Monthly Whiplash

vol.200

May.2023

月刊「WHIPLASH」May,2023 Vol,200
この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は3月25日から4月24日までです。

自己記録更新

ある暖かい日の夕方、口の大きなバスを釣りに今年初めて野池に出かけました。そこは森や木や藪や崖に阻まれて、釣りができる場所は池周の1/5以下。大型はいるのですがバス自体の個体数は少ないし、よさそうな場所の多くにはアプローチ不可能。こちらからポイントに接近できないなら、魚がなんとかアプローチ可能なエリアに出てくる機会を狙うしかない。というわけで、風の弱い春の夕方に、障害物過多の南向きのシャローに、藪を分けながら急斜面を降りて入りました。左右には8mぐらい歩けるのですが、頭上は木が張り出しているし、あちこちからブッシュがせり出してるので、バックハンドと窮屈なサイドキャストぐらいしかできないエリア。マナちゃんのアタックが多発し3本釣ったところで17:30。そろそろバスのアタリも1度ぐらいはほしいなあ…と思っていたところ、8mぐらいの距離で水面引きのスピナーベイトを一瞬ドロップさせた瞬間、ぐんと重みが乗りました。直後に重く鈍い首振り。寄せに入ってもローリングなし。あ、こいつはヒゲは生えとらんな。バスなのは間違いないが妙な重量感やな。まずは顔を見るかと思って浮かせた瞬間、想像してなかった大口が水面に見えました。さすがオオクチ、最近縁のあるコクチと違って口がデカいわ…などと思いつつ、足元の浅場にズリ寄せました。この時初めて全身がはっきり現れ、「え、こんなヤツやったん?」と目を疑いました。メジャーを持参してなかったので、とりあえずロッドを当てて印をつける、というかスレッドのこの位置やな…と憶えておいて、帰宅後測ることに。

自宅に戻ってロッドに付けた目印の位置を計ると、あ、60cmを超えてる…ん、61cmか。これまで琵琶湖や池原などの有名フィールドであえて60cm級とかを狙ったことがなかったし、そういうサイズは自分の好きな流れの速い川や野池ではあまり縁がないので、「あらあら、釣れてもうたやん。意外にね」という感じ。これまでのラージの最大魚は約59cm。とある魚を狙ってる際に外道として釣れたものなので、なんというかあまり感激はなかったのですが、今回はバス釣りの最中とはいえ、特に狙って釣ったわけではないので、自己記録更新・60cm超えのわりに感慨深さは意外に乏しく…。まあ元気に水に帰ってくれたのが一番よかったです。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER DEFIANCE RD611LHX-RF THE IRON SWAN II (Whiplash)
Reel: 18 RYOGA 1520H (Daiwa)+ Nylon 20lb
Lure: S.O.B DW 1/2oz (Whiplash)

初バス=自己記録更新に気をよくして、約10日後にオオクチ釣行しましたが、さあこれから…という時間帯になって雨が降り始め、しばし森の中で雨宿りしましたが、止む気配がないどころか土砂降りになってきたので逃げ帰りました。この日は繁殖が近い、荒ぶったコイたちがシャローでバシャバシャ騒いでいたせいもあり、バスもマナちゃんも沈黙。かろうじて流れ込みでアタリ1回、マナちゃんが1本釣れただけでした。

外来種急増中

コバノミツバツツジが見頃になったので西宮の広田神社(ここのコバノミツバツツジは兵庫県指定の天然記念物)に花見に行くと、けっこうな数のクマバチに交じって、やや小型で細いハナバチが蜜を吸いにきていました。たまたま地上に降りている個体がいたので子細に観察。これはタイワンタケクマバチやん。ウチの近所でもたまに見かけるのですが、この場所ではクマ2に対しタイワンタケクマ1ぐらいの比率。急増中みたいです。急増といえばキマダラカメムシも異様に増えましたね。ウチのあたりではアオクサやクサギよりはるかに見かけるようになりました。いや、ほとんどカメムシはキマダラに置き換わったような錯覚さえあります。そしてもう1種。まだ現物は見ていませんが、昨年自然保護協会の人から写真が届いたクビアカツヤカミキリ。ユーラシア大陸東部のカミキリですが、サクラやモモなどへの害が懸念されています。

新規ルアーに着手

SWAYWARD-16が手から離れたので次のルアーに着手。意外に思われそうですが、次はトップウォーター・ミノーというか、ウェイクベイトというか、リトリーブで水面もしくは直下を泳ぐルアーです。ウェイクベイトはワイドなウォブルのものが多いそうですが、自分が作るものはそういう泳ぎではありません。「ワイド・ウォブルで水面をぐりぐりかき混ぜてこそウェイクベイト」というのであれば、自分のはかなり違います。それならウェイクベイトと呼ばれなくて結構。そうやな、サーフェイス・リップリングミノー(Surface Rippling Minnow=水面にさざ波を立てるミノー)とでも呼ぶのがぴったりくる感じです。でもまあそこそこのアピール力はありますよ。泳ぎプラスアルファの要素も付加できる設計だしね。2個目のウッドモデルで想定していた動きを得ることができたので、ABSインジェクションルアーにすべく原型を製作。その原型にあわせてボディシェイプを修正し、リップ形状や設置形態を大きく変更した3個目のウッドモデルを製作。泳ぎ出しの早さなど、さらに少し機能を上げることができました。実はこういうルアー、昔からオーナマ用や海外釣行用に自作していたので、手間取ることなく進行できそうな感じです。125mm程度のボディでトレブルフックは2個。やや大きめのフックでしっかり掛けたいからね。仮称は「墓の上で踊る」とか「死人を叩き起こす」とか、古き良き時代のヘヴィメタルをカリカチュアライズしたようなニュアンスです\m/

一覧性?

一覧性ともいうべき性質もいいことだと思う。これは専門化し分化したメディアに逆行する考え方ですが…。例えば昔、自分が中学生だった頃、ルアーの専門誌なんてものはありませんでした。『関西の釣り』『釣りの友』といった地域版釣りの総合誌の中のルアーにかんする記事を読むわけですが、ルアーにかんする記事は多くても全体の15%程度だったような。そんなわけで、ルアー以外の、特に興味のない釣りの記事も自然に目に入る。何となく読む。意外におもしろい、そしていろいろ覚える。こういうのは一覧性の利点といえるでしょう。当時の雑誌の中で、特に自分の外へ向かう志向、知らないものへの志向を掻き立てたのは『フィッシング』でした。今思ってもかなりレベルの高い誌面だったな…と。釣り雑誌はともかく、新聞における一覧性はよくいわれてますね。どんなメディアでもそうですが、読む側としてはこの一覧性と専門性をうまくバランスさせたいですね。周囲を見てると、視野や知識を広げるはずのインターネットで、逆に自身のそれらを狭めている人、言い方を変えるなら広がることを遮断している人がけっこういるような気がします。

テロ類似行為

手製銃器の次は手製爆弾か。製作者の想定通りなら、ターゲット以外も巻き込んで相当な惨事になっていたのではないだろうか。こういうテロ類似行為はまだ増えるのだろうか?自分は外食中でも店内・店外の人の動きとかにそれとなく目を配っているが、あらゆる局面で注意を払っておかないと、他人はおろか自分の身すら守れなくなる世の中になるのかもしれない。平和ボケならぬ平穏ボケ、自分の中にもその傾向は存在する。外野は危うきに近寄らずでいいのだが、当事者となる人たちはそうもいかない。大阪で取りざたされているカジノの件でもこんなことが起きたりして…。IRというよりカジノにかんしては、自分は「反対とまではいかないけど賛成ではない」という曖昧な立場です。それでべらぼうな外貨が稼げるなんて思えないし、日本人のお金もアテにするのであれば、面倒なことが起きそうな気がします。

チャットGPTを一番欲してるのは、政治家さんたちでは。そつなくあいまいな回答例を即時に作ってくれると助かるだろうなあ(笑)。

最近の!!な試合

★136lbキャッチウェイト12回戦 ジャーボンティ・デイヴィス vs ライアン・ガルシア
無敗の強打者対決。1Rから前に出るガルシアに対し、デイヴィスはカウンターを狙う感じ。そのカウンターがどこで火を吹くのかがポイントだったのだが、2R,ガルシアが得意の左フックを振った瞬間ダッキングで躱し、左を的確に打ち込んでダウンを奪取。その鮮やかさといったら…。その後も善戦したガルシアだったが、7R、超至近距離でもみ合った直後に左ボディをくらってヒザを着く。これはデイヴィスの追加攻撃をかわすためであり、カウント8ぐらいで立つ算段だろうと思って観ていたら、想像よりダメージは深刻でカウントアウトによるKO負け。デイヴィスはまたしてもKO決着で勝ち星を重ねた。現在ライト級は4団体統一王者デヴィン・ヘイニ―がいて、それにかつての王者ワシル・ロマチェンコが挑戦予定。その勝者とデイヴィスの試合を観てみたいものだ。一撃の破壊力ではデイヴィスだろうが、ロマチェンコの波状攻撃、ヘイニ―の総合力がデイヴィスと拮抗できるか、その高度で一瞬の隙も見せられない、息のつまるようなせめぎ合いを観たいと思う。

最近の愛読書

★特になし

最近の珍事件

★探せば出てくる
リールの分解整備をしていた際に、ドライブギア内部に組まれた極小のピン(2.5mmLX1.2mmΦぐらい。ドラグの引き出しクリック用?)を飛ばしてしまいました。スプリングが仕組まれているのでけっこう飛んで、かすかな音とともに机上に落下。しかも、そのあたりは書類や文房具整理ケースが乱立するゾーン。そこから落ちると机の裏なので、埃もあり極小のピンなどほぼ捜索不可能。少しずつブツをどけて、ひとつずつ確認しながら探すこと20分。ピンは定規類を15本ほど立てていたプラスチックの整理スタンドの底から見つかりました。落ち着いてひとつずつ順番に確認しながら、念入りに調べていくと見つかるものですね。話は違いますが、NOBU氏パスポート紛失未遂事件の際も、とにかく本人を落ちつかせて、荷物をひとつずつ、バッグのポケットや内部仕切りを順番にチェックしていくと、バッグ内のあらぬ場所におかしな角度で挟まっているのが見つかりました。そら、焦りながら探したら見落とすわな…という場所でした。

最近のお買い物

★黒糖梅酒
スーパーマーケットの酒コーナーで「大人のデザート梅酒」という触れ込みの黒糖梅酒を見かけました。バニラアイスにかけると◎なそうで、同行者のリクエストもあり試しに買ってみました。まずはそのまま飲んでみる。ん、たしかに梅酒+黒糖+ダークラムやな。おいしいけど、そのままならめっちゃ好みの味というわけではないな。次にバニラアイスにかけて先に一口勧めてみる。あ、顔面がとろけた。そして自分も一口。う、これはイケナイ、犯罪的だ。人間をダメにする味だ(笑)。ダイエットの敵だ(←ダイエットはしてないけど)。この行為はせいぜい週1。それ以上やってはいけない(笑)。ラムレーズンアイスが好きな人なら、ほぼ皆さんハマると思います。

SOUND CORNER Vol,200

『72 SEASONS』

METALLICA

YouTubeに公開されたT-6を聴いた時には、1st『KILL ‘EM ALL』を思い起こしたが、こうして全体像を手に入れて聴いてみると、たしかに1stを想起させる原点回帰的な要素を感じるが、それに加えて4thや5th、つまりメタルらしいメタルから踏み出したアルバムにふと立ち返らせる部分も聞こえてくる。音は生々しいし、曲自体の勢いも感じられるし、聴く気になれなかった近作とは趣を隔している感じだ。光と闇を題材にした歌詞は重く、人格形成期である人生最初の18年間、それを季節に換算した「72の季節」というタイトルとの関連を、あれこれ深読みするのも興味深いと思う。
とにかく当面聴き込みたい。

carcass

最近の愛聴曲

全曲 / METALLICA『HIT THE LIGHTS』
全曲 / METALLICA『RIDE THE LIGHTNING』
全曲 / METALLICA『MASTER OF PUPPETS』
全曲 / METALLICA『…AND JUSTICE FOR ALL』
自分が本当に好きなMETALLICAはこの4枚。特に衝動性を撒き散らす1stとスケールがでかくなりスラッシュメタルの枠からはみ出しつつある2ndが好きだ。
ASTRONOMY / METALLICA『GARAGE INC.』
TUESDAY’S GONE / METALLICA『GARAGE INC.』
TURN THE PAGE / METALLICA『GARAGE INC.』
HELPLESS / METALLICA『GARAGE INC.』
Page Top