し展示してます。金曜日にはフィッシングショーの会場にも表敬訪問に行く予定です。
フィッシングショーついでに…。2025年も新潟フィッシングショーに出展することになりました。2025年の出展は新潟だけです。規模はそんなに大きくありませんが、個人的にはすごく居心地のいいフィッシングショーです。2024年はインドから帰国して自宅で1泊だけして、早朝便で新潟に飛んでそのまま会場入りしたので、なんか少しぼやっとしてたかも。2025年はそういうことはなく、普段の状態で接客できると思います。それと小倉の西日本釣り博には出展ナシとなりました。九州や山口の方々、すみません。

一体何やったんやろ?…というのが韓国の今回の非常戒厳。発令を臨時ニュースで知った時は「今の韓国にクーデター?」と驚きましたが、そういうわけではなく…。韓国の戒厳令といえば光州事件です。粛軍クーデターに対して、全国各地で反軍部・民主化要求のデモが続いていたことに対して、全斗煥氏が率いる新軍部が1980年5月に布告したのをうっすらと思い出します。この時監禁された中に金大中氏がいますが、彼は朴正煕(朴槿恵の父親)の十月維新後、日米両国に滞在しながら民主化運動に取り組んでいました。それが1973年に東京に滞在中にKCIAによって拉致され、行方不明となった事件がありました。73年といえば、自分はまだガキですが、この事件のせいで金大中氏の名前はよく憶えています。それはさておき、今回の非常戒厳、あまりに軽率だったのでは?すぐに取り消す軽さも一体何?という感じですね。2025年早春、久しぶりに韓国に行くことになりそうですが影響あるかな…?

シリアのアサド政権崩壊も耳を驚かせたニュースでした。世界のあちこちでいろんなことが勃発し、2024年が終わるのかな…。

本年もよろしくお願いします

2025年はPCで仕事しながらではなく、ルアーの原型やテストモデルをいじりながら明けました。25年中に発売にこぎつけたいウィードレスプラグ2種の原型修正、海外専用ルアーの原型調整最終段階、ヨーロッパ出張の際にフランスの磯場でヨーロピアン・シーバスをやってる時に思いついたトップウォータープラグの原型、少し前からABS化を目指して取りかかっていたのですが、なんか思い通りにいかなかった細身シンキングルアーの根本的修正と原型製作、海外志向の強度重視のミノーというかジャークベイトの木製テストモデル、大型トップウォータープラグの木製テストモデル…以上が2024~2025の年末年始に抱え込んでいる、ルアーにかんする仕事です。実はそれら以外にも進行中のABSルアーがあるし、木製テストモデルの段階でイイ動きが出ているプラグも3種類あります。その中にはまさかのバイブレーションとかクランクベイトとか…ホンマか?ウソかもしれない(笑) それ以外にもPC上での仕事がいくつかあって、「なにが奇跡の9連休やねん」という感じで家に籠って働いておりました。

その大晦日~元旦。手元の仕事をしながら、ミョーな違和感がありました。それは除夜の鐘が聞こえてこないこと。夕方に数度鳴ったのは聞こえましたが、本来なら鳴るはずの時間に聞こえてこない。どうやら最近、除夜の鐘がうるさいという苦情が増えているそうです。ウチの近所もひょっとしたらそういう理由で撞かなくなったのかもしれません。伝統的な年末の風物詩が失われるのは残念です。なんか年が変わった気がしない…。

なにはともあれ本年もよろしくお願いします。

最近の!!な試合

★UFC310フライ級選手権 アレッシャンドリ・パントージャ・ソンvs 朝倉 海
まずはこの試合の発表があった際に思ったのは「えらい抜擢やな~」ということ。UFCデビュー戦がタイトルマッチ…宇野選手や桜井選手の頃(ともに20年以上前だ)ならともかく、なんか政治的な力でも?と思うほどのマッチメイクである気がした。そこまでのファイターとしてUFCサイドに評価されたのか?それとも?失礼ながらそんなことも頭に浮かぶほどの大抜擢だと思ったのだ。同時にUFCフライ級で活躍している平良選手や鶴屋選手の心中にも思いをはせた。それは試合後の鶴屋選手のコメントにも表れている通り(←大炎上したらしいが…)。
さて試合。自分は日本人だからといって日本人選手に熱狂することもないし、日本贔屓もすることはない。冷静な目と思考で判断しようとするタイプだ。なので予想としては、序盤に朝倉選手の攻撃をある程度読んだパントージャ選手が、2R始めか3R始めからキメに出てくるのではないか…と。おそらく削ってからなので3R開始早々が潮時では?と予想していた。実際にはそれは2Rであった。1Rの打撃の展開でもパントージャ選手の方が有効打が入っていたように見えたし、隙のなさ・冷静沈着さはプレッシャーにもなっていたと思う。グラウンドの展開では、おそらく自分の圧倒的有利を確信したと思う。だからこそ2Rだったのだろう。バックチョークによる失神で完全決着であったし、総合的な実力差は見えたが、試合自体はよかったと思う。時にUFCは残酷(?)なマッチメイクをするので、平良・鶴屋・朝倉3選手の今後に要注目。

最近の愛読書

★特になし
忙しくて本を読む時間があまりありませんでした。

最近の珍事件

★ヒヨドリの尾羽にタッチ
ベランダの屋根にヒヨドリがとまって、尾羽だけが屋根からハミ出していたので、こっそり近づいて下から手をのばしてつまんでやりました。耳をつんざく声とともに大慌てで逃げていきました(笑)。

最近のお買い物

★パネルヒーター
PCで仕事をする際の足元温め用として購入。ネコがいれば潜られそう。残念ながらまだしばらくネコは飼えそうにないなあ…。

SOUND CORNER Vol,220

『I AM THE WEAPON』

FLOTSAM AND JETSAM

前作『BLOOD IN THE WATER』も素晴らしかったが、またしても強力なレコードを発表してくれた。衰えをしらないどころか明らかにパワーアップしている。スラッシュメタルとしてカテゴライズされる傾向があるが、いわゆるパワーメタル的要素もまぶし込まれ、緊張感が張りつめ、激&劇的な仕上がりになっている。GREAT!!
FLOTSAM AND JETSAMってアリゾナだったよな…。アリゾナのBenさん、あんたも好きかい?

I AM THE WEAPON / FLOTSAM AND JETSAM

最近の愛聴曲

AMERICAN METAL / LIZZY BORDEN『LOVE YOU TO PIECES』
ARIZONA / SCORPIONS『BLACKOUT』
N.Y YOU LET ME DOWN / THUNDERHEAD『CRIME PYAS』
MIDNIGHT RIDER / SAXON『DENIM AND LEATHER』
AMERICA / RIVERDOGS『RIVERDOGS』
SHADOW OF CALIFORNIA / BLUE OYSTER CULT『THE REVOLUTION BY NIGHT』
FEEL THE THUNDER / BLUE OYSTER CULT『THE REVOLUTION BY NIGHT』
COWBOY SONG / THIN LIZZY『BBC LIVE』
なんかしらんがUSAにかんする曲ばかりになった。
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