Monthly Whiplash

vol.176

May.2021

月刊「WHIPLASH」MAY,2021 Vol.176 この雑記は適当にダラダラ書いているので、
前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。
今回の場合は3月24日から4月25日までです。

3月も残り少しとなったある日

3月も残り少しとなったある日、数年前に帰国した空手のセンセイと、今年初のバス釣りに行ってきました。センセイ、初めての川バス釣りで、新規ポイント到着後2投目にいきなりコテコテに固太りしたいいサイズ。「帰国後の釣りでこれ以上うれしかったことはない!」とえらく感激してくれて、自分が釣るよりもうれしかったなあ。ポイント変更後、自分にも急流落ち込み脇から大型が出て、しかもその後も活性は高いとは言えない中、夕方までに5本追加。結局アタリ6回で6本という高確率。小さいのは1本のみで残りはみんな良型(←自分がバスにおいて良型と表現するときはだいたい40cm以上)と大型というウソみたいな釣果でした。写真を…と思いましたが、バスの姿形が普段のHPへの写真掲載には不適格な感じなのでヤメておきます。
[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER R703RS2 THE CROSSFIRE-BSV(Whiplash)
Reel: 18RYOGA 1016H(Daiwa)+Nylon 14lb
Lure: S.O.B-SC 1/2oz DW(Whiplash), THUNDERBUCK RAM 93SP(Whiplash)
*大型・良型はすべてS.O.B-SC。TBR-93SPではおチビちゃん1本…


4月初旬にも川バス釣りに行ってきました。夕方まではアタリはおろか反応もなく、急な減水が影響したか?繁殖行動に入ったか?などとあれこれ考えました。しかし、活性は急に上がり、珍しく短時間で魚が連発。特にラストの魚はけっこう速い流心でダートさせたミノーにひったくるようなアタック。この強烈なアタック1回だけでも釣りに行った価値がありました。一瞬南米で小型ピーコを釣ってる気分に(笑)。岩めがけて走ったり2度跳んだりと、頑張ってくれました。サイズもなかなかのものでした。結局5本のバスとマナちゃん1本。
今回もバスの姿形が普段のHPへの写真掲載には不適格な感じ。
[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER R703RS2 THE CROSSFIRE-BSV(Whiplash)
Reel: 18RYOGA 1016H(Daiwa)+Nylon 14lb
Lure: S.O.B-SC 1/2oz DW(Whiplash), THUNDERBUCK RAM 93SP(Whiplash)
*今回はいいサイズのものは2本ともTBR-93SP 。S.O.B-SCでは3本の30cmクラス(35~38ぐらい)。ルアーによる差ではないと思うが…。

「スピナーベイトなんかで○○バスは釣れない」とか

「スピナーベイトなんかで○○バスは釣れない」とか「フロロを使ってないヤツらはバス釣りがわかってない」とか、大きなお世話というヤツですね。釣れないはず(使わなければ釣れないしね)がないし、それぞれのラインの特性と釣り方をマッチさせられず、なんでもかんでもフロロカーボンラインという人こそロクにわかってないんじゃないかな。PE+リーダーも万能ではないし、もちろんナイロンも万能ではない。切り立った岩場で細PE+リーダーを使うと、思わぬ風で細PEがふわっと弛み、尖った岩に絡んでしまい、ちょっとした負荷であっけなく切れてしまうこともあるし、沈むフロロのおかげでトップウォータープラグが引っ張られることもあるし、ラインが一直線になっていない状況下では、ナイロンの伝達性の弱点がアタリを不明瞭にすることもある。自分のようにややこしいところに入ったり、岩場を登ったり降りたりしながら釣りをする人間は、バス釣りで多様なルアーを使う場合でもワンタックルしか持ち歩けない。となると、どんなルアーをどう使うのがメインのスタイルなのかを踏まえて、そのうえでタックルを選ぶことになる。だからナイロンを選ぶこともあるし、PE+リーダー(状況や対象魚によってナイロンかフロロかを選ぶ)の場合もあるし、まれにフロロを選択することもある。声の大きいプロだか識者だか知ったかぶりだかの話を参考にするのは結構だが、100%鵜呑みにしてはいけない。自分のようなアマチュア釣師を名乗っている者の意見は、ともすれば軽視されがちだが、経験と試行錯誤はけっこう積んでいるので、そう的を外してはいないと思いますよ。

ラインだけでなくノットにももう少し気を遣ったほうがいいと思うことが多い。たとえばPE+リーダーの結節。個人的には結び目を小さく短く強度を高くという場合にはFGノットを使います。ただしこれはしっかり練習しておくべきノットでもある。知人がスッポ抜けたのを数度見たことがあるからです。結び目がFGより少し長くなる傾向があるが、SCノットも確実性が高く、それでいて難易度の低い優秀なノットだと思います。リーダーでも8の字結びを作るため、その分結び目は大きくなるが、ノーネーム(8の字ぐるぐる)ノットは初心者でも失敗が少なく確実性も高い。これまで周囲の人たちには「まずはノーネームを覚える。次にFG」といってきました。器具が必要なので、フィールドでPRノットをやることはほとんどありません。結節部が長くなるのもキャスティングには不利かな。青物やサットウのジギングの際にはちょくちょく使うけど。他にも単線オルブライトノットの強化版?みたいなアルベルトノットも簡単で確実度も高いので、ローライト下やラインが細くていろんなノットがやりづらい渓流などで使用します。自分は念のため最後をエンドノットでシメてます。
ユカタンノットは簡単だし、締めていく最後の過程がおもしろいけど、リーダーが外を巻くため結び目が太くなりがちなので、個人的には使ってません。

バス釣りにフロッグタイプのルアーを使う人が増えるにつれ、野池の藪にそういうルアーが引っかかって遺棄されているのをよく見かけるようになりました。届く範囲のモノは回収し持って帰って分解して捨てますが、ほとんどPE3~4号ぐらいで単線ユニノットやクリンチノットで結ばれています。PEのこういう単線結節は直線強度の40%程度まで強度が低下するからお勧めできません。ビミニツイストなどでダブルラインを組んでチチワで接続するほうがずっとマシです。不思議なのはたいていラインが5m以上ついてること。中には10m以上ついてる場合も。まさか高切れ?手元で切ってる?何故?

写真掲載に不適格ではない姿形のバス釣りに野池に行ってきました。

写真掲載に不適格ではない姿形のバス釣りに野池に行ってきました。池に着いたのは夕方。誰も降りた形跡のない藪の斜面を笹を分けツタに絡まれながら突破。目の前はよさげな雰囲気のシャロー。数投目、スピナーベイトの水面引きに軽い捕食音。直後にイイ感じでひったくったので、「やった、いいサイズ!」と思って寄せると、たしかに引きは強いがロールしたような…。
寄ってきたのは60cmを余裕で越えたマナちゃん。たしかにいいサイズだけど…。その後、もう1本マナちゃんを追加(こちらも65cmほど)して、あとは本命だなと水辺林地帯に移動。すると遠くからザーっという、昔のテレビのホワイトノイズのような音(←TVの砂嵐、懐かしいですね)が聞こえてきました。背後の森の隙間から北の空を見ると一面雨雲。これがひどい雨で30分ほど柳の大木の下で縮こまって雨宿り。小止みになったかと思うとまたしても土砂降りに。雨具はないし、車に逃げ込もうにも停めた場所までは、雨を遮るものが全くない土手を歩いて10分ほどかかるし、木の隙間から空模様を見つつさらに20分。やっと雨は小止みになりましたが、一気に気温が低下。体感温度は10℃以下に。そういや天気予報でも夕方以降気温が急低下するっといってたな。Tシャツ+パーカ1枚では厳しい。しかも雨宿りしてたとはいえけっこう濡れている。池の水面からも釣れそうな気配はすっかりなくなったし、また雨雲の色が濃くなってきたので、小止みの間にそそくさと退散することにしました。
結果はマナちゃん2本。バスはアタリもゼロ。追いもゼロ。まあ1発狙いの場所ってのはこんなものだ。稀に出る1発が大きいので、なかなか釣れなくても通うのだ。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER RR611MX THE IRON SWAN(Whiplash)
Reel: 18RYOGA 1520H(Daiwa)+Nylon 20lb
Lure: S.O.B 1/2oz DW(Whiplash)
*RR611MXは在庫切れのままになっていますが、個人的には復活というか、リニューアルしたいモデルです。久しぶりに使ってさらにそんな気になりました。そっくりそのままというわけではなく少し変えてみたいです。現在いろいろ検討中。

写真掲載に不適格ではない姿形のバスは不発でしたが、その後出かけた不適格な方のバスはまたしても好調。午後から釣行でしたがサイズも数も出ました。ここに落ちたら死ぬかも…という岩場の落ち込み下、急流の隙間でミノーをダートさせると、ひったくるようなアタリで大型が出てくれました。走るし跳ぶし岩の下に潜ろうとするし、バスとはいえちょっとスリリング。こういうのが川のバスのおもしろいところ。一般のバス釣りの人たちは、ともすれば緩流帯を狙いがちですが、たとえ口の大きい方であっても、実はけっこうな流れの中にいることもあるのです。海ではよく「二枚潮」などといいますが、川も表層とその下とが同じ流れ方であるとはかぎりません。地形変化による流れの隙間に、捕食にきた元気なバスが潜んでいることがあります。バスは止水・緩流という固定観念だけで釣りをしていると、けっこうもったいないことをしてると思いますよ。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER R703RS2 THE CROSSFIRE-BSV(Whiplash)
Reel: 18RYOGA 1016H(Daiwa)+Nylon 14lb
Lure: S.O.B-SC 1/2oz DW(Whiplash), THUNDERBUCK RAM 93SP(Whiplash)


このところ川のバスには、ずっと18RYOGA 1016Hを使っています。遠投より近~中距離中心、煩雑なキャストとリトリーブ・コントロールを要求されるシチュエーションにおいて、小型で剛性が高く、適度に手元にくる重さをもつメタルボディは、安心感と安定感を提供してくれます。ただし純正の90mmハンドルはボディのわりに長すぎるし、ノブが小さすぎるので交換。ちなみに1520Hもハンドルを少し短くしています(SLPの85mm)。
よく「パワーフィッシングのためにロングハンドル」といいますが、自分にはバス釣りにパワーフィッシングってどういうこと?という感じでピンときません。バス釣りに殊更パワーって要るのかな? バスという名だけど種族の違うピーコちゃんの大型相手ならパワーという言葉も理解できるが、それでも自分が使うのはピッチ90mmのハンドル。ピーコちゃん相手にでも短いと感じたことは一度もありません。まあ日本のバスといっても、さすがに初期のAMBASSADEUR 2500Cみたいなショートハンドル&スリムなツインノブは厳しいと思いますが、あまりに力をこめやすい方向に振ると、どこかにシワ寄せがくるような気がします。
ちなみに近~中距離中心、煩雑なキャストと細かいリトリーブ・コントロールが求められる釣りには、ラインをスプールエッジから3mmほど落とした位置まで巻いて使っています。こういう釣りをシンクロナイズドでないレベルワインドのリールでやると、スプール表面のラインはなんてことなくても、下の方にヨレが発生しやすい(ヨレを下に送り込む?)ので、1回釣行したら確認しておいたほうがいいと思います。

最近の釣り人は車を停めてすぐの場所とか、

最近の釣り人は車を停めてすぐの場所とか、急斜面や岩場を降りなくていい場所とか、藪コギはNGとか、とにかくラクして釣ることを優先するようです。たしかにスニーカーや流行のサンダルでは、自分たちの好む釣り場はほぼムリである。たかがバス釣りとはいえ、ちゃんとした装備であっても、誰かひとりぐらいはたいていコケるし、浸水したりする。靴底が剥がれたり、穴が開いたりすることもある。フツーの人なら午後だけの釣行でも1kgぐらいは痩せるんじゃないか?と思うほど歩くこともある。自分にとっては釣りなんて屋外の軽い趣味という認識だが、その軽い趣味のためにデスクワークによる鈍り防止のための軽度な運動は欠かしていません。自分も年に1度や2度は山岳渓流で軽くコケたりするが、日頃なんの運動もしていなければ、コケた時のダメージはもっと大きいと思う。山奥で歩行に影響するほどのケガというのは大変なこと。林道のないところではケガした体で沢筋を伝って戻らねばならないわけで、同行者がいても背負って行けるなんてハナシではない。日頃の運動と現場での注意は必須なのです。
ちなみに最近の周囲のコケ方では、浜でウェーディングによるホタルイカ採りの際に、夢中になりすぎてズッコケたセンセーが秀逸。少し流されてウェーダーの中までたっぷり浸水。まだ海水も冷たいので、チ○コがホタルイカみたいになったそうです。欲深いからですよ(笑)。大事なくてよかったけど。

シャッドペンシル(開発コードネーム「SUGIZO―」←ウソ)はスギゾー君の発案、そして自分の初期バルサモデルから、随分変貌を遂げました。まずはたんなるシャッドペンシルではなくなりました。こういう形状のルアーは、ただ巻きするとすぐに横倒れするのだが、このモデル(バルサ製最終テストモデル)はスローリトリーブならある程度態勢を維持できます。
リアに小型のプロップをセットしたシングルスウィッシャータイプも同様。シングルスウィッシャーなんてリトリーブすると、スローであっても体高の低いボディでも、すぐに横に寝てしまうことが多いのだが、コイツはスローならけっこう頑張ってペタッと横倒れするのを我慢して泳いできます。あのパーツがここまで効くとは。ABSの製品がこうなるという確証はありませんが。
まあシングルスウィッシャーにするとドッグウォークなどの左右へのアクションが減退するので、意のままに操ることができるルアーではなくなってしまいますが、それでもちょっとしたストップ&ゴーやロッドティップの軽い操作で、軽くお辞儀してはスウィッシュサウンドを撒き散らし、魚にアピールします。たしかにアクションの自在度は低下しますが、ちょっとした流れやさざ波の中でシングルスウィッシャーは異様なまでに強みを発揮することがあるし、そのアトラクティブさは初心者にもうれしい釣果をもたらすことが多々あります。自分は中高生の頃はトップといえばベビー&マグナム・トピードというぐらいあの2モデルを愛用していたし、全盛期の加古川で大型バスを最も連れてきたトップウォータールアーは、やや太めのミノーボディで全長95mmの自作シングルスウィッシャーでした。ところがシングルスウィッシャーを使ったことのない人ってけっこういるんですね。VHさん関係で尋ねてみると意外に多かったです。バス・バブル前後からバス釣りを始めた人たちには馴染みがないような…。あのブームが様々な分岐点になってるのかな。
ワタクシ思うに、プロペラの回転による音や振動は自然界にはまずありえないタイプのモノ、そのためペラ自体が小さくても、魚への刺激は大きいのではないか…と。どーでもいいことだが、自然界で高速回転するものといえば、ミズスマシの中脚と後脚ぐらいしか思いつかない。

シングルスウィッシャーといえば、昔のRAT FINKって名作ですよね。アイが真鍮時代のヤツ。アクションを含めて総合的な性能もいいし、あざとくないかわいさも◎。体積が大きく浮力が高くなるケツにあえてウェイトを入れて反発させる手法があのキビキビアクションを生むのかな。コレクターではありませんが、ウチにはたしか7匹おります。先日そんな話を物欲大魔王としていると、ヤツは得意げに「ワイのとこには20匹ほどおるでー。しかもヨメのボックスにも何匹か…」とのたまいました。ムカつくー、この物欲野郎(苦笑)。
ちなみに自分が好きなシングルスウィッシャーのランク(‘21年4月現在)は以下です。
1.RAT FINK:ラット・フィンク(Bagley’s)
2.MAGNUM TORPEDO:マグナム・トピード(Heddon)
3.BLABBER MOUTH:ブラバー・マウス(Gudebrod)
4.HELL RAISER:ヘルレイザー(Whopper Stopper)
5.FISH CAKE:フィッシュ・ケイク(Helin Tackle)
*ロッドメイキングのスレッドで知られるGudebrodではMARVERICKやTROUBLE MAKERが有名ですが、自分はこのスプラッシャー(?)+プロペラというスタイルのBLABBER MOUTHが好きです。スカートつきのモデルもありましたが、プロペラつきモデルのほうがRのついたアゴが発する音とプロップサウンドにより、「BLABBER MOUTH(おしゃべり屋さん)」という名称にふさわしいです。BASSPIRINというリップつきのモデルもありました。いずれも命名センスが◎です。それとディープダイバーのBUMP’N’GRINDにも高校時代とってもお世話になりました。歯形でボディがくすんだヤツが2個、UMCO 2080内で余生を送っています。

HELL RAISER。これを書いていて気がついたのですが、ウチのシャッドペンシル、何に似てるかといえばコレです。バルサモデル製作時にはまったく意識してなかったのですが、その昔好きだったルアーの形状からの影響が表出したみたい。まあ少し似てるとはいえ、かなり違いますけどね。うん、たしかに影響は少しうかがえる。だからといって、世間にちょくちょくある露骨なモノマネではありません。そんなことをやるほど厚顔無恥ではないんでね。Whopper StopperにはHELL BENDERというユニークな形態のディープダイバーもありました。アレってWATER DOG(Bomber)とどっちが先だったんだろう? HELL BENDERの♡型リップの方がかわいいけど、WATER DOGの方が先にリリースされてるような…? ちなみにWATER DOGとは数種のサンショウウオの総称、HELL BENDERもアメリカ産のオオサンショウウオの仲間の呼称。そこも似ています。

FISH CAKEはFLAT FISHで有名なHelin Tackleのブサイクで愛想も愛嬌も機能美も感じられない(笑)トップウォータープラグですが、独創的でけっこう気に入ってます。「おやつ」なんて名前なのに雑な作りもおもしろい。これの小さいヤツ(1/4oz?)は、その昔木陰でスクールしている25~30cmぐらいのバスたちをからかうのに多用しました。頭に独特の形状のプロップがついているので、移動距離が少なく、頭からつんのめってはバックするような動きがおもしろいルアーです。小さいフックが複数ついてるのがうっとうしくて、それは必ず変えてました。

打ち合わせをかねて

打ち合わせをかねて3名で短時間&騒がないオトナの会食(酒アリ)に行ってきました。外食にはそこそこ行ってますが、なんと会食は昨年の7月以来。また近いうちに行くかといえばそういうわけでもなく、次はいつの先のことやら。もっと事態が落ち着いてからだな…なんて言ってたら、大阪・兵庫の感染急拡大。そしてそれから約2週間後に3度目の緊急事態宣言。これは当分ムリだ。自分は酒類は好きなほうですが、飲んで騒ぐのが好きというタイプではないので、ひとりの家飲みはまったく苦になりません。ただし、ついもう1本!とならないように、冷蔵庫には複数のビールを入れないようにしています(笑)。

コロナ感染拡大以降、にわかキャンパー、にわかアウトドアマンが増えたように思います。特にバーベキューの網やら台やら食器やらを河原に捨てて帰るような、程度の低い人たちが激増した観があります。ブームによるお手軽感がそうさせているのかな。先日もきれいな河原に、そういうものが散らかして捨ててあるのを見かけました。 これまでもある程度なら拾って帰って捨てているのだが、あの量ではちょっと…。バスのいる野池でも地面に遺棄されたルアーや、回収されずに枝などにぶらさがったルアーが増えた気がします。こういうものも危険でない限り回収し、持って帰って分別して捨てています。片っ端から拾って回れ!とはいいません。どこの誰の仕業かはひとまず不問にして、目についたモノだけでも、拾える範囲のモノだけでも拾って帰ってください。遺棄ルアーや遺棄ラインは、ますます釣禁が増える原因になります。 ちなみに自分はキャンプが好きというわけではありません。自分の場合キャンプは、そうしなければ行けないとか帰れないとかいった場合の宿泊手段。カッコいいキャンピング用品など全然持ってないし、あるものといえば古いテント、寝袋とミスター自衛官からもらった空気枕&折り畳み式布バケツぐらい。荷物は少ない方がいいので、食い物も一部は現地調達。でも釣ったイワナちゃんやアマゴちゃんを生木に刺して焚火で焼き、それを食いながら沢で冷やしたビールをきゅっと飲むのは幸せな瞬間だなあ。しかし怖いこともある。ツキノワさんの足跡がテントから100mほどの距離についてたのはどうってことないが、深夜の山鳴りは不気味だし、風の音がたまに人の話し声みたいに聞こえることもあるし、現代でも山奥はまだ魔界なのだと思い知らされる瞬間が怖いのである。『遠野物語』なんて愛読するもんじゃないぞ(笑)。でも不思議とそういう感覚が目覚めるのは日本国内だけ。アマゾン水系や東南アジアの密林内でテントやハンモック生活をしたことも複数回ありますが、不思議と気味の悪い思いをしたことはありません。むこうにも妖怪とかお化けとかいるだろうに…。
山泊りする前に読まないほうがいい本は、前述の『遠野物語』、『羆吼ゆる山』、『慟哭の谷』、『羆嵐』など。『雨月物語』収録のいくつかの話も山では思い出したくないなあ…。なお『雨月物語』を読む際には、現代語訳版ではなく、できるだけ原文に近いものをお勧めします。そのほうが数倍おどろおどろしいです。

ひと頃「安定した」といわれていたインドの感染爆発には驚きました。宗教行事との関連もあって爆発したのかな。世界最大の宗教行事といわれる「クンブメーラ」は数千万人が参加するといわれ、誰が見てもたいへんなことになりそうなのだが、彼らにとってのその行事の大切さは我々の理解を超えるところにある(←宗教は科学を超えた先にあるという意見に納得)ので、非難のしようもないと思う。さらに二重変異株!?いったいどうなる? 実は数日前、インド南西部のとある田舎町をひとりで旅行する夢を見ました。いつか行きたいと思っている場所のひとつで、写真なんかを見ているうちにたまらなくなって、夢の中でぷらっと出かけたみたい。
やはり「分断」の時代なのだ。いたるところで、良心や知力で抑えられて潜んでいた分断が表面化したというか…。そして周囲にも目に見えづらい、緩やかかつ、時には優しい正義の味をした分断が蔓延している気がします。これが一番気持ち悪い。

軽く風邪を引いただけでも「ひょっとしてCOVID…?」と疑う自分がいる。過去10日ほどの外部での接触を思い起こし、「いや、そんなはずはない」と納得するのだが、 なんともいえず気持ち悪い。COVID-19以前の「そんなもんただの風邪やん!どうっちゅうことあらへん」と笑い飛ばしていた時代が懐かしい。

GWが近づいてきました。自分は今年も遠出はもちろん、あちこちうろうろせず、人流の減少に微々たる協力をします。まあ、夕方に少しぐらい、気晴らしに人の来ない近所の川ぐらいには行くけどね。

最近の!!な試合

★UFC260 ヘヴィ級選手権 スティーペ・ミオシッチvsフランシス・ガヌー
試合前からこうなる予感はあった。ガヌーの打撃は凶器でしかない。しかし一方で、最後のインタビューにおける紳士的な態度や穏やかな語り口からは、人柄がうかがい知れる。貧しい生まれや不遇な生い立ち、カメルーンから徒歩でヨーロッパに渡った話や、パリで路上生活をしながらボクシングジムに通った話などを聞いたうえでインタビューを聞くと、この苦労人王者の誕生を祝福したい気持ちになる。

★UFC261 女子ストロー級選手権 ジャン・ウェイリー vsローズ・ナマユナス
接戦になると思っていた。アジア人初のUFC王者ウェイリーの前進しながらの打撃を、どうナマユナスが捌いて右ストレートを叩き込むか…というあたりに注目していたのだが、1R左ハイキック一閃でナマユナスがKO。ウェイリーはローかミドルが来ると思って、ボディや足は退いたものの頭は残っていた。そこに見えない角度からの左ハイ。これはKNOCK OUT OF THE YEAR候補か…?と思っていたら、ウェルター級タイトルマッチで、カマル・ウスマンが強烈な右でホルヘ・マスヴィダルを戦慄のKO葬。メイン5試合はいずれも短期決着だったが、それぞれに印象的だった。
さて、このUFC261。なにが凄いかといえば、アメリカはフロリダ州ジャクソンビルで15,000以上の有観客で行われたこと。アメリカのワクチン攻勢の結果だろうが、今後他のスポーツにも波及する可能性あり。

最近の愛読書

★特になし
本を読まないと眠りにくいタチなので、なにかしらは読んでますが、これといって新しいのを見つけたわけではなく…。

最近の珍事件

★地方ってなに?
知人が仕事で県外に出た時、同僚と夕食に出かけたら、飲食店に「地方の方、お断り」という貼り紙があったそうだ。で、地方ってなに?と。中央集権に対して地方分権というが、失礼ながら知人の在住する県も、彼が仕事で出かけた県も、どちらもまったくもって中央ではありません。どちらかといえば知人の県のほうが、都市に近いかも…(笑)。このご時世、外部からの来店に危機感があるのはわからなくもないが、分断を象徴する表現で、知人たちは少しムッとしたと同時に呆れもし、寂しくも悲しくもあったそうだ。なんかもう少し柔らかい表現を考えてほしいなあ。

最近のお買い物

★ライトトレッキングシューズ
長いこと海外旅行他に使ってきたライトトレッキングシューズが、修理に次ぐ修理にも耐えきれず、あちこち崩壊して無残な姿になったので新調しました。最後に決定的なダメージを与えたのは、ご近所のマナちゃん渓谷釣行かも。石や岩がごろごろの河原を行ったり来たりするからね。自分は山歩きをすることもありますが、一般的な登山道より、前述の石&岩ごろごろの河原のほうが、靴にとっては数倍ハード。以前のはMERRELLのミッドカットモデルでしたが、今回はSALOMONの新型ローカットモデルにしました。早くいきたい海外旅行。早く収まれCOVID-19。
自分は日本であれ海外であれ、ホテルであれロッジであれ、ベッドやハンモックから降りるなり、すぐ履ける位置に靴を置いて寝ます。治安のよろしくない地域に一人で泊まる際には、ドアや窓の近くにちょっとしたトラップ(まあ罠ではありませんが)を仕掛けることもあります。さいわいまだ一度もトラップが作動したことはありません。すべては万が一のため…。

SOUND CORNER Vol,176

『MY BOOK OF ANSWERS』

KEN HENSLEY

2020年に他界したケン・ヘンズレー師が生前に完成させていたラストアルバムがリリースされた。当然のごとくURAIH HEEPを思わせる部分もあり、HEEPファンとしてはうれしい。ロシアの詩人ウラジミール・エメリンの詩に音楽をつけたということだが、ヘンズレー師はキーボード、リードギター、スライドギター、Voを担当し、その才能とセンスを押しつけたり見せつたりするわけではなく、穏やかに示している。ブックレット内の写真も趣きあり。あらためてR.I.P.

MY BOOK OF ANSWERS

最近の愛聴曲

全曲 / URIAH HEEP『SALISBURY』
全曲 / URIAH HEEP『LOOK AT YOURSELF』
全曲 / URIAH HEEP『DEMONS AND WIZARDS』
全曲 / URIAH HEEP『THE MAGICIAN’S BIRTHDAY』
全曲 / KEN HENSLEY『RARE & TIMELESS』
THE PARK / URIAH HEEP『SALISBURY』
LADY IN BLACK / URIAH HEEP『SALISBURY』
THE LAST DANCE / KEN HENSLEY『RARE & TIMELESS』
*故ケン・ヘンズレー師の『MY BOOK OF ANSWERS』絡みで、HEEPやソロアルバムを愛聴中。 
BURN THE SKY / FLOTSAM AND JETSAM『BLOOD IN THE WATER』
*またパワーアップした観のあるFLOTSAM AND JETSAM。背後から蹴り上げられるような疾走感!
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