Monthly Whiplash

vol.173

Feb.2021

月刊「WHIPLASH」Feb,2021 Vol,173 この雑記は適当にダラダラ書いているので、
前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。
今回の場合は12月24日から1月24日までです。

恒例ですが、仕事をしながら
年が変わりました。

恒例ですが、仕事をしながら年が変わりました。例年なら聞こえる除夜の鐘も聞こえない(1度聞こえたような気がしたが空耳かも…)し、近所も通りも静か。けっこう長生きしてますが、こんな静かな正月は初めてです。なにはともあれ、感染拡大が収まってほしいですね。感染力が強い変異種が出てきて、その分ウィルスのパワーが弱まりヒトとの親和性が上がるとか。ただ今の状況を眺めるに、ワクチン以外による救済は難しいような…。そのワクチンもどこまで有効なのだろう?

元旦にPCに向かって仕事をしていたら携帯が鳴りました。見慣れない番号…「+」が付いてるから海外やな、誰やろ?…と思いつつしばらく鳴ってから受けると、「この声わかる?」という。ハハ、わかった。元気か?そっちはどうだ?この正月より旧正月の方が盛り上がるんやろ?などとなんてことない世間話をしました。若干のズレがあるし、昨年2月以降全然誰とも英語で会話してないので、うまく言葉が出てこなかったけど。COVID-19が落ち着いたら仕事もかねて日本に行くので釣りに連れていってほしいというので、こちらも海外に出ることができるようになればそちらに行くので、友人たちにもよろしく伝えといてくれといって電話を終えました。向こうは感染が落ち着いてるんよなあ。

一方日本は感染拡大が止まらない。

一方日本は感染拡大が止まらない。たしかに年末の深夜、仕事をしていると、こんな住宅地なのに、絶対酔ってるよなあ…という大声でガヤガヤ話しながら外を歩く数人連れが何組も通ったなあ。段差でけっつまづいてコケる音まで聞こえてきたもんな。節度をわきまえれば会食が悪いわけではないと思うが、こんな連中がウィルスを持っていたら、周囲には一発で感染するだろうなあ。店で飲まなくても、こんな連中は仲間の家とかで飲んで騒ぐだろうし…。自分は仕事や買い物、リフレッシュのために時々外出するし、必要のない場所でまでマスクはしないが、とにかく自己防衛中。

ふと思いつくことがあって、

ふと思いつくことがあって、大きめ(といっても全長160mmぐらい)のリップレス・ジョインテッドミノーを作ってみました。これまでは市販のこの手のモノのヌボーっ・ヌボーっ…とした動きが個人的に好きになれず、作ってみる気にもならず、3連ジョイントを作ってあそんだりしていました。3連はリトリーブではいいのですが、いくつかのロッドワークによるアクションがコントロール下におきづらく、その意味で多様性が薄れたので試作だけでヤメにしました。ある時2連モノのS字スラロームの距離の調整についてとか、この手のモノの特質を違う使い方で有効利用(?)できないか…などと考えていてふと思いついたことがあるのです。それでいくと、スラロームのターンと可動域の関係性から、これまでとちょっと違うモノができそうだと思い、とにかくまずは作ってしまえ、課題はそこからだと、ABS化を前提とした構造に配慮しつつ2個製作しました。で、動かしてみると、これがなかなかヨイ。初めて作ったのに2個とも95%以上想定通りという気味の悪さ(笑)。もちろんS字スラロームの距離もほぼ完全に想定と一致。後日、VHさんの担当者スギゾー君をともなって人造湖でスイムチェックをしましたが、彼も目ウロコだったようです。その時の動画を数名に見せましたが、超有名なジョインテッドクローを先駆とするこのカテゴリーにおいて、自分が作ったモノは形態は近くても、動きやら何やらけっこう差異があるようです。Disturbin’wire105、スギゾー君発案トップ(←あくまでも案だけ…笑。名称はすでに決まっているしロゴもできている)の次はこのリップレス・ジョインテッドミノーかな。企画書が通ればの話だけど。

その時Disturbin'wire105のABS切削モデルも

その時Disturbin'wire105のABS切削モデルも持って行ってたので、少し動かしてみました。このルアーのアクション、人に見せるのは実はこれが初めて。ついでにスギゾー君にも動かしてもらったのだが、いきなり使ったのにまあまあ悪くないぐらいのアクションを見せ、これなら使い手を選ばないなあ…と安心しました。開発者がいくらうまく動かせても、一般の人に動かしにくいルアーをリリースするのはいかがなものかと思うので。たまたまちょいと動かしたDisturbin'wire105の動画をスギゾー君が スマホで撮ってたので、それを編集してもらったのを近日公開します。デッドスローでただ巻きやってるところでは耳を澄ましてください。なにかクリック系の音が聞こえるはず。VHさんは大阪ショー(←WEBのヤツ)に合わせて動画を公開といっていたが、WHIPLASHはその大阪ショーにはまったく無関係(関係なさすぎて日程も知らない、というか忘れた…笑)なので、メリット全然ないし別にタイミングなんてどーでもいいのに…と思ったりするわけだ(苦笑)。このルアーのABS成形モデルでのテストは春の予定。もうそろそろ放電加工型が送られてくるかな…。調整したり磨いたりするのが楽しみです。

多分今年もSNSはやらないと思う。

多分今年もSNSはやらないと思う。わずかな間さえあればできると人は言うが、自分はわずかな間があればそれ以外のことをやりたい。電車に乗ってる時は窓の外を眺めていたいし、家で時間が余れば本を読むとか楽器を触るとか…。とにかく他にやりたいことがあるのだ。というか、いまだまったくSNSには興味が湧かないなあ。

SNSといえばアメリカの某大統領(もはや前大統領)。ついにアカウント永久停止。議事堂乱入後の発言なんか、典型的な「トカゲの尻尾切り」というヤツだ。この程度の低さの後を継ぐ次期大統領は大変だな。 なんていってたら就任式典。レディ・ガガの活き活きした国歌が逆に沁みたね。前任者の口からは出てこなかったいくつかの言葉が強調され繰り返されたが、前途多難だろうなあ。「また戻ってくる」と言ってフロリダに去った前任者、二度と戻ってこなくていいと思うなあ。混乱と分断を加速させた張本人。そろそろ右派の一部からも裏切り者扱いされるのでは?

釣り雑誌はまったくといっていいほど見ないので

釣り雑誌はまったくといっていいほど見ないので他のことは知りませんが、『WALTON』というのは不思議な雑誌だと思う。自分と志向が同じかといえばそんなことはないし、特に専門的なわけではないし、「いや、そこは違う種類の○○のほうが適しているやろ」とか「やっぱりズボラはあかんし、それは手抜きにつながるやろ」とかいろいろありますが、そんなことを思いつつも途中で放り出さずに読めるというのがおもしろい。やはり編集人の人間性がそうさせるのだろうと思う。 一応ワタクシも連載なんぞをさせていただいておるわけですが、当面の書き方としては自分のブランドのモノの宣伝になりそうなことはナシという路線でいこうと思っています(昔から宣伝するタイプじゃないけど)。まあ続けばのハナシですが。ちなみに今回のVol.10では「下品」なネタを「下劣」にならないように書いてみました。釣り雑誌でこの手の下品なネタって、『LURE FREAK』の「ウグイ将軍」以来かも。ウグイ将軍の下品なネタの元は、実はほとんど「海のジグレンジャー」を書いてたバカレンジャー師匠(自分より年上で人生経験も豊富なので「師匠」なのだ)の提供だったんだけどね。キノコが栓になってどうとか、カラアゲが好きな人の○○%はどうとか…。自分はバカレンジャー師匠とは、彼があの出版社に入る前からの付き合いだった(お互い大阪でサラリーマンをやっていた)ので、「それホンマか!?」というヒドイ、エロイ、とんでもない話を山ほど聞かされていたのです。釣行の朝、車に乗って釣り場に向かう途中もほとんど師匠のエロ系実話(たまに暴力系実話も。比率としてはエロ9.2:暴力0.8ぐらい)でした。ちなみに師匠は今…いや、書かないでおこう(笑)。

不要不急の外出は控えてといわれている中

不要不急の外出は控えてといわれている中、ずっとこもって仕事していたら気が滅入るので、天気のいい午後には、たまにひとりで一眼レフをもって郊外に出かけてます。これは「不要」ではない。精神衛生上「要」なのだ。そして「不急」でもない。渡り鳥は急に姿を消すこともあるからだ。滞在してるうちに眺めるなり撮るなりしておかないと…などとまあ屁理屈はいろいろつけることができる(笑)。いやでもホントに冬の陽だまりってほっとするよなあ。そのまま昼寝したいぐらいに。そういうわけにもいかないけど。

緊急事態宣言後、少し新規感染者は落ち着きを見せてるようだが、東京の2000台が半減としたのを喜ぶのはまだ早い。地元兵庫県も相変わらずけっこうな数の新規感染者が出ているし、医療の逼迫ぶりも聞こえてくる。ちょっとでもいい春を迎えるため感染抑止を心がけましょう。しんどいことやつらいことの後には、きっといいことあると思う。永遠に終わらないものなんてないしね。

最近の!!な試合

★UFC257ライト級5回戦 ダスティン・ポワリエvsコナー・マクレガー
戦前の予想はつきにくい試合だが、1Rを観ているとどこかでマクレガーがパンチで倒すだろうな…という予感があった。事実右アッパーは効いてポワリエは足元が少しおぼつかなくなっていた気がする。しかし、気になるのはマクレガーが右足にカーフキックをもらいすぎていること。完全に効いてしまえば強打は振えない。2R、やはりその右足が効いてしまい、パンチの軌道が流れがちと見たポワリエが俄然ラッシュ。
金網に追い込み最後は低い軌道の右のフックだったような。ストップ後は感情を爆発させず、淡々と両手を挙げ、これはフロックではないといわんばかりのアピール。攻めているマクレガーは滅法強いが守勢になるともろい気がする。打たれることに対してはマックス・ホロウェイのような異様な強さはない。まあしかし負けようがスター然とはしている。その存在感はやはり現在格闘技界随一だろう。だが、こういうキャラクターは連敗すると一気に格が下がるんよなあ。今後に注目。
そのマクレガーやポワリエのいるライト級にベラトールからマイケル・チャンドラーがやってきた。ダン・フッカーとの試合で圧倒的なスピードと爆発力を見せつけた。
マクレガーvsチャンドラーも観たいしポワリエvsチャンドラーも観たい。さらにヌルマゴメドフが帰ってきそうな気配もあるので、そのあたりとの試合も観たい。あのスピードと爆発力、そしてレスリングベースのグラウンド技術には、マクレガーもポワリエも対応できないかも。とめられるのはヌルマゴメドフだけ?

最近の愛読書

★特になし

最近の珍事件

★特になし

最近のお買い物

★特になし

SOUND CORNER Vol,173

『THE FREE STORY』

FREE

名曲を全部網羅しているわけではないが、おおまかにFREEを知るならこれがいい。自分がブルースとソウルとR&Rがあわさった独特のFREEサウンドを知った時には、 すでにバンドはなく、ポール・コゾフ師もこの世にいなかった。音数は少なく独特の間があり、感情的なチョーキングとヴィブラートが絡むギターワークは今聴いても鳥肌が立つ。いわゆる超テクというものとは無縁だが、シンプルかつとてつもなくエモーショナルである。最近「エモ」という言葉がよく聞かれるが、故・コゾフ師のギタープレイこそまさにその「エモ」なのだ。もちろんFREEが素晴らしかったのはギターだけではない。Voはあのポール・ロジャースだし、故アンディ・フレイザー師のベースの多彩さと天才ぶりには耳からウロコだ。後に「ALL LIGHT NOW」がチャート入りした時、メンバーの平均年齢は20歳だったというのを聞いて「このシブさを20歳そこそこで?」驚いた。

最近の愛聴曲

LAST ONE OUT TURN OFF THE LIGHTS / THUNDER『ALL THE RIGHT NOISES』
GOING TO THE SIN CITY / THUNDER『ALL THE RIGHT NOISES』
*新譜からの2曲。ブリティッシュハードロック職人健在!アルバムが楽しみ。
全曲 / UFO『LIGHTS OUT』
全曲 / UFO『OBSESSIONS』
*LIGHTS OUTの歌詞って今のロンドンにも当てはまるような…。
全曲 / CHILDREN OF BODOM『HATE CREW DEATHROLL』
*またしてもR.I.P. まだ若いのに…。
Page Top