海外逃避行
2019 Taiwan
2019 Taiwan
台湾
旅程
[Flight]
Osaka/Kansai(KIX) x Kaohsiung(KHH) ? KIX 10:55 - KHH 13:15
Kaohsiung(KHH) x Osaka/Kansai(KIX) ? KHH 14:00 - KIX 17:55
今回の旅行もゆえあって詳細なことは書かないことにしました。同行はFRAのTomo氏。
KHHに着くと、ARFA君とWANGさんが迎えに来てくれてました。KHHから滞在予定のChiayi(嘉義)市まで彼らの車でドラ イブ。道中の話合いで、宿にチェックインする前に、市街から近い川でストライプド・スネイクヘッド(長いので以下マレ ーシア呼称の「ハルアン」にする)釣りをすることになりました。
田園地帯を抜けたのはいいが、川のそばには工場があり、水質も水色もニオイもよくない。なんかケミカルな…。そこでもうひとりの釣り人と合流し、みんなで川岸へ。そこにはけっこうな水流の流れ込みがあり、水生植物はゼロ、対岸に陸生植物のボサがあり、それが場所によっては水面に覆いかぶさってる程度。まったく想像と違った。川岸はミョーにめり込むし、そこからはケミカルなニオイもする。そして流れのとまった足元の水面には、少しモロんだ数匹のセイルフィンプレコの死体…。うーん、いきなりヤル気を殺がれる。そうこうしてるうちに、現地の誰かにアタリがあり、さらにしばらくしたら、ハルアンが1本釣れたみたい。少し離れていたので、どんな食い方をしたのか、どんなサイズだったのかはわからなかったが…。個人的にプレコの死骸にウンザリしたのでポイント移動を申請。
次に入ったのは同じ水系の別の場所。薮と森を抜けたまではよかったが、やはりここも水質はケミカル。川岸の斜面は急だし足場も悪く、目の前には絶対ハマリたくない水。そして頭上は薮と森、両側には背丈ぐらいの湿生植物。キャストしづらい。さっきARFA君が「対岸のオーバーハングにルアーを突っ込んで細かく誘うと、食い気のあるヤツがいれば出る。まあ多くの人がやってるのでスレてるけどね」などと言ってたので、まずはめぼしいボサにキャスト。ボサの隙間からルアーを水面に滑り込ませ数度軽く動かした瞬間、なかなかいい捕食音が響きました。アワセてすぐにボサから引きずり出し、オープンエリアに寄せる。やっぱりハルアン、引きは弱い。タダノリ氏が「ええサイズとちゃいまんの?」と声をかけてきたが、いや、そんなことはないでしょう。しかし距離が10mほどになった時、ミョーに頭が大きいのがわかった。それに意外に長いかも。さらに寄せるといきなりジャンプ。マレーシアでけっこう釣ってるが、ハルアンが跳んだのは初めてだ。足元に横たえカムルチーと同じようにつかんでランディング。しげしげ眺めると過去に釣ったハルアンとはかなり異なる。まずは頭が丸くてかなり偏平気味。そしてぽっちゃり太っている。カムルチーもライヒーも含めて、これまで釣ったスネイクヘッド族の中で、顔は一番ラブリーかも。ARFA君に「台湾のハルアンはこんな感じなのが多いのか?」と尋ねると「丸顔ぽっちゃりが多い(←あくまでもハルアンの話で女子の話ではない)」という。まあまあなにはともあれ、ポイント変更後の1投目で釣れたので気分は上々。個人的に初日の釣りは終了の気分。あとはTomoさんや現地の人たちに釣ってもらおう。
そうこうするうちに日が暮れたので、ホテルにチェックインして街へ。街路のシーフード系のお店でみんなで夕食。そこらに並んでる食材から食いたいものを選び、厨房で調理してもらう方式。ビールはあまり冷えておらず、ビアガールのおねーちゃんがグラスに氷を投入するので薄まってしまう。久しぶりにウナギを食ったし、カキと二枚貝料理が特に旨かったなあ。
翌日は暗い内にホテルを出発し、トーマンがいるというダム湖へ。ここでは上陸艇のような金属製のボートを1艇借りて、それに6人乗って釣ることに。船着き場から近いブッシュエリアですぐに反応があり、ウィードレスプラグでチビトーマンが釣れました。その後バズベイトに替えてもチビトーマンが連発。岸沿いを移動しながら釣ってると、急に上陸しろという。
このあたりは陸から釣れってことか?そのわりに現地の人の顔色がよくない。理由を聞くと、湖で釣りをしていた人たちが殴りあいのケンカをして、ふたりとも水面に浮かぶ釣り台から転落したらしい。そこで警察が乗り出してきたという。よって湖上にいる人は当事者以外全員上陸せよ…とのこと。うーん、釣れたのはチビトーマンばかりだが、いいサイズのも2本見かけたところなのに…。このゴタゴタの余韻は午後になってもすっきりせず、なんとも消化不良のまま夕暮れに…。まあ1艇6人無理矢理乗り込んで一緒に釣りってのも楽しかったです。みんなすごくいい人たちで、われ先系や自分さえよければというタイプがいなかったので、トラブルは皆無でした。
翌日は暗い内にホテルを出発し、トーマンがいるというダム湖へ。ここでは上陸艇のような金属製のボートを1艇借りて、それに6人乗って釣ることに。船着き場から近いブッシュエリアですぐに反応があり、ウィードレスプラグでチビトーマンが釣れました。その後バズベイトに替えてもチビトーマンが連発。岸沿いを移動しながら釣ってると、急に上陸しろという。
このあたりは陸から釣れってことか?そのわりに現地の人の顔色がよくない。理由を聞くと、湖で釣りをしていた人たちが殴りあいのケンカをして、ふたりとも水面に浮かぶ釣り台から転落したらしい。そこで警察が乗り出してきたという。よって湖上にいる人は当事者以外全員上陸せよ…とのこと。うーん、釣れたのはチビトーマンばかりだが、いいサイズのも2本見かけたところなのに…。このゴタゴタの余韻は午後になってもすっきりせず、なんとも消化不良のまま夕暮れに…。まあ1艇6人無理矢理乗り込んで一緒に釣りってのも楽しかったです。みんなすごくいい人たちで、われ先系や自分さえよければというタイプがいなかったので、トラブルは皆無でした。
「台湾の夜はどーでしたか?あのTomoさん(←「あの」って「どの」?)と一緒だし夜遊びに出かけたんでしょ?」と問われたが、連日早朝から出かけて、野外で遊び回って22時過ぎに宿に戻って、コンビニに買い物に行ってから、日替わりで異なる釣りの準備をして、それが終わったら日付けは翌日、そして早朝出発なんとことを繰りかえしていたら、いくらあのTomoさんが一緒でも夜遊びどころやないわい(笑)。
で、3日目は本命のタイワンマシール釣り。けっこうな距離をドライブして南投というところに行く。そこのとある川の橋のたもとで、そのあたりに詳しい釣り人と合流。体はでかいし見かけはフジワラ組長に似ていかついが、この人も好人物でした。ウォーターシューズに履き替え河原に降り、清流を遡上しながら釣り開始。「マシールは岩盤ギリギリや沈み岩の陰にいる。そこにルアーが来た瞬間に食って、すぐにダッシュでその下に入るので気をつけたほうがいい」とのこと。動画で見たのとえらく違うなあ…。とにかくそれを意識して投げてみるが全員反応なし。2時間たらずでポイント移動。
清流に雰囲気のある橋がかかっていて、その下によさそうなポイントが見える。ちなみにその橋は糯米で作られているのだという。歴史的なものなのでまずは撮影してから河原に。ここでTomoさんが1本目のマシールを釣る。急流内でミノーを引いてると食ってきたそうだ。小型だががっちりした魚体で、ヒレも発達しているし泳力がありそうだ。しばらくすると下流で釣ってた組長がいいサイズのマシールをバラしたという。聞けば60cm近いサイズで小型のバイブレーションプラグに食ってきたらしい。組長は「ここではミノーよりこっちがいい」といってそのルアーを貸してくれた。しかもプライヤーでバーブを潰して「アンタのスタイルはこうなのを知ってるよ」といって渡してくれた。うれしい気遣いだ。結局、このポイントでは後が続かず河原で昼食に。
その後まただいぶ移動し、細い流れにたどりつきました。水量は少ないがこの川でやるという。そして浅いからトップでやれとのこと。流れを渡って上流に歩きながらキャスト。すると小型のミノーペンシルの背後で水しぶきが上がりました。やっと反応があった。そこから数m上流の狭い岩場でついにフッキング。小さいながらも初のタイワンマシールが釣れました。
洋式毛針センセイことBillyさん(フライの世界では超有名な人)も釣れずに苦労したといってたし、この日ここまでTomoさんの1本だけだったし、とにかく釣れてよかった。そしてこれでなんとなくトップで食わせるコツがつかめたような…。
その後、堰堤が邪魔してそれ以上徒歩で行けなくなる地点まで釣り下る。マシールは警戒心が強いので、ポイントへの接近には気を遣う。姿勢を低くし、遮蔽物を利用して投げやすい場所まで行き、できるだけ1投目でいいポイントに打ち込む。
岩盤スレスレに、掠るぐらいにルアーを落とし、軽く小刻みにアクションさせると、食い気のある魚がいると飛び出してくる。そのやり方で数本追加。狭い川なのでポイントは小さく、1本釣ったら、いや釣れずに食い損ねただけでも、魚たちは警戒して沈黙。さいわい1時間ほどで忘れてくれるが、神経質とか警戒心が強いとか、現地の釣り人が口にする理由がわかりました。そのうちまあまあ悪くないサイズのも釣れて、組長も喜んでくれました。その頃TomoさんはBillyさんが苦戦したフライで頑張っていました。食い損ねは数度あったようだし、フックアップした魚もいたそうだが、そいつはフックを伸ばして逃げて行ったという。日が暮れかかった頃、最後に少し上流のポイントをチェック。活性時間帯なのかよく出たが、10連続食い損ねをかまされて終了。結局7本のマシールを釣ることができ、思ってた以上に楽しめました。
マシール釣りを2日やるつもりでしたが、まあまあ釣れたのと、川の状況がそれほどよくなかったのとで予定変更。午前中は町中のハルアン、午後はダム湖のトーマンに行くことに。で、その町中のハルアン釣り。「ここが発祥地みたいな川なんだ」といって案内されたのは、初日を下回る水質の狭い川。言葉は悪いがドブ川に近い。うーん、釣る気喪失。見物人に変身。見ているとハルアンはけっこう泳いでいる。魚影はかなり濃い。かなり叩かれてるとのことだが、ルアーへのアタックは2度見ました。その後初日に案内してもらった川の、異なる2つのポイントをチェック。ある橋の上から見ると、底はプレコだらけ。別のポイントでもプレコ&ティラピアまみれ、そしてそれ以外に「ひょっとして中南米のヤツ?」という小型シクリッドも。この多種っぷり、日本の外来種どころやないぞ…。
昼食後、ダム湖に向かう。一昔前の上陸艇のようなボートを借りて、またしても定員ギリギリで釣り。この日もまたチビトーマンはさかんにアタック。いくらやってもいいサイズは出ないまま時間切れ終了となりました。
あっという間に最終日。この日は午後の便で帰国することになっていたので、帰る準備を全部すませてから、空港に近い池で小物狙い。個人的にはレッドデヴィルなどの小型シクリッドを釣ってみたかったのだが、池に着いて1投目、ジグスピナーを引ったくったのは25cmちょいのピーコちゃん。渓流タックルだったので、それでも楽しめたけど…。その後もピーコやらミニトーマンやらで、シクリッド類はゼロ。もっともっとルアーのサイズを落とす必要がありそうだ。Tomoさんは得意(?)の食パンパターンで狙うが、軽くつつくだけでフッキングにいたるような吸い込みはナシ。で、まあそこそこで切り上げて、みんなで昼食。せわしない滞在だったし、おかしなとばっちりを受けて釣りができなくなったりというのはありましたが、個人的にはけっこう楽しめました。それもこれも世話になった現地の釣り人たちのおかげだと思います。またいつかぷらっと行きたいものです。その時はひとりの時間をとって、ヤマムスメの撮影に行こうと考えております。
生き物たち
今回の旅程は現地のARFA君たちが立ててくれたたものをベースに、こちらの希望を織り込みました。当初はタイワンマシールを2日やるつもりでしたが、初日夕方にまあまあ釣れたので予定変更。航空券はフリーライドアングラーズ(FRA)さんにお願いしました。 Special thanx to 李裕玄san, 王勇超san, 徐盛烽san, 侯博翔san, 張永裕san, 蔡明錫san, 佳樺san, 李偉嘉san, Tomo-san(FRA), Yuki-san(Fisherman)
Main Camera:EOS50D+EF-S 18-200mm Sub Camera:TG5(Olympus) Sun Glass:WALZ Lens Color:TVS(Zeal Optics), CEREBRO Lens Color:TVS(Zeal Optics)
★Tackles
[For Toman]
Rod:RAW DEALER EXTREME EDITION REX611HXX-T THE IRONWILL(Whiplash)
Reel:RYOGA 2020H(Daiwa) + PE#6 + 70lb Leader
Lure:NOIZE ADDICT RHINOCEROS(Whiplash), X.O.SR(Whiplash), LONG SNAKE(Whiplash)
[For Striped Snakehead(Haruan)]
Rod:RAW DEALER EXTREME EDITION REX703HHX-T THE CROSS OF THORN(Whiplash)
Reel:RYOGA 2020H(Daiwa) + PE#5 + 60lb Leader
Lure:X.O.SR(Whiplash)
*現地から届いた写真から判断して、かぎりなくオープンウォーター、あってもちょっとした底藻ぐらいに思っていたし、ハルアンのファイトはマレーシアで何度も経験してるので、これで十分だろうと思っていました。しかし、場所によっては高さがあって抜き上げざるをえなかったり、川の中の草島を横切って寄せなければならなかったりしたので、もう少しパワーのある、短かめのライギョロッドのほうが望ましいと思いました。この魚は台湾中に生息域をひろげてしまったようなので、様々な生息環境が考えられます。そのため住んでる場所によって、使うタックルはかなり変動すると思います。
[For Taiwan Mahseer]
Rod:RAW DEALER R611RL2 THE MISDEMEANOR(Whiplash)
Reel:MILLIONAIRE CT SV70SH(Daiwa) + PE#1.0 + Leader
Lure:自作ミノーペンシル65mm&70mm
[For Small Target]
Rod:SILVER CREEK 60L(Daiwa)
Reel:CALDIA 2004H(Daiwa) + PE#0.4 + 6lb Leader
Lure:自作ジグスピナー, DR.MINNOW 5FS(Daiwa), メバル用ジグヘッドリグ
*ティラピアや他の小型のシクリッドがいろんなところにいました。なんとグァポートらしきのも。こーいうのをちょっと釣ってみようと思って持ち込んだのですが、1投目に釣れたのは25cmちょっとのピーコちゃん。なんでやねん。その後またミニピーコ。Tomoさんもフライでピーコちゃん。ワームの切れっぱしを極小ジグヘッドにつけたら、たまにレッドデヴィルシクリッドが見にくるが、食うにはいたらず。とどめは水生植物際でミニトーマン…。
*参考までに
受託手荷物総重量 ローリングサンダー 80L(North Face):約15kg, ロッドケースAIR(Nature Boys):約4kg。
今回の昆虫ならびに節足動物による被害
なし
今回のその他のトラブル
人生初のじんましん
朝食のせい?もしくは川岸の植物の揮発性分のせい?それともケミカルな大気のせい?理由は不明ですが、ある朝人生初のじんましんが出ました。コーンフレーク他のシリアルはよく食ってるし、パンも食ってるし、特に変わったものを食った覚えはない。それにコーヒーとオレンジジュース。珍しく口にしたものといえば、パンに塗ったマーマレードだけ。これは20年以上口にしてなかったが、以前はなんともなかった。うーん、原因不明。