Monthly Whiplash
vol.226
Jul.2025
この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は5月26日から6月24日までです。
自画自賛ですが
複数の新規ルアーの開発やテスト、複数のロッドの開発やテストも同時進行。いくつかのABSインジェクションルアーのうち、昨年フランスで思いついたトップウォータープラグは、ベースとして製作したウッドモデルを超えたかな?自画自賛ですが、かなりいいルアーになりました。これとトップ~サブサ-フェイス・クランクは金型に移行しました。デッドスロー~スロー域用の奇妙なジョインテッド・シンキングルアーも腹のフック位置を変えたことでウエイト配列を変えざるをえなくなり、あれこれ試してみましたが、やっと着地点がみつかりました。それ以外にも大型トップウォータープラグが進行中。GRINIDIN’WIRE-13より感覚的にはひとまわり以上でかいです。ABS切削モデルではイイ動きを見せてます。進行中のルアーはウィードレスプラグなど他にまだ少しありますが、それらについてはいずれ…。
ロッドにかんしては、すべてのテストロッドで対象魚を釣ってみたうえで、修正点などを判断しています。実際に自分の手で使ってみると、いいブランクなんやけど、テーパーデザインをいじりたいとか、この部分の張り感を抑えて魚への追従性をあげたいとか、いろいろ細かいことに気がつきます。現在テスト中のライギョ用ロッドは、いずれも基本的にこれまでのモデルのリニューアルですが、ガイドセッティングを変更してキャスト時のラインのブレをスムースに収束するようにしたり、ロッドの設計に詳しい人から、素材の詳細、カーボンシートの巻き方他についていろいろ勉強させてもらいつつ進行しています。
ある日唐突にPCが壊れたので
ある日唐突にPCが壊れたので、それからのデータ救出やら新規PC導入やらで他にはあれこれできず。今回は内容少なめです。
欧州最後の独裁者と呼ばれた大統領がいた(いる)が、最近はあちこちの国のトップが独裁傾向を強めてきている気がします。彼らには「歴史から学べ」なんて無駄な説教。国内でも世界でも分断化が進む。はらはらしながら様々なニュースに目を遣り、自分なりに事態を咀嚼しようとしているが、「TVも新聞も嘘だらけ」と喚く人たちには全体主義の波が押し寄せてくるのが見えてないのか、すでにそれに吞まれているのか…?
最近の!!な試合
★WBC,IBF世界バンタム級統一戦 中谷潤人vs西田凌佑
まずは西田選手登場時の歓声に驚いた。絶対的に有利とされている中谷選手相手に期待度が高まっている証拠だろう。1Rからの中谷選手のパワーショット連発には少し驚いたが、これも戦略だろうと。しかし、ラウンドが長引いた際にスタミナは大丈夫なのかな?陣営がスタミナ計算なしでこんな戦法を仕掛けてくるはずないわな…ということは、中谷選手のスタミナはいったいどんなレベルなんだろう…などと思いつつ観ていた。明らかにカネロ・アルバレスを意識したような腕・肩潰しには賛否両論あるだろうけど、個人的にはこれもアリだと思う。それが最終的に脱臼につながったのかは観ている分にはわからなかったが。中谷選手および陣営の勝利への執念、それに対抗する西田選手の徹底抗戦ぶりが名試合を生んだ。中谷選手はその戦闘能力とプランでまたひとつ強さのランクを上げただろうが、西田選手も株を上げた試合だったと思う。解説にはWBAバンタム級の休養王者・堤選手とWBO王者の武井選手が起用され、このおふたりがたまらなくイイ味を出してたのも◎。
★WBO世界ウェルター級選手権 ブライアン・ノーマンJr. vs 佐々木尽
試合前から王者有利はわかっていたのだが、ここまで差が出るとは。1Rから2度のダウンを奪い、ちょっと休んだ後の5Rにボディを数発。「これ左フック来るぞ」と思った瞬間に見事な左が飛んできた。まったくもって文句のつけようもない完全決着。その後の四方へのお辞儀や正座しての礼にも、人としての品を感じた。このノーマンJr.選手、今後のボクシング史に名を残す選手になるかも。もちろん佐々木選手の頑張りにも拍手。
最近の愛読書
★異形のヒグマ OSO18を創り出したもの 山森英輔・有元優喜著 講談社
たしかに結末は唐突で、報道されたときには「いったいどういうことだろう」と首を傾げたものだった。OSO18にかんしては、北海道のモニター宮田君と話すたびに話題になっていた。渓流にも入る釣り師であり、生物や自然に詳しく、しかも林業機器にかんする仕事をしているため、現物であれ人からの情報であれ、ヒグマとの接点は多いのだ。さて『異形の~』、250頁ほどの本だが、あまりの興味深さに一気に読み終えた。その興味深さというのはOSO18というヒグマ1頭に関することだけではない。人間模様、自然、地理…すべてが興味深いのである。そして圧倒されたのは、第十章における著者たちのジャーナリスト魂である。
どうでもいい話だが…。昔カザフスタンの荒野にポツンとあるトイレで、おびただしい人糞の中にカブトムシのメスぐらいあるダイコクコガネの仲間を2頭発見した。トイレを出て、そのドツボのあたりに外から棒かなんかを突っ込んで捕獲できないか…とチェックしてみたが、人が這って入れるスペースはあるものの、地形の問題で棒など役に立ちそうもなかった。そのあたりの牛の糞にもいないか?と思って探してみたが、エンマコガネの仲間が1頭いただけで、あのカブトのメスほどあるダイコクちゃんはいなかった。帰国後、この話を某博物館の知り合いの研究員にしたら、ため息交じりに言われた。「どうしてその隙間から入って捕獲しなかったのですか?」「いや、人糞の上を這うなんていくらなんでも…。Sさんはできる?」Sさんは一点の曇りもない目で自分を正視してきっぱりと言いきった。「はい、もちろん」。
堆肥の中からOSO18の骨を探すジャーナリストも凄いが、荒野のトイレの誰がしたかわからないおびただしい人糞にまみれようとも、珍しい昆虫を捕獲するのが当然だと言い切る研究員も凄い。自分はほんまもんのジャーナリストや研究員にはなれません。
最近の珍事件
★特になし
最近のお買い物
★PC
ある日、「更新をインストールしてシャットダウン」中にPCが壊れました。スリープから復帰させようとしたら、いつまでたっても「FUJITSU」画面から進まないし、ハードディスクが作動してる気配もなし。いろいろやってみたがどうにもならないので、PCの修理屋さんに持ち込んでデータを救出してもらうことに。さいわいハードディスクに損傷はなく、高額にならないレベルで全データを抜き取ってもらえました。その作業依頼と同時に新しいPCを発注。。ええい、ついでに!ということでディスプレイも大型化。思わぬ出費でしたが、仕事に使うものなので仕方がありません。さらに近日データバックアップ用のHDDも1個新調予定。
SOUND CORNER Vol,226
『BLACK RAIN』
OZZY OSBOURNE
多面性はあるが、嘆き、悲しみ、怒りが感じられるレコードだ。2007年にリリースされているが、現在を切り取っているかのように錯覚される。音だけではなく、内容もとてもヘヴィだ。

最近の愛聴曲
- WAR PIGS / BLACK SABBATH『PARANOID』
METAL SABER / SABBRABELLS『DOG FIGHT』
KILL THE KING / RAINBOW『LONG LIVE ROCK’N ROLL』
TOTALITARIAN TERROR / KREATER『GODS OF VIOLENCE』
WAR DRAGS EVER ON / TANK『HONOR AND BLOOD』
BLACK RAIN / OZZY OSBOURNE『BLACK RAIN』
WE CAN NOT BE SILENCED / PANZER『FATAL COMMAND』
CHILDREN OF THE GRAVE / BLACK SABBATH『MASTER OF REALITY』
HARD ROAD / BLACK SABBATH『NEVER SAY DIE』
CIVILIZE THE UNIVERSE / OZZY OSBOURNE『BLACK RAIN』