海外逃避行

2022 France

2022 France

フランス

リヨンの湖で釣り。ターゲットはパイクとパーチ。何もなさそうに見えるが、このあたりは一面沈水植物によるウィードエリア。パイクの格好のポイントになっている
「Do you want to try frogs?」。釣りにフロッグタイプのルアーを試すのではなく、カエルを食ってみるかい?ということだった。自分は「もちろん」と即答
最後の最後に事件発生。リヨン国際空港でバ ードストライク! 点検に時間を要したため、フ ランクフルトに着いたのは、日本への便が飛 んだ後…

旅程
[Flight]
09/11 ITM(伊丹) 07:05 - HND(羽田) 08:15 → HND 09:50 - MUC(ミュンヘン) 17:30 → MUC 22:25 - BUD(ブダペスト) 23:40 09/12 BUD 13:25 - MUC 14:40 → MUC 16:00 - BER(ベルリン・ブランデンブルグ) 17:05 09/15 BER 10:15 - LGW(ロンドン・ガトウィック) 11:20 09/17 LGW 08:30 - BIO(ビルバオ) 11:30 09/20 BIO 13:40 - MAD(マドリッド) 14:50 → MAD 16:00 - LYS(リヨン) 17:50 09/22 LYS 10:20 - FRA/EDDF(フランクフルト)11:45 → FRA/EDFF 13:55 - HND 09:45(09/23) 09/23 HND 13:00 - ITM 14:05  

ヨーロッパに行ってきました(スペインの次は最後のフランス)


本来はハンガリーのブダペストで開催されるEFTTEXに行く予定でしたが、2023年に延期となったため、ハンガリー、ドイツ(ベル リン)、イングランド(ワージング)、スペイン(サン・セバスティアン)、フランス(リヨン)をまわってきました。

マドリッドを経由してリヨンに着き、バゲージコーナーでAtsukoさんを待っていたが、予定時刻を過ぎても飛行機は着かないし、掲示板には便名すら表示されない。うーん、何事? あちこちうろついて航空会社のデスクを見つけたので、入って尋ねてみると、「その便はけっこう遅れている。着いたらボードに表示されるので待っていて。バゲージはここにしか出てこないので、待ち人は必ず来るはず」とのこと。だいぶ経ってやっとAtsukoさんが現れた。ミュンヘンで分かれて以来だ。タクシーを拾って指定されたホテルに向かう。あれ、ホテルの周りには何もない。スーパーマーケットもコンビニもレストランも何もない。飲食は全部ホテル内ですますしかないのか…。夕食を食べながら、ワルシャワや他の町の話をいろいろ聞かせてもらいました。
翌朝、Olivierさんが迎えに来てくれた。すごく長身で紳士的な人だ。「早速出発しよう。友人が湖でスタンバイしている。釣り具もライセンスもOKだ」。湖畔について足元を見ると、けっこう遠浅で沈水植物が生えている。「このウィードエリア、パイク向きだな」とつぶやくと、Olivierさんが「その通り。パイクは藻場が好きだからね」。ここで彼の友人であり、同じ会社のDavidさんに会う。すごくフレンドリーだが相当釣りをやり込んでるな…という独特の雰囲気のある人物。後にボート上や昼食時にいろいろ話をすると、彼の釣りの種類、ターゲットは多岐にわたり、自分と同じくコロンビアのプエルト・カレーニョから、オリノコ水系にも釣行していたことがわかった。お互いの写真を見せあって大いに盛り上がる。釣りは一見なんてことない場所で始まった。「水深は2m程度。やや濁っていて見えづらいがウィードエリアだ。その中にパイクや大型パーチがいる」。彼から強めのバス用スピニングタックルを借り、リールのハンドルを右にチェンジ。ベイトタックルを借りたかったが、左ハンドルばかりなので、仕方なくハンドル交換可能なスピニングを選択。ウィードエリアを広く探るがふたりとも反応なし。並行する河川の水が流れ込んでいる場所で借り物ミノーに小さな食い損ね。しつこく周囲を探るが反応なし。ふと河川の方に目をやると、太いロッドを数本立てたオオナマズ狙いのボートがゆっくり流れていました。時折「カポッ!カポッ!」という音を立て、それに誘われて上がってきたナマズを釣るというやり方。Davidさんは「このあたりにもあのどでかいナマズが移入されて繁殖してしまい、パイクもパーチもバスもみんなヤツらに食われてしまう」と心配していた。ほぼ快晴の正午前…そら釣れんわな…と思っていたら、不意にDavidさんが「フィッシュ・オン!」。その魚は少し寄せてバレたが、数投後また「フィッシュ・オン!」。そして別艇のOlivierさんにもヒット。え、時合? 真昼間に? ドイツでは夕方が高活性だったのに? そして自分にも小型パイク。どれも50cm以内の小型だが、初めて訪れる国ではとてもうれしい。

ランチは湖を見渡すことができる湖畔のレストランの2階。オリヴィエさんがにやにやしながら「フロッグにトライしてみるかい?」と尋ねてきたので「ああ、もちろん」と返事。フランスではフツーにカエル料理が食べられていて、近隣国からは「フロッグ・イーター」などと揶揄されているぐらいだからね。フランスは初訪問なので、ご当地カエル料理は未体験だが、日本でカエルを食ったことがあるので抵抗はなし。バターとハーブとガーリックが効いていてなかなか旨かったです。Atsukoさんも「意外においしい」とのご感想。昼食・打ち合わせ後は少しウチのルアーのデモンストレーション。ボートをつないだ何てことない場所で動かすと、いくつかのモデルにパーチがアタック。真昼間に水深2mの中層下から一気に上がってきてアタックするとは。その後は再び湖上に出て何本かのパイクを追加。Atsukoさんにも2本釣れてめでたしめでたし。最後に楽しくも充実した1日が過ごせてよかったです。

翌朝余裕をもって空港に着いたのはよかったが、フランクフルト行きの便への搭乗を待っていても、延期を知らせる表示がころころ変わるだけでいつまで経っても搭乗できない。このままではフランクフルトからの帰国便が飛んでしまうぞ…とヤキモキしていると、ついに機長が現れてマイクを持って説明。なんとバードストライク! その点検のためフライトは13時頃に…。帰国便はフランクフルトを13:45発予定、絶望的やん。便数は少ないので、これはヘタするとフランクフルトで1、2泊することになるかも。フランクフルトに着くと帰国便は飛び去ってしまった後だったが、さいわいサービスセンターで、うまい具合に約6時間半後のANA便に振り替えてもらえたので、遅れながらも無事予定日内に帰国。羽田でのコロナ検疫は面倒のひとことだったし、ロスト・バゲージの返送申請にかなりの時間を費やしたため、国内便にも2本分乗り遅れたが…。

そんなこんなで、バゲージトラブルに始まり、バードストライクに終わるという、「いやはやなんとも」な旅行でした。



湖畔のレストランでカエルを食いつつ白ワイ ン(笑)。ガーリックとバターが効いたソテーで なかなか美味でした
ついにAtsukoさんにパイク。Olivierさんもう れしそうに撮っていた
ヨーロッパオオナマズ狙いのボート。見てい る間には釣れなかった
Davidさんとパイク。右手のは新家が釣ったも ので、口にTBR-107SPがついてます。ダブルヒ ットだったので、彼に2本持ってもらって撮影
チビパイクのドーナッツ現象。よく渓流の小型 イワナで起きるんよな…
大型パイクに襲われた痕跡。けっこうザックリ いってます。小型パイクのヒレは鮮やかで美 しい
小さくてもパイクは面構えがいい。ファイトも 良ければいいのだが、なかなかそういうわけ にもいかず(笑)
今回、この湖で自分が釣った中の最大魚がこ れ。うーん、小さい。でもいい雰囲気の中で、 いい人たちと釣りができて本当によかった
リリース前にワンカット

Special thanx to George-san(Prime Angling), George-san’s wife, Pete-san, Martin-san, Yuki-san(Fisherman), Mineyuki-san(H it Company)



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