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vol.173

Feb.2021

生物など

少し仕事が空いた昼下がり、郊外に行ってきました。とある池にのそばを走っているとヨシガモの姿が見えました。日本に渡ってく るカモの中では比較的数は少ない方で、あまり見かけることはありません。やり過ごしてから車を停めて、木化けしつつ撮影。

オスは鎌形の頭が特徴。ナポレオンハッ トともいう。図鑑では緑に描かれることが 多いが、光の角度によっては赤茶色に
まったく同じ個体だが、角度によっては このようにメタリックな赤茶色。メスやエ クリプス羽は地味で見分けがつきにくい
動きがシンクロ。ヨシガモの声は「ピリー 」とか「ホーイ」とか書かれていますが、「 ピリー、ピリー」に交じって「ブゥ、ブゥ…」 という低い声を発してました
眺めていると時々モメゴトが起きている。 これは不意にメスがオスを攻撃した瞬間
それが波及してオス対オスのモメゴトに。 メスに攻撃されて逃げたオスがどさくさ に紛れて、別のオスを突いたのが原因
こちらでもオス対オスのモメゴトの予感。 先に小突かれた左のオスがブチ切れた
先に手を出した方が慌てて逃げた。こう いう時はなぜか無言。口元からは悲鳴が 聞こえてきそうだが…
こちらはカルガモ。逃げられないように 木陰から撮影。この池にはヨシ、カル、コ ガモの3種類がいました
ハスの立ち枯れの中にオオバン
昼下がり、風裏、ほんのり日向という昼寝 にちょうどいい条件下、水辺の木でゴイ サギが居眠りしていました
カモの着水音で目を覚ました
水辺の岩の上にひたすらじっと佇むアオ サギ。鳥山石燕の「青鷺火」の図にそっく りのポーズ
アオサギの若鳥。木を盾に接近して枯れ 枝の隙間から撮影。こんなに近づけたの は初。レンズは300mm。トリミングなし
帰路、田園地帯の電柱上にノスリを発見。 車を停めて窓からレンズを出しかけた瞬 間逃げられました

車を停めてレンズを出した瞬間にノスリに逃げられたので、一週間後に再び目撃地周辺を探してみました。すると先日の場所から 100mほどの距離で発見。きっと狩りの縄張りみたいなものだろう。

まずは少し離れたところに車を停めて観 察。50mほどの距離にいる農家の人のこ とは気にしてないようだ
フツーに通行人を装って少しずつ近づき、 いつ逃げられてもかまわないように、何 カットか撮影
直線距離約40m、逃げる態勢に入った。 こうなれば飛び立つのは時間の問題
やっぱり飛んだ。一度少し沈んでから重 そうに飛ぶ。200mほど離れた山の近く の電柱に移動。今日は追うのはヤメよう
トリミングしてみました。ずんぐりした体 形だが、顔はなかなか精悍だ

とある池が完全に水を抜かれ、そこに○○(鳥)が群れている…という情報が出たので、仕事が少し空いた午後に、自分の目で確か めに行きました。そこに向かう途中、某大型の池のそばを車で通過中、遠くに白い大型の鳥が! え、コハクチョウ? Uターンして道端 の広くなったところに車を停め、一眼レフを手に水際へ。

走行中の車から目にしたのは、こんな感 じの眺め。ふとこの池にコハクチョウが 飛来するという話を思い出した
自分のレンズではこれが限界。帰路もう 一度立ち寄ってみよう。もう少し撮りやす い距離に移動してるかもしれないし…
帰路通りかかると、コハクチョウは撮りや すい位置に移動していました。そして土 手には10名以上のカメラマン
先に陣取っているカメラの人たちに迷惑 かけないように、鳥を驚かせないように、 斜面を登って物陰から撮影
若鳥もけっこう混じっていました。けっこ う撮られ慣れてるのか、こそこそ隠れな くても大丈夫だった
逆光でも撮ってみました。実はこの池、 コハクチョウの越冬地としては南限なの だそうだ
やっと翼を広げてくれました。こういうカ ットは逆光気味のほうが羽が透けてキレ イかも
当初の目的の池は水抜きされてなかっ たし、○○もいなかった。護岸の写真を 見た時に池名を変えてるな…と思った 通りだった。偽の情報で○○を見に来る 人を遠ざける狙いだろう
佇んでいたのはチュウサギ。くちばしが 他のサギに比べて短い。魚より甲殻類等 を好むといわれているが、確かにここは 他の池よりザリガニが多い。枯れ草越し に接近したが感づかれた瞬間
追い立てたわけではないので、余裕をも って逃げていった。ちなみに自分が住ん でいるあたりには、コサギが多く、ダイサ ギもたまにいますが、チュウサギは滅多 にいません
陽だまりの水面にハシビロガモ。上のヨ シガモを撮った池だが、結氷後ヨシガモ は見なくなった
岸近くでカワウが狩りをしていたので眺 めていました。石積みに魚を追い込んで たようだが、なかなかうまくいかず…
左の写真の顔の部分を拡大すると、こん な感じ。ターコイズのような目がキレイ だ
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