Monthly Whiplash

vol.201

June.2023

月刊「WHIPLASH」Jun,2023 Vol,201
この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は4月25日から5月24日までです。

GW

GWは基本的に自宅で仕事をしていましたが、夜に少しバチ抜けスズキ釣りに行ってきました。同行は『鬼滅~』を観てテンションをあげてから諸事に臨む習性(?)をもつ空手のセンセイ。ちなみにセンセイのお気に入りのキャラは時透無一郎とのこと。この日は風が強く波が強く、最初に入った場所は荒れ気味でゴカイが浮かず。19:30までやってみましたがふたりともアタリなし。釣りにならず。で、風裏でゴカイが浮きそうな場所を探して大移動。足場が高く水面が低いのと南側に建物があることから、風波が立たなそうな場所を思いついたので入ってみました。風波はなく少しうねっているだけ。しばらく見ていたけどゴカイの泳ぎは見当たらないし、捕食音もまったく聞こえない。まあ少しやってみるか…とキャスト。その1投目、水面に引き波を立てて泳がせていると、思いがけない爆裂系の捕食音が響き、ティップがぐんと入りました。いい抵抗を見せて上がってきたのは60cmほどのスズキ…というかハネ。居着きのわりにコンディションも良好。ここはイケそうだと本気で釣り開始。しかし、時合は短く30分もなく…。そう悪くなさそうなサイズの水面食い損ね1回、アジの開き程度のセイゴが一瞬乗ってバレたのが2回で、あとはボラの跳ねる音が時々聞こえる程度で完全沈黙。2週間後の大潮でも釣行してみよう。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER DEFIANCE RD711LMX-RF2S THE TRIAL BY FIRE-BSV test model (Whiplash)
Reel: CERTATE 2500 (Daiwa)+ PE1.0+16lb Leader
Lure: LAZY8S, 95S (Daiwa), WANDER SLIM 90mm(Lucky Craft)

*昨年からバチ抜けの際に使うルアーのフックは、ほぼ全部伊勢尼やチヌ鈎にシーハンター(シーブレイド)などのループをセットした自作シングル(当然バーブレス)に替えています。いい位置にしっかり貫通しやすいし1本がかりでもバレにくく、ネットや魚体にあちこちかからないので、キャッチからリリースへの過程がとにかくラクです。ちなみにフックアップするのは、かなりの確率でリアのみ。お勧めしたいんだけど、とかくトレブルフックを3本使用したがる現在のスズキ釣りにおいては、おそらく受け入れられないよなあ。フックの数やフックポイントの数を減らす(トレブルからシングルという意味)とか、バーブを潰すとかいった、ちょっとした冒険すらしないよなあ。フック数が多ければバレにくいというわけではないのに…。

バチ抜け

5月のバチ抜け期間には、あえて評判のポイントを外して数度釣行しました。風がひどくなって釣りにならなくなったり、波が立ちすぎてゴカイが浮かなかったり、ゴカイの乱舞(4cmぐらいのヤツ)はあったもののセイゴとボラしかついておらず、期待外れだったり。まあでもいずれもウチから30分程度で行ける場所なので、とってもお気楽。
ボラにまみれた夜もありましたが、エサ鈎(バーブレス)+ループのシングルフック仕様は、そんな時にも重宝しました。トレブルフックつきのルアーを、あの大きくない口内にすっぽり飲まれて苦労した人もいると思いますが、このセッティングは高確率で口唇か閂(かんぬき)にかかるので、フックを外すのがとても楽。ボラでなくスズキでもほぼいい位置にかかるので、ファイト中はバレにくいし、ランディング時には外しやすいし、個人的にはいいことづくめなんやけど。

海外逃避

相変わらず航空料金が高く、自分のような一般旅行者には厳しい状況ですが、今年も1回海外に逃避しようと考えています。行先はほぼ決定。乾季が進行しすぎないうちに、とある川をとある場所まで下ろうと考えています。

新規ルアーに着手したつもりが

120mmクラスのウェイクベイトというか、リトリーブで水面もしくは直下を泳ぐルアーに着手した後に、それを小型&スリム化したバルサモデルを作ってみました。これがいきなりからうまくいって、想定通りの動き。これもいつかABSで出せたらいいなあ。まだ数年は新規ルアーのネタで困らなくてよさそうです。

青物沈黙。かわりにタイ

三国に青物&タイ釣りに行ってきました。船長によると、カタクチについていた頃はよかったものの、シラスについてしまったため、このところ青物は不調だそう。でもまあ試してみるか…とあちこちでジグを投入してみましたが、さっぱりダメ。カイチョーにクロソイが釣れたのみ。で、タイラバをやることに。こんな場合に備えて、タイラバは前日に数個に購入しておきました。この事実でわかるとおり、ワタクシはタイラバはまったくの初心者、というか初挑戦。まあインチクとかとそう変わらんだろう…とタカをくくっててきとーに投入&リトリーブ。数回それを繰り返すうちに、なんとなくアタリが出たが食い込まず。しばらくしてまたアタったがこれも食い込まず。この2回のアタリとアタリなしの10回ほどの投入&リトリーブの差は何なのか…。それは角度の相違。で、アタった際の角度に近づけるべく投入位置を探ってやってると、なんやらうまく乗ってくれた。でも引きは明らかにタイではないし、時々ジェット噴射してるような…。やがて水面に現れたのは足をおっぴろげたスルメイカ(笑)。その後タイが乗ったもののバレたり、エソが釣れたり、レンコダイが釣れたり…。同船者が1枚きれいなマダイを上げたが、自分はその他に翻弄される。そんな中、やっとイイ感じのアタリがあり、イイ感じで叩いてくるので慎重に上げると60cmあるなしのオスのマダイ。そうこうするうちにラスト1流し。最初の投入はいい角度で決まり、すぐにボトム付近でレンコ。そして2度目の投入。これもイイ感じの角度なので、アタリそう…と直感した瞬間、ゴリゴリっときて直後にドスンと重みが乗りました。む、これはさっきの60cmあるなしよりはるかに強いぞ…ってことは70cm級とか。なかなか浮かないし、時々ドラグも滑らすし、これはひょっとして、その昔シンヤ君が釣ったような絶倫系オッサンマダイかも…などとカイチョーと冗談を言いながらも慎重にやり取り。けっこうな時間がかかり、やっと海中に姿が見えた瞬間、一瞬目を疑いました。大きいとは思ってたけどここまでとは…。カイチョーは「オッサンや!」と言いましたが、上げてみるとメス。つまりオバハンでした。測ってもらうとジャスト80cm。全体的には厳しかったようですが、個人的にはなんか出来すぎな釣行でした。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER R607RR THE TRICKSTER test model改造ライトジギング仕様 (Whiplash)
Reel: CATALINA BJ 100SH (Daiwa)+ PE1.0+16lb Leader
Lure: 鯛の実(Major Craft)
*まったくもってタイラバタックルではありません。ロッドはライトジギング用に改造したR607RRだし、リールは普段の淡水使い用に80mmハンドルをセットしたまま。「タイラバもやる」という程度の意識だったので、リーダーも太いまま。タイラバ自体は前日に購入。選んだ理由は主にお値段(笑)。それでも釣れました。初のタイラバなのにけっこう釣れました。80cmなんてのも釣れてしまいました。しかも掛けてからもカイチョーと冗談を言って笑いながら上げました。うーん、真面目にタイラバに取り組んでいる方たちの神経を逆撫でするような…。

今回初めてタイラバなるものをやってみて思ったのは、角度の重要性です。いろんなカラー、ネクタイもカーリーもあたってたみたいだし、そんな中で超初心者の自分がイイ思いをできたのは、リトリーブ角の設定によるものだと思っています。潮が速く他の人たちがきわめて浅い角度ぐらいになっているところを、投入場所を考えてもっと立て気味にしてみました。軽いのしか持ってなかったので、潮をできるだけ正確に計算して投入。それと他の人より明らかに速いリトリーブスピードもよかったのではないかと思います。場所によっていろいろ試して、「イイ感じで絡んでるな」というスピードでリトリーブしました。超初心者とはいえ、あれこれ分析してやってみたら結果がついてきました。

G7

サミットの内容そのものより、広島で開催されたことや、ゼレンスキー大統領の来日の方が大きく取りざたされたような気も…。会議は踊ったのか、停滞したのか、何がどうなったのか、報道ではイマイチわからん…。



朱鞠内湖の惨事、心よりお悔やみ申し上げます。

最近の!!な試合

★WBC S.ウェルター級暫定タイトル戦 セバスチャン・フンドラ vs ブライアン・メンドーサ
身長197cm、リーチ203cmというS.ウェルターでは規格外の体躯で「Towering Inferno」(1974年にそういう名のパニック映画が公開された)と呼ばれる暫定王者フンドラの2度目の防衛戦。そんな長身なのに左アッパーを主な武器とした接近戦もできるフンドラに身長差-20cm、リーチ差-21cmのメンドーサがどう立ち向かうのかが焦点だったのだが、オッズは相当開いていたし、序盤からフンドラ優勢で試合は展開。ただフンドラの圧倒的体躯にも弱点はあると思っていた。それは打たれ弱さ。その体躯でS.ウェルターの体重、頑丈なはずはない…と。7R、メンドーサの左フックが絶妙にヒット。ぐらつくフンドラに右、そして左と叩き込みダウンを奪う。座ってTVで観ていたのだが、思わず立ち上がってしまったね。まさにタワーが倒れるようなダウンだったが、その際にマットで後頭部を打ちバウンドしたように見えた。最初の左フックでほぼ決まったようなものだったが、その後の追い打ち2発の正確さも素晴らしかった。さらにマットによる後頭部への衝撃。これはもう無理。10カウントでKO決着。このあとのメンドーサの喜びようといったら! たしかにオッズからいくと番狂わせ、その分KO劇は鮮烈なものとなった。

★WBO S.フライ級王者決定戦 アンドリュー・マロニー vs 中谷潤人
井岡選手が返上して空位となった王座(マロニーは中谷選手との試合を避けて返上したと揶揄)をかけた決定戦。2Rで中谷が右アッパーでダウンを奪うも、マロニーはハートと体の強さを押し出して前進。このマロニーの強さがあったからこそ、中谷が主導権を握った試合とはいえおもしろくなったことは間違いない。11Rの左ストレートで奪ったダウンも鮮やかだったが、何といっても12Rの左カウンターによる決着が鮮烈だった。かつてマニー・パッキャオがリッキー・ハットンを沈めた左、あれを想起させる一撃だった。ダウンの際にマットで後頭部も打っていたので、立ち上がることもできず。表現は悪いが、『羊たちの沈黙』でジョディ・フォスター扮するクラリス・スターリングに撃ち抜かれて仰向けに倒れたバッファロー・ビルのようだった。双子の兄、ジェイソン・マロニーとの同時世界王者の夢は果たせなかった。
2階級制覇した中谷の今後としては、井岡や田中選手との日本人対決より、WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダ選手との試合が観たい。エストラーダはボクシングもハートも非常に強いので、どちらが勝とうが見ごたえのある試合になりそう。

最近の愛読書

★特になし

最近の珍事件

★背後にアナグマ
森の隙間から、その池では稀な大型ライギョのディスプレイを撮影していた時のこと。背後の竹藪でなにかゴソゴソいうとるな…でも今いいシーンだし…あ、一旦終わって魚が沈んだ…と思って振り向くと、5mほど後ろの竹やぶから降りてきたアナグマが溝に入って移動するところでした。撮影しようと音を立てずにさっと近づいたのですが、少し見えていた尻尾が消え、本体も暗渠に消えてしまいました。カメラは動画モードだったので、うまくいけば撮影できたのですが…残念。ここではタヌキやキツネも出るしイノシシの足跡もたまに見ます。こういう自然の残った池はやはりいいです。ひさしぶりにアナグマの生体を見て機嫌よく帰る途中、山越えのルートを走っていると、きれいなテンが轢かれていました。合掌。

最近のお買い物

★タイラバ
釣果に気をよくして…というより、速い潮に対応しづらかったので、今後にそなえて少し重めのを数個追加購入しました。今年は使わないだろうけど…。

SOUND CORNER Vol,201

『DEFIANCE PART 1』

IAN HUNTER

2カ月続いて黄色のジャケット(笑)。グラムロック全盛期のシーンをリードしたMOTT THE HOOPLEのVoイアン・ハンター師の最新作。なんと2023年6月に84歳になられるそうだが、声は枯れているものの年齢を聞くと耳を疑ってしまう。本作には、今は亡きジェフ・ベックをはじめ、リンゴ・スターやトッド・ラングレン、ジョニー・デップ、G‘N’Rのスラッシュ&ダフ・マッケイガン、METALLICAのロバート・トゥルージロやAEROSMITHのブラッド・ウィットフォード等も参加。そして絶対加わってそうなDEF LEPPARDのジョー・エリオットも。リアルに一緒にやってるわけではないのだが、各曲が放つ一体感や熱量は何事? カッコいいR&Rから味わい深いバラッドまでバリエーションも◎。これがPART1ということいずれはPART2も? それが出る頃ハンター師はいったいいくつに(笑)?

carcass

最近の愛聴曲

全曲 / MOTT THE HOOPLE『MAD SHADOWS』
ALL THE YOUNG DUDES / MOTT THE HOOPLE
ALL THE YOUNG DUDES / Covered by BRUCE DICKINSON
全曲 / DEF LEPPARD『DEF LEPPARD』
全曲 / DEF LEPPARD『DIAMOND STAR HALOS』
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