Monthly Whiplash

vol.198

Mar.2023

月刊「WHIPLASH」Mar,2023 Vol,198
この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は1月25日から2月26日までです。

アクション動画

やっとDISTURBIN’WIRE 105とFLUTTERIN’WIRE 75のアクション動画を公開できました。すでに発売した後なのに…。後者にかんしてはシャッドペンシルなのにタダ巻きでコケない(FLUTTERIN’WIRE 75F)、そのうえプロップをつけてもコケない(FLUTTERIN’WIRE 75FP)…というのを見ていただけます。関係者の間で最も驚きの声があがったのは、シンキングモデルFLUTTERIN’WIRE 75Sの蛇行する引き波です。ロッドを立てて水面をタダ巻きで引くと、とってもいやらしい引き波を描いて泳ぎます。この動きは動画撮影に携わった方しか見ておらず、VHの担当者さんや、このルアーを世に出すきっかけを作ったVHスギゾー君にも見せておりませんでした。いや、隠してたわけではなく、見せる機会がなかっただけ。スズキが水面近くのチビコノシロやヒイラギ、サッパなどを狙っている時なんかにいかがですか? もちろんバスにもいいと思いますよ。河川の緩流帯で口の大きさに問題のあるバスを狙うのにもよさそう。本体は左右に揺れながら引き波を描いて泳いでますが、その腹部ではブレードが回転し、ボディに接触し、きらめいたり打音を発したりしています。それらの動画の後に少しだけSWAYWARD-16が動くシーンが入ってます。泳いでいるのがSWAYWARD-16FLS(フローティング・スイマー)、水面でのたくっているのがSWAYWARD-16FLW(フローティング・ウォーカー)です。いずれもテストモデルでシボ加工前のボディだし、市販品とはウェイトセッティングが若干異なります。ただ基本的な動きはこんな感じです。「なんや、この程度かぁ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、はい、この程度です、期待に添えなくてスミマセン(笑)。いずれ正規のモデルでFLW、FLS、SKS(シンキング・スイマー)の3タイプを撮影する予定です。

動画ついでに…。昨年秋の南米釣行の際に少し撮ったり撮られたりした動画も、動画屋さんの手で編集してもらう予定です。素材を数人に見せたところ、けっこういい反応がありました。まあまあ迫力のあるシーンもありますよ。「すごいシーンがあるよ」などと言って「なんや、その程度か…」と思われたらイヤなので、「まあまあ」というユルい表現にしておきます。でもまあ釣りシーンでは、めっちゃ余裕で遊んでいるので緊迫感がなくザンネンかな(苦笑)。魚が倍ぐらいあったら、もしくはワタクシが非力だったら緊迫感が出るかも(笑)。もちろんYouTubeのサムネイルもセンセーショナルにはしないつもりです。なんせ性格が地味なので…。動画は「Somewhere in Amazon basin,..」もしくは「Somewhere in Amazonian rain forest,..」で始めて、食事シーン(?)で終わらそうと考えています。

フィッシングショーに出展しなくても

フィッシングショーに出展しなくても、年末年始、そして2月にかけては異様に忙しい。その分、仕事を終え風呂から上った後の一杯がとてもおいしかったりして(笑)。周囲には正月太りを嘆いている人もいますが、自分は太る間もなく、それでも寄る年波に対抗するための軽いトレーニングだけは欠かさずに、日々過ごしております。

そんな忙しい中、最近自分でパスタを作る楽しさを覚えました。オリーブオイルでニンニク&唐辛子を炒める、オトナ向け辛い系が中心ですが、思っていた通りの味になるとうれしくて。最初にボンゴレビアンコを手際よく作ってもらった時は、何気なく眺めつつちょいちょいと味見して、「魔法でも使うのか?」と思いましたが、自分でも数回やってみると、レシピを見なくても、パスタ○○の素みたいなのを混ぜなくても、数種類は作れるようになりました。しかも我ながらなかなか悪くない。そんなわけでしょっちゅうパスタとアサリ、ツナ缶やイワシ缶、ちりめんじゃこやチョリソーなどを買ってきて楽しんでます。調子に乗って作ってた時は、5夜連続、昼も3回パスタでした(笑)。

ここにきて急に周囲から聞こえてくる「定年」の声。今年中に定年になる知人は3名。彼らがそうなるということは、自分も会社勤めをしていたら定年は近いということです。気分は老けないままウソのような速さで年月は進行し、気がついたら考えたくもなかった現実を突きつけられる。自分はまだ染めなくても髪はほぼ黒いし、筋肉量も十分だと思うし、腹筋もある程度割れているし、老眼もあまり進んでないし、山にも登れるし渓谷も歩けるし、ドーピング(?)なしでも大丈夫だし(笑)、余計にそういう年齢になってるのがウソのよう。あ、そうや。仲間内では面白がってドーピング(?)て言ってるだけで、違法な薬物ではないですよ。ほらまあ硬度がダメとか突○態勢をとれないとかで、認可されたお薬の助けを借りて「エッフェル塔!」ってやつ(笑)。わからなくてもいいぞ。ガキや若造にはほぼカンケイない話だからね。

自分は「釣りのプロではない」といくら言っても、周囲はそっちに括りたがるようです。釣りのプロと言われたらいイイ気がする人が多いようですが、自分にとって釣りはあくまでも趣味なので、「非プロ」であり「アマチュア」という路線を曲げることはありません。釣りでメシ食ってるわけではないのにプロって違和感があります。個人的にしっくりくるのは「ただの釣師」なんですが…(苦笑)。ちなみに釣具を作るのはお仕事のひとつであり、仕事とはいえこれも楽しみのひとつです。写真も好きですが、これも完全にお楽しみの領域です。最近の傾向としては、記録的な写真というか、それによって自分の記憶をいっそうはっきりさせるために撮ってるような気もします。「バエ」とかいうのを狙って撮ることもありません。実際とかけ離れたものは好きではないけど、見た目に近く撮ることの難しさも感じています。基本的に撮るのが好きなので、撮られるのにはなんとなく抵抗があります。動画がどうのといっても、マイクもGO-PROもつけたくありません。邪魔なんよな、そういうの…。たまによく釣れて、心にも余裕があって、場所がバレて人が増えてどうこうという懸念がなく、スペース的に問題がない場合は、同行者と撮りっこすることはありますが、まあ国内では主に釣場の問題でやりたくないですね。地元の人が大事にしてる釣り場をさらしたくないんでね。

フィッシングショーOSAKA

別件の用があったので、開催中はフィッシングショーOSAKAの会場近くにいました。空いた時間に会場をのぞきに行ってきました。2/3の業者日はともかく、一般日はお客さんがすごくて、ほぼ会場内に入ることなく、洋式毛鉤センセイ東さんやFRA TOMOさんと一緒に昼食をとった程度。で、2/3の見聞ですが、個人的に気になったモノを。

TATULA FC LT2500SS-H-QD(Daiwa)
ベースは主にCALDIAと思われる、「淡水専用」のモデル。スペック的にメッキやらにもよさそうだったので、海水での耐用を尋ねてみたが、ベアリングが錆びる懸念他があるとのこと。でもひと昔前のリールよりはきっと塩分耐性も上だろうな…と想像。そろそろ昔から使っているCALDIAにガタが出てきたので、これに買い替えようかと。国内外の小物釣りに使いやすそう。

PURELIST(Daiwa)
入門用によさそうな渓流ルアーロッド。素直なテーパーデザインで枯れた色彩が個性的。テスターの小林将大君がいたので、久しぶりに会ったこともありいろいろ雑談。

JITTE 677S(Daiwa)
実はダイワさんのロッドの新製品の中で一番興味があったのはコレ。残念ながら触れなかったので調子や感触を確かめることはできませんでした。今年はロッド設計のメタルヘンタイN氏も来てなかったし…。ウワサでは短期間で2度コロナ陽性になったとか…。さすがヘンタイ先生。

RCSBカーボンクランクハンドル(SLP Works)
ブース内を眺めていた時にSLP田島氏に呼び止められなかったら、「あぁカーボンハンドルプレートか」ぐらいで素通りしたであろう。この新製品は極端に剛性感が向上していて、カーボンハンドルによくあるたわみがほぼなかった。T1100G他素材と製法効果か。アルミのRCSBクランクハンドルセットよりもしっかりした作りだった。85mmと90mmを使ってみようと思います。

SPIKE(Zeque)
4モデルの新製品の中で、自分ならコレだなと。軽い・フィット感良好・スタンダードなスクエアシェイプということで、掛ける人を選ばない感じ。昨年不慮の事故(移動中に重たい荷物が崩れて下敷きになった)で壊れてしまったモデルの代用というカタチで、マットブラックのフレームにTV(TVSではなく)のシルバーミラーをセットしてもらうことにしました。「BELLE」はオーバルシェイプで印象が軟らかい兄弟モデルという感じ。こちらは女子向きかも。

ROD CASE AIR(Big Ocean)
新製品ではありませんが、欠品していた同モデルが3月頃から材料入荷で動き出すとか。自分や海外旅行の仲間NOBU氏が愛用している、軽量で堅牢な樹脂製ロッドケースです。イージーオーダーできるのとカラーバリエーションの多さも魅力ですね。

今年のフィッシングショーOSAKAは、まだ外国からのお客さんは少なめでした。スイスの伊達男さんやミーシャに会うのは2020年以来。スイスのおじさんはびっしりタトゥーまみれになってたし、ミーシャは痩せて髪型も変わってたので一瞬「え、ほんまにミーシャ?」という感じでした。ニコちゃんやジョージさんやマット、アルファ君は昨年会ったから、全然久しぶり感はなかったなあ。初対面の数人とも仲良くなれたし楽しかったなあ。来年はもっと多くの海外の知人に会って、お魚釣りの話でもしたいですね。

「にいがたフィッシングショー」へのご来場ありがとうございました。コロナ感染症拡大前以来の人たちや10数年ぶりに会う人などの懐かしい顔にも会えました。初めての人たちもたくさん来てくれて、いい時間を過ごすことができたなあ…と振り返っております。お土産他いろいろありがとうございました。めっちゃ寒かったけど、それもまたいい思い出になりそう。また呼ばれることがあれば行きたいと思います。次は3/18,19に小倉で開催される「西日本釣り博」に行きます…というか出展します。今回は出展がないので、名古屋の「キープキャスト」には行きません。悪しからずご了承ください。

コロナ関係の後遺症

最近コロナ関係の後遺症の話を聞くことが少なくなりました。自分も感染そのものによる後遺症は、ほぼなくなったように思います。しかし、ワクチン接種によるそれはまだ残っています。左肩の同じ位置に3度ファイザーを注射してもらったのですが、3度目接種以降そのあたりに軽い痺れが発生し、それが現在も残っています。その痺れのせいか痛覚も少し異常で、同じあたりにインフルエンザのワクチンを接種した際に、まったく痛みを感じませんでした。ワクチン接種後の痺れにかんして調べていると、「ワクチン接種とギランバレー症候群」にかんする記事がいくつかありました。読んでいると「あ、俺のはコレかも…」と。昨年9月下旬、痺れは少しあったのですが、何気なくいつものトレーニングをしようと思い、ストレッチの後に恒例の拳立ての態勢に入りました。で、腕を曲げて体を下げた瞬間、左肩から上腕にかけて力が入らず、そのままへちゃっと落ちてしまいました。この症状はそれから約1カ月続きました。おかげでジギングは船には乗ったものの、みなさんがやってるのを眺めていただけ。だってメッキ釣りでも厳しかったぐらいやもん。250~300gのジグをしゃくるなんてもってのほか(苦笑)。実は10月下旬から南米に行った際も、まだ少し力が入らない状態でした。現在は発症前と同じトレーニングができるようになってますが、痺れが残っているということは、完治はしていないということでしょう。そんなわけで4度目の接種は願い下げです。もうおかしな変異株出てくるなよ…。

承認欲求かただの低レベルの悪ふざけのつもりかなんか知らんが、限度を超えたら犯罪。犯罪ならそれ相当の法的処置をこうむって然るべきだし、代償を払わなければならない。それにしても愛嬌ねえな…。ここ数年、特によく思います。日本人の道徳ってどこに行ってしまったんだろう。知人が言ってたが、それについて言及すると「古い」という反応が返ってくるらしい。何をぬかすか、最低限の道徳に古いも新しいもない。横断歩道で倒れたお年寄りを放置したままの通行人、バイク事故で路面に転がった人を避けて通り過ぎるだけの車の群れ。誰も止まらない。誰もかまわない。かかわることを避けている。何度もそういうのを見てきたし、自分が止まったり、手を貸したりできる場合にはいつもそうしてきました。こんなのは褒めるべきことではなく、人として当たり前のこと。もっと軽度の身近なものでいえば、列車に乗ってきたお年寄りや体に不自由な人に席を譲りたくないので、スマホに夢中で気づかないフリをする人たち。いやなものを見る機会は年々増えています。

精神的に政治的に追い詰められたら、プーチン大統領は本当に怖いと思う。軍事侵攻開始から早くも1年、毎日不安を抱えながらウクライナ情勢を注視しています。

トルコ・シリア地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。トルコには知人がいるので、そちらに連絡を取ってみたところ、イスタンブールにいて問題はないとのことでした。

最近の!!な試合

★BELLATOR 290 ヘヴィ級選手権 ライアン・ベイダー vs エメリヤーエンコ・ヒョードル
前回は1R35秒でベイダーに倒されたヒョードルのリベンジマッチであり、現役最後の闘い。ベイダーのパンチがヒットし、ヒョードルが大振りするので、これはまた早いだろうなと思っていたのだが、ダウンを食らった後のグラウンドで、ほぼ一方的にベイダーに連打を浴びせられ、1R2分30秒でレフェリーストップ。ひとつの時代が完全に終焉を迎えた。

★UFC284 ライト級選手権 イスラム・マカチェフ vs アレキサンダー・ヴォルカノフスキー
無敗対決。ヴォルカノフスキーはひとつ下のフェザー級王者で、その階級では盤石の強さ。きわめてハイレベルな攻防だったが、予想通りマカチェフの判定勝利。でもあともう1Rあったら…。

最近の愛読書

★男おいどん 全巻 松本零士著
一番好きな松本作品は『男おいどん』でした。チビでメガネで、さえない、小キタナイ主人公なのですが、本篇の最終回では一瞬カッコいい。その主人公はひょっとしたらご自身の分身ではなかったか…。訃報のあとに読み返してしんみりしました。合掌。

最近の珍事件

★特になし

最近のお買い物

★ロッドパーツを少し
ハンドル周りを改造しかけたロッドがあったので、少し時間が空いた時にマタギさんにパーツを買いに行って組み立てました。その際、マタギの岡野氏から弓削氏の訃報を聞いて驚きました。合掌。
他にも1度だけしかあったことのない人だけど、同年代の人の訃報を「にいがたフィッシングショー」の会場で聞きました。合掌。

SOUND CORNER Vol,198

『VAI/GASH』

VAI/GASH

スティーヴ・ヴァイのイメージからは想像が難しい、ストレートでハードドライヴィンなR&R。だからといってMOTORHEADを想起させる部分はほぼなく、80年代のアメリカンHRのニオイが漂う。ところどころフレーズにヴァイ風味が漂い、異様な上手さが染み出しているが、どういったらいいんだろう、洗練一歩手前のカッコよさともいうべき雰囲気がなんともカッコいい。このアルバムのもうひとりの主役、故ガッシュのVoも味わい深く素晴らしい。単独ドライブのBGMにもベストマッチ。

carcass

最近の愛聴曲

INVISIBLE QUEEN / HOLY MOSES『INVISIBLE QUEEN』
不穏でパンキッシュなニオイも漂う。女王凱旋!
レモンティー / サンハウス
*「TRAIN KEPT A ROLLIN‘」ちっくでカッコよかったな、この曲。日本一黒のレスポールが似合うギタリスト
99 LUFTBALLONS / NENA
「ロックバルーンは99」というフヤケた邦題とドイツ語で歌われたため、この反戦歌は当時日本のリスナーに本当の意味で届いたのだろうか? 少なくとも自分には届かなかった。そして中国の気球が飛びアメリカが撃墜する今、40年の時間差で自分にしっかり届いた気がする
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