海外逃避行

2018 Spain

2018 Spain

ヨーロッパ3国(スペイン編)

マドリッドからチューリッヒに向かう途中、眼下にアルプスが見えました。その時点ではまさかその一部に行くなんて思いもよりませんでした
ヨーロッパ最高地の駅ユングフラウヨッホを出ると雪山がそびえ立っていました。スイスの国旗は青空と雪山に見事なまでに映えています
ユングフラウヨッホに向かう高原鉄道から見た風景。今回の旅行で最も印象に残った風景です

旅程
[Flight]
Osaka/Kansai(KIX) x Frankfurt(FRA) — KIX 04/18 10:05 - FRA 15:00 *時差-7時間
Frankfurt(FRA) x Berlin Tegel(TXL) — FRA 04/18 17:15 - TXL 18:25
Berlin Tegel(TXL) x Madrid(MAD) — TXL 04/20 12:35 - MAD 15:40
Madrid(MAD) x Zurich(ZRH) — MAD 04/24 08:35 - ZRH 11:05
Zurich(ZRH) x Frankfurt(FRA) — ZRH 04/26 09:35 - FRA 10:40
Frankfurt(FRA) x Osaka/Kansai(KIX) — FRA 04/26 13:45 - 04/27 KIX 07:45


今回の旅行は貿易会社の社長さんの仕事に同行し、合間に釣りをしたり、観光に行ったりという感じでした。まずはドイツ。そしてスペイン、スイスを短い日数で回ってきました


ベルリンのTEGEL空港に近いホテルで一泊。朝食後、タクシーを呼んで空港に向かいました。イベリア航空のチェックインで無料受託荷物が制限を超過しましたが、さいわいカウンターのおねーちゃんが「今日は特別サービス」と言って、ばちっとウィンクして通してくれました。おねーちゃん、ありがとー。搭乗ゲート周辺はアジア人ゼロ。機内も同様。やがてマドリッドに着き、荷物をピックアップしてゲートに行くと、人垣の向こうで大柄なスペイン人が手を振っている。2ヶ月ぶりに会うMANUさんはとても元気そうだ。まずは彼の会社に行き、そこで彼の友人である釣りガイドのEMILIOさんと合流し、グアディアナ水系のダム湖までロングドライヴ。出発後数分は車内にBON JOVIが流れていたが、MANUさんが「KUNIさんはこっちのほうが好きだろ?俺もそうだけど」と言ってAC/DCにチェンジ。もちろんでしょ。ついでにMOTORHEADはないのか?結局行きも帰りも車内はずっとAC/DC。時にみんなで合唱になる。日が暮れる頃、やっと湖畔の宿に着きました。
そのホテル兼レストランの敷地内はバスボートを積んだトレーラーだらけ。宿泊客はほとんど釣り人らしい。MANUさんの釣りチームの人たちと夕食をとり、ビールと白ワインを飲み、この日はさっさと寝ました。

翌朝、空が白んでくる頃から外が騒がしい。他の釣り客が湖に向かうために動きだしたのだ。我々も軽い朝食をとってスタート。湖上は思ってたよりずいぶん寒い。昨日の昼間がウソみたいだ。乾燥したややデザート系エリアなので、昼夜の寒暖差が大きいのだろう。ポイントらしきところに着くと、まずはパイクのソナーフィッシングをやるという。季節柄大型は繁殖行動を終え、深場にいるのだという。何度かソナーに大型パイクの反応があったが、全員アタリはなし。やがてもう1艇JAVIERさんのボートがきて、MANUさんはそちらに移り、こちらはガイドのEMILIOさんとふたりになる。立ち木の多いカケアガリに移動し、「ここからは普通にキャスティングでやってみろ。バスとパイクのエリアだ」と言う。投げながら20mほど移動した時、立ち木の水中の枝の下でヒラをうたせたルアーを何かが食いました。重めのアタリ。アワセを入れて立ち木から引き離すと、のたうちながらもすんなり寄ってきました。白い腹、黄色っぽい側面に浮かぶ斑紋…パイクだ。意外なほどあっけなく釣れてしまった。初めて実物に触れて思ったのは、身体が軟らかい…というかぶよっとしているなぁということ。そら引かんよなー。そして強力な歯について語られることが多いが、思ってたほどではないということ。まあカショーハやタイガーフィッシュと較べるとどーってことないわな…。ただしパイクによる咬傷は治りにくいといわれていて、「歯でケガをしたら必ず消毒しろ」と忠告されました。さらに釣り進んでいくと小型パイクの食い損ねがあり、岬の先端ではバスも釣れました。そして崩れ石がごろごろしているポイントで一際重いアタリ。アワセて石から引き離すと、けっこうなサイズのパイクが水中でのたうつのが見えました。ミノーの頭が口から出ているので、歯によるラインブレイクの心配はなし。頭をコントロール下においてさっさと浮かせました。EMILIOさんが歓声とともにすくってくれたのは、1本目よりもはるかに大型のパイク。「この季節、こんな浅場にしちゃ上出来の魚だ」とEMILIOさんもうれしそう。さらに56cm(2.5kg)だの53cm(2.4kg)他の良型バスを連発。そうこうするうちにお昼になったので、上陸してチームのみなさんと岸辺で昼食&ビール。この時間帯になると風もおさまり、ずいぶん暖かくなってきました。
午後すぐにエンジントラブル。船外機はうんともすんともいわなくなり、EMILIOさんは修理に戻るといって、自分をチームのMARIO&ALBERTO艇に託しました。すでにふたりで釣りをしているところに自分が乗り込むことになったので、バスボート上はけっこう狭くなりました。彼らは「前に来いよ」と言ってくれましたが、申し訳ないので最後尾の船外機のところから釣ることに。ところがポイントの狙い方やルアーの動かし方が異なるせいか、バスもパイクも不肖ワタクシのルアーに寄ってくる。初めてこの湖で釣りをするヨソ者がいい魚を連発しても、不機嫌な表情ひとつせず、「KUNIさん、いい魚だ。GO-PROに向かって俺たちとポーズだ」などと一緒になって釣ったことを喜んでくれる。初対面なのにすっかり仲良くなって、ミスキャストで木にルアーを引っかけるたびに「ほぉ、サルでも釣る気かい? Sr.MONO PESCADOR」などとおちょくりを入れたり、アホな冗談も言い合えるようになり、初日の釣りは終了しました。
翌朝もまたしても風が吹いて寒い。エンジンが息を吹き返さないので、午前中は昨日に続きMARIOさんとALBERTOさんのボートに乗せてもらう。風が強くてボートの最後尾からはポイントにキャストできないので、彼らの釣りを眺めていると、まずはMARIOさんに60cm弱の小型パイク、そしてALBERTOさんに2.2kgのバス。ポイントを移動後、自分も良型パイクと50cm超のバス、さらに小型パイク。この後船外機が壊れたボートに乗り換え、エレキのみで移動しつつ、56だの54だの良型バスを連発。一緒に乗ってたMANUさんが「昨夜夕食の時アンタは『今日の俺はラッキーだっただけだ』なんて言ってたが、それは違うな。アンタはキャストの鋭さがまったく違うしポイントへのアプローチも違う。ルアーの操作も違うから同じタイプのルアーを使っても結果が大きく異なるんだ。こっちのプロにはあんな操作をやるヤツはいない」という。どんな操作って?野池の障害物や水生植物まわりでよくやるスピナーベイトのトリッキーな操作ですよ。昔、韓国でも「そんなの初めて見た」と言われたなあ。たしかに今回はアレが効いたし、彼らへのインパクトも大きかったようだ。いいサイズのバスが立ち木の水没した枝の下から飛び出してきて、同乗者の見てる前で食ったりしたもん。 この日は首都に戻らなければならなかったので、早めに釣りを切り上げました。でもマドリッドのホテルに着いたのは日付けが変わってから。先にチェックインしていた社長に電話だけ入れて、途中で買ってきたビールを空けて、深い眠りに落ちました。
スペインの最終日はお仕事とプチ観光。夕方時間があまったので、マドリッドの街をひとりであちこちぷらぷらしてみました。てきとーに外で軽い夕食をとり、ビールを飲んで就寝。いや、楽しかったな、湖での釣りは。できれば他の湖(この水系には4つの人造湖があり、いずれにもバスやノーザンパイクが生息している)でも釣ってみたかったな。知らない土地で知らない人たちと過ごすのもいいもんだ。ほんの少しの語学力と度胸があれば、けっこう何とかなるもんだ(←ならん時もあるだろうけど…)。明朝はいよいよ最後の国スイスへ。

今回のスペインの釣りにかんする動画を現地のディーラーさんがアップしています。FACE BOOKから見ることができます。



少し時間があったので、ひとりでマドリッドの街をぷらぷらしてきました。
街路の風景
街路の風景
湖からほど近いホテルの敷地内は、釣り人のボートとトレーラーと車だらけ
草地に上陸してチームの皆さんと昼食&ビールけ
湖岸は荒涼としたところが多い。パイクはこんな崩れ石で出ることが多かったように思います
バスは立ち木についてることが多かった。こんなポイントが続くが、バスはどこにでもいるわけではなかった
TBR-107に出たバス。いいポイントにうまくアプローチすれば良型が食ってくれた
ヨ立ち木の枝の密度が濃い場所ではスピナーベイト(S.O.B, S.O.B-SC)を多用しました
最大魚は2本の56cm。釣ったバス8本(おチビはカウントしてない)のうち5本が50cmを超えていました
昼前になるとやっと半袖ですごせる温度に。バスはどれも固太りでした
初パイク。引かなかったけど、そらもううれしかったですよ
パイクの最大魚はコイツ。右手が腹にめり込んでます
顔の横にルアーを置くとこんな感じ。丸呑みされてなくてよかった。それにしても太かったです
パイクの口。下顎の牙が印象的。上顎内部には小さめの歯がびっしり生えていて、獲物を逃しにくい構造になっています
上の大型以外にもけっこう釣れました
ミノーでもスピナーベイトでも釣れた。悪くないサイズ
湖畔の宿でもマドリッドの街でも、料理はほとんど口に合いました
一番旨かったのがコレ。日本でいうところのシタビラメの仲間だと思う
一番口に合った白ワインがコレ。特に魚介系料理との相性がいい


Special thanx to Manu-san, Javier-san, Emilio-san, Mario-san, Alberto-san, Lewis-san, Henrique-san, Yuki-san, Valley Hill
Main Camera:EOS50D+EF-S 18-200mm
Sub Camera:TG5(Olympus)
Sun Glass:WALZ Lens Color:TVS(Zeal Optics), SERIO ELF Lens Color:TV(Zeal Optics)



★Tackles


[For Bass&Pike-1]
Rod:RAW DEALER R703RS2 THE CROSSFIRE-BSV(Whiplash)
Reel:18 RYOGA 1016H(Daiwa) + PE#2 + Leader
Lure:TBR-107SP(Whiplash), S.O.B1/2oz DW(Whiplash), S.O.B-SC DW&TW(Whiplash)



[For Bass&Pike-2]
Rod:RAW DEALER EXTREME EDITION REX6△△MHX-△ THE R△△△△△ON △O△△E_test-1(Whiplash)
Reel:ZILLION TW 1516SH(Daiwa) + Nylon20lb
Lure:TBR-107SP(Whiplash), S.O.B1/2oz DW(Whiplash), S.O.B-SC DW&TW(Whiplash)



*参考までに

受託手荷物総重量 キャリーケース 90L:約20kg, ロッドケースAIR(Nature Boys):約4kg



今回のその他のトラブル

エンジン壊れる。湖での釣りの初日午後、エンジンが「ぷすっ…」と言って息絶えました。なだめようがすかそうが、それっきりでした。で、同じチームのMARIO&ALBERTOさんのボートに乗せてもらい釣り続行。「前でやってもいいよ」と言われたのですが、ここは日本人らしく謙虚に辞退して、最後尾でキャスト。条件は不利かもしれないが、それでもちゃんと釣れました。

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