Monthly Whiplash
vol.209
Feb.2024
月刊「WHIPLASH」FEB,2024 Vol,209この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は12月25日から1月24日までです。
「ゴジラ-1.0」
年末ぎりぎり、仕事帰りに「ゴジラ-1.0」を観てきました。平日の夜だったのでお客さんは多くなく、いい席でじっくり見ることができました。第96回アカデミー賞の視覚効果部門のショートリストにノミネイトされた迫力はさすがでした。現代兵器ですら効かないゴジラでないのもよかった。そして人間ドラマの部分がよくできていたな…と思います。ストーリーにかんしては、途中からほぼ想像がつき、その通りになりましたが、次期作というか、この続編を観たいですね。これをひとつのルーツとして、脈絡のあるゴジラ・ストーリーが展開されたらなあ。「典子」がアレとともにどう生きていくのかとか、それは「明子」に継がれるのかとかも興味があります。そういう興味をかきたてるために「典子」のアレを写したのでしょう。ひとつ残念だったのは放射能を吐く前の「背ビレ」のギミック。シャッキーン!ではなくもう少し加速度的に、ムクムクした生物的な感じにしてほしかったな…と。モノクロバージョンは観るかどうか未定です。
WAKE THE DEADの進行状況
12/30、さらに調整したWAKE THE DEAD 125Fのスイムテスト。まあ切削モデルではこんなもんかな…と。このルアー、普通に引くと最大で20cm弱潜りますが、ウェイクベイトとして着水から早い段階で水面で使いたい場合は、ロッドを立ててやや早めにりールを数度巻きます。少しコツが要りますが、慣れると別に難しいものではありません。浮上のタイミングを作ってやることです。そうするとすぐに水面に波を立てて浮上。その後はロッド角度とリトリーブスピードを調整して、水面に波を立てて泳がせてください。
で、いつもの川でスイムテストをしていると、急にルアーの後ろに追い波が立ちました。コイが逃げたのを見間違えた?いや、波がついてくる。3mほど追ってきて、その波は消えました。なんやろ、真冬の緩流帯水深1mエリア、まさかマナちゃん?いや、出とらんよなあ、そんな場所に。その後数投しましたが、反応はそれっきり。25年ほど前、1月2日の加古川のI橋下流で自作ミノーペンシルの後ろで波が立ち、直後に真夏のような音で50cm級のバスが出た時のことを思い出しました。20分ほど経ってからまた同じエリアをチェック。あ、流れの中で何か動いた。ルアーの方に寄ってくる。なんか細長い。犯人は50cm強のニゴイでした。結局追ってきただけで食ってくれませんでしたが、テスト中に少しわくわくする瞬間を演出してくれました。ところで2024年の初釣りは2月の予定です。
またPCに向かって仕事をしているうちに年が変わりました。厳密にいえば、仕事を少し休んで、別の調べものをしている時でしたが。で、0時とほぼ同時にメールやら電話やらが数本集中。それはうれしいことですが、対応が遅れてしまって。海外からの電話って日本人による日本語同士であっても聞き取りづらいことがあるのに、英語だとさらに聞きづらく何度か聞きかえしたり…。なにはともあれ、無事に新年を迎えることができました。本年もよろしくお願いします。
その元旦の夕方、2階へ上がりかけていると揺れ出して階段がきしんで、そこらのモノがカタカタ音を立てる。しかもなかなか収まらない。気持ち悪いぐらい長く揺れたな…震源はどこやろ?と思い、1階に戻ってTVをつけると能登半島という報道。そして津波警報も。北陸在住の友人たちに連絡を取ると、海と川から近い場所に住んでる1名は家族で避難中。彼らの中には甚大な被害を被った者はいませんでしたが、時間が経つにつれ報道内容は深刻に。阪神大震災をモロに経験した自分としては見るのもつらい映像。なにはともあれ、被害に遭われた皆様には心からお見舞い申し上げます。
さらに翌日、ウチで何気なくTVを観ていると羽田空港で火災という緊急ニュース。滑走路で火災?と思い他のチャンネルを変えると炎上する日航機。この事故も能登半島地震がなければ起こらなかったものを…。
SWAYWARD-16用の替テイル
年が明けてからしばらくは、いろんなモノのデータ作りのために部屋に籠っている時間が多く、WAKE THE DEAD 125Fのテストは1月下旬になってしまいました。リップ形状とベリーアイ後方のウェイトボールを少し変えたモデルを人造湖でチェック。立ち上がりの早さは変わらず、動きの幅がほんの少しナローに。うん、コレかな。…といってもこれはまだABS切削モデルでの話。金型で作ったインジェクション成形モデルでまた少し調整が必要になりそうです。
その時ついでにSWAYWARD-16用の替テイル(少し長めのデザインなので、熱帯魚用語にあやかってVEIL TAIL=ベイルテイルと名付けました)もチェック。FLS(フローティング・スイマー)やSKS(シンキング・スイマー)につけて泳がせると、タダ巻きでは動きが軟らかくなり、ナチュラル感が向上しました(←3連ジョイントほどではないけどね)。トゥイッチでもより艶めかしい動きを展開してくれました。で、FLW(フローティング・ウォーカー)ではどうか?こちらも水面での動きは艶めかしさがアップしてイイ感じ。ただ、今の形状ではダイブ&リトリーブのタイミングがノーマルより少し取りづらいな…と。あくまでも試作中の試作なので、形状や厚みも変えるし、素材の軟らかさも変えるかもしれない。ま、とにかく悪くはなかったです。(注意。ワタクシは日頃からよく口癖的に「悪くない(Not badとかNot so bad)」という言い方をします。これはだいたい古語でいうところの「よろし(よし→よろし→わろし→あしの順で良いから悪いに変わっていく)」に相当し、関西弁でいうところの「まあまあええやん」ぐらいなものなのですが、育ちの異なるお方から「わかりにくい。イイならイイと言って!」と小言をいわれます。いや、逆に慣れてくれよ…と思っているのですが。で、皆さんにも慣れていただきたいな…と…笑)
2024年のフィッシングショー
2024年のフィッシングショーの類では、まずは2/17,18の「にいがたフィッシングショー」に出展します。すでにブッキングされている自分の予定と少し重なるので、2/17当日の朝に大阪(伊丹)からのフライトで向かうことになりそうです。なので会場入りは昼前になるかな。以前お伝えしたとおり、2/2,3,4の大阪はWHIPLASHの出展はナシ、大阪はバレーヒルさん本体は出展することになってますが、WHIPLASHは展示ナシなのであしからず。本音をいえば大阪は地元みたいなものだし、出ておきたいんだけどね。2/2(金)業者日には、いくつかのお世話になっている企業の表敬訪問他をかねて少し会場に入ります。2/3(土)も会場近くにいて、海外から来られる外国のディーラーさんたちと会う予定。会場すぐ近くのホテルにいる(製品も少し置いてあります)し、多くの方が来られるわけではないのでヒマだし、一般のお客さんが寄ってくれてもいいんですけどね。バレーヒルブースで聞けば居場所は教えてもらえると思います。2/4(日)にかんしては未定です。2/3も2/4も会場にちょっと顔を出すかもしれないけど、お客さんが多いので中には入らないかな…。それと名古屋のキープキャストには出展ナシ。こちらはバレーヒルさんのみの出展でウチの商品は展示されません。仙台のフィッシングショーin東北には出展します。
南米に行った際の動画の編集
2月3月はいろいろあって忙しくなりそうです。落ち着いたら昨年南米に行った際の動画の編集を依頼しようと思ってます。ふたりともあくまでも釣りがメインなので邪魔な撮影器具は身につけてないし、時にはカヌーも別だったりするので、アラパイマのヒットシーンやファイト初期の大暴れの映像はありませんが、自分のもNOBU氏のも途中からの映像はあります。エラ洗いはけっこう撮れてますよ。他に小物釣りで遊んでるところや、キャンプサイトでも鳴いてくれたHorned Screamer(カンムリサケビドリ)の声とかも入れる予定。遠くの森で鳴いてたウーリーモンキーの声は、風などの雑音に紛れてうまく録れてなかったのが残念。まあ気長にお待ちくださいませ。それと「秘境」とか「巨大」とか「怪魚」とかめんどくさい煽り文句はいっさい入れないし、ウソくさいサムネイルもナシでやります。自分はユーチューバーではないし、いくら視聴があっても金はカンケーなく、まして自己顕示や売名をしたいわけでもないので、見たい人がみてくれたらそれでええやん…という程度の意識の低さです。それに自分にとっては、あのぐらいでは、まだ「秘境」でも「巨大」でもないし、珍しいわけでもないアラパイマなので怪しくもない。「奥地」であり「でかい」ぐらいかな…という感じです(笑)。
「巨大」に関してですが、今回の最大魚は自分より60cmほど長いし100kgを超えてますが、「巨大」という感覚は湧いてきませんでした。「これはでかいな…」と思ったぐらい。自分は感覚がおかしいのか、どこかが異様に醒めているのか…。ランディング成功直後の動画を観ても、なんてことなく普段のようにうれしそうにしているだけでした。まあそんなこんなで、自分はいまだに釣った魚を見て「巨大!」と思ったことがないので、巨大魚とかいうのを釣ったことがないままです。もちろんいつも小さなことにも感動はしてるんですけどね。今回もルアーと同じぐらいのエロンガータ・ピラーニャを釣ってうれしかったし。ヘンな人…(苦笑)。
昨年ウィードレスプラグの素材チェックが難航し、新製品どころか従来製品にも影響がおよびました。その素材がやっと落ち着いたので、2024年はニューモデルに着手します。といってもテストは季節限定なので、諸事うまく運んでも発売は2025年になりますけどね。現在久しぶりに原型を製作中です。
日本の政権はほぼ民意に関係なくシナリオ通りに進むように見えますが、台湾総統選はそういうわけではないのが興味深かったです。今回の選挙の結果、民進党が3連続投。新総統はどうなんでしょうね。新副総統「戦猫」簫氏との組み合わせはどうなんでしょうね。親米対中路線が顕著化すると予想されてますが、簫氏のコラボで若干の緩和になるのか…。政権は民進党がつかみましたが、議会では過半数に足らず、いわゆる「ねじれ」の構造。そのあたりも気になります。それよりなにより、今回は3分するとまではいきませんでしたが、民衆党の台頭ぶりに目を見張りました。ひょっとしたら今後三つ巴になるのかな。なんにせよ政治が活性化しそうですね。
そう遠くないうちに、その台湾に行ってきます。お魚釣りはナシ、個人的な趣味要素もなく、現地の友人のところに寄るわけでもなく、仕事でもなく、ただのフツーの観光で…。そういやフツーの観光旅行って「初」です。どこに行っても仕事が絡むか、お魚釣りが絡むか、他の趣味が絡むか…という感じだったのですが。いかに観光に縁のない人間かがバレてしまいますね(苦笑)。同様に観光経験のない知人から、観光がわからず奇行に走らないように気をつけてください…という忠告をいただきました。
ワタクシの奇行らしき行動は、観光地でも見たことのない生き物を見ると観光そっちのけで夢中になって撮影することぐらいかな…。まあでも気をつけます。
ウクライナ、ロシア、パレスチナ、イスラエル、USA、イラン、そしてパキスタンも。あらゆる負の要素が螺旋状にあざなっていくようで不安です。一刻も早い収束を願うと同時に、これ以上飛び火が拡大しないように祈ってます。そんな状況が続いたまま、もしアメリカの大統領にあのトランプが復帰したら…。
最近の!!な試合
★3団体(WBC,WBO,IBF)統一L.ヘヴィ級選手兼 アルツール・べテルビエフ vs カラム・スミス
プロ戦績19戦19勝19KOというとんでもないパーフェクトレコードを持つ3団体統一王者ベテルビエフに、元WBAミドル級スーパー王者スミスが挑戦。カネロ・アルバレスにも判定で食い下がったスミスを7ラウンドTKOで下し、タイトルを防衛、そして記録をさらに伸ばした。最後のWBAベルトはスーパー王者ドミトリー・ビボルが保持。その統一戦はラマダン明けとウワサされているが、ベテルビエフにとって、このところ9連続判定勝利でWBA王座を13連続防衛しているビボルこそが最大の難関だと思う。この「9連続判定勝利」というのがクセモノだ。すごい戦績のベテルビエフだが、これまで意外にもPFPに名前が出てきていない。たしかに華のあるタイプではないし、数々のKOの中にも華々しいものは多くない。しかし、その破壊力は抜群だし、防御もきわめてハイレベルでソツがない。難敵ビボルにKO勝利するようなことがあれば、急遽PFPランキングのトップ争いに浮上するだろうと思う。
最近の愛読書
★特になし
最近の珍事件
★子供が生まれた!?
ワタクシよりひとつ年上の海外の知人とその新しいヨメの間に子供が…。一瞬耳を疑いそうになったが、あのお方なら…(笑)。おめでとうございます。
最近のお買い物
★捕虫網用アダプター
某S社のネットフレームを一般的な玉の柄に取り付けられるように作られたアダプターを購入。昆虫採集はしないけど種類のチェックのために捕獲したり、家にハチが入った時(暖かくなるとセグロアシナガやコガタスズメ、たまにオオスズメも侵入)のキャッチ&リリース用です。捕虫網も少し裂けていたので、新しいのを買って交換。
SOUND CORNER Vol,209
『SPECTRES』
BLUE OYSTER CULT
自分が好きなBLUE OYSTER CULT(以下BOC)のアルバムといえば、初期モノトーンの2作目、3作目、つまり『TYRANNY & MUTATION』と『SECRET TREATIES』。そして4作目の『AGENTS OF FORTUNE』だ。さらに初期ライヴの『ON YOUR FEET~』も入れておきたい。正直な話、闇感のなくなったこの『SPECTRES』でBOCへの興味はガクッと落ちた。たしかにすごくいい楽曲はある。「I LOVE THE NIGHT」はBOC史上屈指の美しい佳曲だ。T10なんてヘヴィなアレンジを加えると、初期BOCを彷彿させるナンバーに変身するだろう。あえてそれをせずにこの路線に走ったのか…。ただ、いずれもメロウだ。ウエストコーストの風が吹くようで、ハードロック・ヘヴィメタル耳にはなじまなかったのだ。しかし今、落ち着いて聴くと、改めていくつかの楽曲の良さが染み出てくる。今回このアルバムを取り上げた理由は「GODZILLA」である。それも曲ではない。歌詞である。「歴史は繰り返し示している。自然がいかに人間の愚かさを強く語ってきたかを」。もちろん歴史が繰り返し示してきたのは、自然が強調しないまでも、いまだに止まないヒトの愚行である。そしてそれはおそらく未来永劫…。つまりはそれこそがヒトのサガなのか。
最近の愛聴曲
- 全曲 / BLUE OYSTER CULT『TYRANNY & MUTATION』
- 全曲 / BLUE OYSTER CULT『SECRET TREATIES』
- 全曲 / BLUE OYSTER CULT『ON YOUR FEET OR ON YOUR KNEES』
- 全曲 / BLUE OYSTER CULT『AGENTS OF FORTUNE』
- JOAN CRAWFORD / BLUE OYSTER CULT『FIRE OF UNKNOWN ORIGIN』