Monthly Whiplash

vol.199

Apr.2023

月刊「WHIPLASH」Apr,2023 Vol,199
この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は2月27日から3月24日までです。

やっと初釣りに行くことができました。

やっと初釣りに行くことができました。3月上旬の夕方、近所のマナマズ渓谷で少し遊んできました。アタックはそこそこありましたが、盛期より数段下手クソでほとんどノラず。もう帰ろうかな…と思ってたらやっと1本のってくれました。いや、なんともうれしいですね。11月以降まったく釣りをしてなかったから、ホントにひさしぶりの感触です。

それからしばらくして口の大きさに問題のある魚も釣りに行ってきました。こちらは水位もよくなく活性も低く、あちこち歩き回っていろいろ試してなんとか2本だけ。 昨年は数は少ないながらも、いきなり大型が連発したのですが、今年はそういうわけでもなく。

西日本釣り博が終わり、これで今年の自分のフィッシングショー関連への参加は終了しました。ご来場ありがとうございました。お土産等もありがとうございました。「釣り博側の来場有名アングラーか何かのリストに載ってなかったので、来場してないと思った」という声もいくつかありました。自分のようなただの釣師は、フツーそーいうリストには載らないって言ってるやん(笑)。短時間ながら、釣りだけでなくロックやらバイクやらいろんな話ができて楽しく過ごすことができました。
あとはちらほら聞こえているショップレベルのイベント参加ぐらいです。暖かくなってきたし、そろそろお魚釣りにも行きたいし、次期開発予定のモノにも関わらないといけない。西日本釣り博から帰った翌朝ふと庭を見ると、それまでぱらぱらしか咲いてなかったユキヤナギが満開になっていました。春やなあ…。

フィッシングショー

対面のフィッシングショーなどのイベントがあると、思わず「はぁ?」という質問を受けることがあります。たとえば「○○はロッドを素材から開発して、独自の製法で作ってるそうなんですが、そんなことは可能なのでしょうか?」とか。うーん、その○○という会社はブランク屋さんではないし、やっているのは企画だと思うので、そんなことはありえんでしょ。といいますか、素材はねえ、東レさんなどのカーボン屋さんが作るし、その素材を買って加工して釣り竿にするのはブランク屋さんなのですよ。実際そこがどうしてるのかは知らないけど、そこそこ長いことこの業界にいて、ブランク屋さんに何度も足を運んでいるワタクシは、企画屋さんにそこまでできるなんて思えないけどねえ。
「○○カラーはベイトフィッシュが○○の時に絶対的といいますが本当ですか?」
そんなはずなかろうが。でも雑誌でもこんなことが堂々と書かれているんよな。大きな声で言った者勝ち、印刷した者勝ちという効果をねらってるんだろうな、きっと。
痛快だったのは、千鳥足系のルアーをすぱっと否定した、年長のルアー設計者の某お方(笑)。たしかにこの方の話はうなずくところがけっこうあって面白かったです。何年振りかにルアーそのものにかんする突っ込んだ話ができました。ちなみに自分は千鳥足系のルアーはほぼ使いません。自分が好むストラクチャー絡みの釣りは、勝手に意図しない方向にフラっと泳がれるとやりづらいので。急流でもあの手のルアーはコントロールしにくいから使わないな。自分は別に否定まではしないけど、直進性を求める傾向があります。少ない持ち駒で釣りをすることが多いので、千鳥足系のルアーはルアーケースから外されることが多いです。

コウライオヤニラミなる外来魚

ちらっとウワサは聞いていたが、コウライオヤニラミなる外来魚の写真を、西日本釣り博で知人から見せてもらいました。在来種に似ているものの、体形も顔も模様も少し違う。とある水系でえらく繁殖してるそうで、在来種への影響が心配とのこと。
数年前に兵庫県でも「カワムツ釣りをしていたら、これまでいなかったオヤニラミが連発で釣れた」という話を聞きました。これは写真を見せてもらった時に違和感がなかったので、日本のオヤニラミだったと思うが…。でも日本のオヤニラミだとしても、こういうのは国内外来種というんよなあ。

写真とは「真を写す」と書く。その意味においては、もはや写真と呼べないモノだらけ。顔も変わるし、魚は異様に大きくなるし、ウソくさいまでに風景は鮮明だし。PHOTOSHOPの登場で写真は信用できなくなったといわれるが、スマホの様々なアプリの登場で、信用できないどころか「作偽」に近くなったんじゃないかな(笑)。いつか自分が旅行記みたいなものをやるとすれば、胡散臭さを排除して、できるだけ肉眼に近いものにしたいと思います。まあ写真だからこそ写る独特の世界は、それはそれとしておいとくけど。そして広角や魚眼は風景に効果を加える味付け程度に。

キクガシラコウモリの顔面

アブラコウモリはウチのネコがちょくちょく捕まえてきたので、顔も細部もよく見てますが、国鉄廃線敷のトンネル内にいたキクガシラコウモリの顔面には驚きました。
子供の頃から動物図鑑のイラストや写真では知っていて「変な鼻やなあ…」とは思っていたのですが、2次元と実際に目の当たりにした3次元ではえらく異なり、最初は何が何だかわかりませんでした。同行者にいたっては鼻をコーモンと間違えたぐらい。
まあコーモンはふたつもないわけだし、逆さまにぶら下がっているのだから、そんな位置にコーモンがあるはずないのは当然でなのですが、顔面のあまりの奇矯さにおかしなことを思いついたのでしょう。かわいそうだけどライトアップして、けっこう近距離から何カットも撮影しました。
さてそのキクガシラコウモリ、実はSARS(重症急性気管支症候群)の病原であるSARSコロナウィルスの自然宿主であったという論文が発表されています。ハクビシンは自然宿主ではなかったようです。だからといってキクガシラコウモリを嫌悪したり、異様なまでに忌避したりするのはどうかと思いますね。過剰に触ったり、オジーさんのマネをしたり、食ったりしなければいいだけのこと。

まだワクチン3回接種が条件で、帰国時には空港内を延々と歩かされるんや…。それって昨年の11月と変わってないやん。 初夏ぐらいに海外旅行、いや出張的なものの予定がありますが、それまでには改善されてるかな。
海外といえば、現在動画屋さんで昨年の南米旅行の際に撮った動画の編集をやってもらってます。とりあえずイントロダクションの案は出しておきました。5月までにはアップできる予定です。お魚、跳ぶよ。

「必勝しゃもじ」ですか…? ただごとでないセンスですね。まさに今の政権らしい(苦笑)。表面的には歓迎の意を表さざるをえないだろうけど、もらった側は内心は「はぁ??」もしくは「ふざけてんのか?」でしょう、きっと。

最近の!!な試合

★UFC285 ヘヴィ級王者決定戦 シリル・ガーン vs ジョン・ジョーンズ
ブランクを経てヘヴィ級に転身してきたジョーンズがガーンと対戦。いくらあのジョーンズとはいえ苦戦するだろうな…と思って観ていたら、見事なグラウンドコントロールからチョークで1本勝ち。センスの違いをまざまざと見せつけた試合となった。観戦に来ていた元王者のスティーペ・ミオシッチに対戦要求をしていたが、個人的に観たいのはフランシス・ガヌー戦。ミオシッチを含め多くの対戦相手を、文字通りなぎ倒してきたガヌーに、ジョーンズがいかなる闘いを仕掛けるかを観てみたい。しかし「最後に一言。ベエエェェ」は何なんだ?(笑)
コ・メインのバレンティーナ・シェフチェンコvsアレクサ・グラッソは衝撃の結果。シェフチェンコのバックスピンキックに合わせてグラッソがテイクダウンをとり、リアネイキッド・チョークで一本勝ち。以前のアマンダ・ヌネスといい、今回のシェフチェンコといい、やはり絶対王者というのはありえないということだ。

最近の愛読書

★ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実 プチ鹿島著 双葉社
自分を含め、水曜スペシャル世代にはたまらない本。暴露話がおもしろいのは当然だが、この本はもっと深いところに踏み込んでいるし、演出だとか、騙し騙されの相互関係だとか、テレビ報道とは?だとか、番組制作とは?だとか、そういう一般的には知られざる部分が明るみに出ていて実に興味深い。時代背景も絡めた検証もおもしろかった。水曜スペシャルにとどまらず、ロス疑惑(←当時からいかがわしさ満点で見ていた)やらアフタヌーンショーやら、埋蔵金やら、旧石器発掘捏造やら、話題をさらった各番組にも波及する展開も興味深く読めました。今もし当時の水曜スペシャルさながらの番組を作って放送したら、ヤラセより動物虐待で吊るされるのでは?
読みつつふと思った。現在のエンタメ系冒険モノは、水曜スペシャルから情熱を外した低廉版やな…と。めったにそういう番組は観ないけど、たまに観てると「それはありえんやろ?」というシーンに出くわしたりするけど、それがまた安易だからね。珍しい爬虫類があちこちにいたりとか、水生に近い生物が水辺からけっこう距離のある森の中にいたりとか…。YouTubeなどにも、そんなのがあるんじゃなかろうか…。まあどーでもいいんだ。ドキュメンタリーではなく「エンタメ」といってしまえば済むんやろから(笑)。なんか釣りの世界でもそーいうのがあったような…。

最近の珍事件

★特になし

最近のお買い物

★特になし

SOUND CORNER Vol,199

『BORN TO FLY』

JET BOY

1988年に『FEEL THE SHAKE』でデビューしたJET BOYのニューアルバム。2006年に復活を果たしてからは、断続的に活動していたようだが、根幹にあるハードR&Rはほぼ不変。キャッチ―かつポップと言えなくはないが、音楽的にチャラチャラしていないし、Voミッキー・フィンの髪型通りパンキッシュな側面もあるし、よくあるバッドボーイズR&Rとも少し異なる、独特の世界を展開している。シンプルだがカッコいいツインギターも◎。

carcass

最近の愛聴曲

BED OF ROSES / IAN HUNTER『DEFIANCE PART 1』
I HATE HATE / IAN HUNTER『DEFIANCE PART 1』
MOTT THE HOOPLEで知られるイアン・ハンターがニューアルバムをリリース。いかにも参加しそうなデフ・レパードのジョー・エリオットだけでなく、故ジェフ・ベック師やリンゴ・スター、トッド・ラングレン、ZZ TOPのビリー・ギボンズ、G’N’Rのスラッシュとダフ・マッケイガン、意外なところではMETALLICAのロバート・トゥルージロも参加しているそうだ。
全曲 / SOCIAL DISTORTION『SEX, LOVE & ROCK’N’ROLL』
全曲 / SOCIAL DISTORTION『HARD TIMES AND NURSERY RHYMES』
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