Monthly Whiplash

vol.178

Jul.2021

月刊「WHIPLASH」Jul,2021 Vol.178 この雑記は適当にダラダラ書いているので、
前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。
今回の場合は5月25日から6月24日までです。

COVID-19の後遺症について

新型コロナ感染症の後遺症については、倦怠感や筋肉痛、筋力低下、睡眠障害、脱毛、頭痛、息切れ、嗅覚・味覚異常、食欲不振、喉の痛み、眩暈、微熱、思考力低下、集中力低下などが報告されています。
自分にはそれほど顕著な後遺症はありませんが、微熱(36度台後半~37度。夕方から19時にかけて熱が上がるのがわかる。37度3分ぐらいになることも。夕飯を終えてしばらくすると、汗が出て熱は少し下がるのがわかる)はずっと続いています。それと夕方になると目から眉間にかけたあたりが、ずんっと重くなります。発症から34日目にはそれまで以上に熱が上がりました。一応医師から解熱剤はもらっていますが、「目安として37度6分になったら飲んでください」とのことだったので、まだ少しそこには達してないし、もうしばらく服用せずに様子を見ようか…と。軽い咳も1日に2回ぐらい出ます。さらに透明なアクリル板などに写り込んでるものが揺れるのを見ていると眩暈が起きることも…。喉の軽い痛み(ちょっとした炎症が表面的に起こっている)は28日目にほぼ消えましたが、違和感は少し残っていて口の中がよく乾きます。「ひょっとしてこれも?」というものとしては、あらぬところの筋肉痛です。全然酷使していない部位の筋肉に急に鈍痛が発生し、それが1週間ほど続くという原因不明の症状が2回ほどありました。字を書いてる時やキーを叩いている時に、指先が急に震えて間違えることもあります。感染以前はこういうことはまったくなかったので、これも後遺症の一種なのかもしれません。
思考力は元からたいしたことない(笑)ので、低下したのかどうかよくわかりません。集中力にかんしては特に低下したとかいう自覚はありません。自分はデスクワーク中心なので、仕事への支障はあまりありませんが、外で労働系の仕事に就いてる人に後遺症があると、かなりつらいと思います。周囲は「治ったんだったら働け」という感じだろうし…。後遺症に対する研究やケアにかんしても、できるだけ早く力を入れてほしいですね。自分なんかはかなり軽い方だと思いますが、苦しんでる人はけっこう多いと思います。それと肉体的な後遺症に起因する精神的なダメージ(たとえば「うつ」とか…)にも配慮が必要だと思います。
先日、感染による抗体数とワクチン接種による抗体数には随分差があるという研究結果を聞きました。やっぱりワクチンの力も借りないと弱いらしい。罹患中に苦しい目にあって、後遺症にも悩まされてその程度なら、どう考えてもやっぱり罹らないほうがいい(苦笑)。

発症後約43日で肺機能はほぼ戻った感じです。

発症後約43日で肺機能はほぼ戻った感じです。けっこう暑い真昼間に銀行まであえて徒歩で往復しましたが、1時間の速めの歩行程度ではなんともありませんでした。2週間前は少し変な感じがあったんだけどね。現在残っている後遺症は微熱(発症約2か月で37度を超えることはほとんどなくなった)と、少し口の中が乾きやすいことぐらいです。軽い咳も原因不明の筋肉痛は消えたし、指の震えも発生しなくなりました。目から眉間にかけてがずんっと重くなる感覚もなくなりました。透明なものが揺れるのを見ていると眩暈が起きる件は、あえてそういうものを見ないようにしているので、その後発生しておりません。実は1回だけ、「なんでそうなるんやろう?」とばかりに、そういうものを10秒ほど見続けたら、急にくらっとなって意識が飛びかけたので、「これは危ない。いらんことはせん方がええな…」と。

前回、C反応性蛋白が基準値の25倍以上と書きましたが、この蛋白(C-Reactive Protein=C-リアクティヴ・プロテイン。略してCRP)は体内で炎症が起きたり、組織細胞に障害が起きたりすると増える、急性期反応タンパクのひとつだそうです。健康診断や人間ドック、緊急時の血液検査項目にも含まれています。以下参考までにどうぞ。
基準値:~0.3mg/dl。 検査結果としては「陰性(-)」と示されることもあります。
軽度炎症とされる範囲:0. 4~1mg/dl。ウィルス感染などの初期段階でも軽度の上昇がみられるそうです。
中度炎症とされる範囲:1.0~10mg/dl。なんらかの原因で炎症が悪化している状況だそうです。
高度炎症とされる範囲:10mg/dl以上。炎症がかなり進んでいるそうです。
数値は基本的には、ほとんど0(ゼロ)に近いものらしく。軽度の炎症であっても、放っておけば命に係わる疾患も隠れている可能性があるそうです。また、高ければ高くなるほど、細胞や組織の破壊が進んでいることを表しており、命の危険にもさらされていることを示しているそうです。
ちなみに自分のCRPは10mg/dlまではなく、上の分類では中等度炎症の範囲でしたが、その中ではまあそこそこ高い数値でした。重症に近い中等症といった感じかな。本来は0に近いはずのそれが0.3mg/dlの25倍以上でしたから…。

筋力トレ再開3週間ほどで、体は95%ぐらい元に戻りました。そして4週間でほぼ元通り。こうなったらさらに3~5%の強化を目指します。「いい年こいて何が強化や」という意見もあるし、同年代では「しんどい目をして鍛える意味がわからない」という意見が多数あります。前者にかんしていえば、たしかに自分は50歳を過ぎていますが、まだまだ現時点でのベストではなく、そのベスト(←実は何がベストかわかってない)というものには届かないとしても、それに向けて強化することで、少なくとも現状より向上できるのは間違いないと思っています。いい年こいても強くなりたいものは強くなりたいのである。同年代で同じようなことを考えてるのは、交友範囲では自称「首から下は25歳」アスリートとアカメバカ氏ぐらいかな。ふたりとも元来本気のアスリートだったし。もちろん体だけでなく精神的にも強化したいですね。後者にかんしては、「人それぞれだから、わかってくれなくていいよ」と…。
いくら筋力は戻っても、微熱他の後遺症は少し残っているので、暑い中での持久的な釣りは、まだちょっとキツイかな…と思います。医師からは「2か月ぐらいは後遺症が残るかもしれません」と言われてるしなあ。それに脱毛なんて発症後2か月ぐらいから起きるなんて話だしなあ。早くウィルスの呪縛から完全解放されんかなあ…。後遺症はワクチンを接種すればほぼ消えると言われているが…。

ワクチン接種による日本の集団免疫って、まだまだ時間がかかりそうですね それに今の状態では打ったからといって安心できないと思いますよ。最近のアメリカの新規感染者数について、一般的な日本のメディアでは公表されてないですよね。ワクチン接種が進み万事良好にみえますが、まだけっこうな数の新規感染者は出ているようです。G7がおこなわれたイギリスも、インド株(デルタ株)の感染拡大(6/14には7742人の新規感染者。先月前半は1000~2000人台だったのに。そしてあれよあれよという間に1日の新規感染者は1万人を突破)でイングランドのロックダウンを1か月延長して7月19日までとするそうです。そしてロシアのモスクワでもデルタ株による感染が急拡大というニュースが入ってきました。さらにインドネシアも過去最多の感染者数を記録。接種率トップクラスのイスラエルでも感染拡大。そしてワクチンが利きにくいとされる南米のラムダ株も拡大中。オリンピックの来日選手にも陽性反応、さらに接触者にも。日本でもこのところ「デルタ株による第5波は必至」といわれてるし…。そんなわけなので、接種したところで感染リスクというより、発症リスクとか重症化リスクが何%か下がったぐらいに思って、まだ当分これまで通り用心しておいた方がいいと思います。自分はすでに一応抗体を持ってるようですが、さらに2度のワクチン接種を受けたとしても、オープンになることはないでしょう。発症して何日も苦しい目に遭い、さらに後遺症まで経験した人は、ほとんどがそうだと思います。気持ちは少しぐらい明るくなるだろうけどね。

ワクチン差別みたいなものがあるそうです。

ワクチン差別みたいなものがあるそうです。複数の持病(そのうちふたつはかなり重め)のある知人がワクチン接種に対して消極的な態度を見せたら、途端に職場の上からの圧力や周囲からの「社会のことを考えないヤツ」という視線がのしかかってきたそうです。本人は「重篤な副反応はパーセンテージでいえば極めて低いけど、確実に発生してるのは事実なわけだから、自分にそれが降りかかってこないとはかぎらない。感染は怖いけど、副反応で最悪の事態に陥るのも怖い。自分のように複数の持病のある人間は恐れて当たり前。それなのに社会不適応者みたいに扱われるのはどうかと思う」という。たしかに彼の立場になってみれば、恐れるのは当然。感染者差別の次はワクチン接種拒否者差別かよ…。

療養中に味覚が低下し、たいていのものが苦いか無味と感じた時にも、トマトとスイカはそこそこ味がわかったし、おいしいと感じました。リコピンのせい? そんな話を知人としていると、彼の奥様が昔つわりがひどくてモノが食べられなかった時でも、トマトとスイカはおいしいといって食べていたと言ってました。よくわからんがトマトとスイカ、すごいな…。
リコピンではないけど…。プラスチックのまな板にしつこく付着するニンジンのオレンジ。あれはβ-カロテンだそうです。あの成分もすごいですね。ニンジンのきんぴらを作るたびに「面倒くさいな…この付着」と思いつつも感心します。ニンジンのきんぴらには、少しだけ細かくした鷹の爪を入れてます。

ちょっとした傷口から菌が入り、市販のキズ薬が効かない状態になったので、近所の外科に行くと、「化膿した傷口めがけて爪が『巻き爪』化してるやないか。そら痛いやろ。切開せなあかんわ、コレ」というわけで、肉と爪の隙間にハサミを突っ込むやいなや、ジャキッ、ジャキッ、ジャキッ!と3回カット。この外科医さん、以前似たような症状でもっと大きく爪と肉を切ったことがあるので、自分がそれぐらいの痛みには耐えられることは知ってるため、もちろん麻酔ナシで。(←もちろんけっこう痛い。でも麻酔ナシで顔を2針縫った時よりは随分マシ。それに自分は辺境でひどい傷を負った時には、麻酔ナシで自分で自分の患部を切開したり縫ったりする決意はある。先日FOO2さんにも「キミが辺境でその手のケガをしたら、麻酔ナシで度数の高い酒をぶっかけてからナイフで切開して縫ってやるので安心しろ」と言っておきました。でFOO2氏は「その前に酔っ払って麻酔のかわりに意識を飛ばしときます(笑)」と) 切開後包帯でぐるぐる巻きにされて、抗生物質を2日分もらって帰ってきました。その時は痛いけど、このほうが治癒は明らかに早いそうだ。麻酔が効いてる間は治癒能力が十分発揮できないもんね。おかげで数日は左の人差し指が使えず、PCでの作業に影響が出ました。しかもPCでの作業中はいつも左手でマグカップに入れたコーヒーを飲むのですが、マグカップの指掛けに指が入らない(泣)。もちろんモノの製作や塗装はムリ。数年に一度ぐらいこういうケガをするんよなあ。

上の件、たしかに麻酔ナシのおかげか治癒は早かったです。4日で包帯は外れ、痛みもなくなり、バンドエイド1日、そしてそれもナシですむようになりました。

『はたらく細胞』、免疫や感染のメカニズムなどすごくわかりやすいですね。たまに深夜に放送されてるので、シャワーや風呂あがりに頭を乾かしつつ観てます。単行本も買おうかな…と。いやほんと勉強になります。

自分は信心深い方ではありませんが、

自分は信心深い方ではありませんが、喪に服すことができないほど、欲求を制御できない人間ではありませんので、35日をまったく釣りなしで過ごしました。まあこれは当然のことですけどね。 でもその間も釣りにかんすることはあれこれやってました。といっても喪が明けるまでは、魚のいる水域で釣り竿を持たないと決めていたので、せいぜい浴槽や家の横の溝川テストですが(笑)。中でもシャッドペンシル。名称はほぼ「FLUTTERIN’ WIRE(フラタリン・ワイア)」で決まりです。6月初旬に内部仕切りナシのABS切削モデルが上がってきたので、早速パーティションを自作して2タイプ組んでみました。その感じだと全長は75mmでフックや各パーツ込みの重量は12g台になりそうです。アクションはショートスライド&ドッグウォーク中心。スローのタダ巻きでは横倒れせず(←体高があって薄いシャッドボディなのに!)に、ボディ下部のブレイド(DISTURBIN’ WIREと類似の位置)の回転振動を受けてわずかに身震いしながら泳いできます。ボディ下部にブレイドがついたものがベーシックモデルで、リアにプロップを装備したシングルスウィッシャーも試作中。ひょっとしたら、さらにもう1タイプ出して3タイプのラインナップにするかもしれません。その第3のモデルにかんしては、現在設定しているウェイトルームで対応できるか?(←6/20、浴槽テスト成功。対応可能と判明)とか、実用性とかを考証し、お魚の反応も見ようと思います。
DISTURBIN’ WIREが秋の予定なので(代用が利きづらいとあるパーツが現在国内的に入手不可能で、いつ上がってくるのかもはっきりしておりません。早めに発注してもらっていたのですが…。そのパーツの調達時期によって遅れるかもしれません)、FLUTTERIN’ WIREは来年かなあ…。来年のトップの季節に出せたらいいなと思います。このシャッドペンシルが金型まで進んで一段落したら、次は少し大きめのリップレス・ジョインテッドミノーに移行します。これもよくあるスローフローティングやシンキング以外に、3番目の設定を考えています。ウッドのテストモデルでは、その「3番目の設定」がユニークでよかったのですが、ABSボディでウェイトルームが制限される条件下、そのセッティングができるかどうかがカギとなります。
そしてRAW DEALERでも新しいモデルを企画し、ハンドル周りからガイドセッティングにいたるまで、あれこれイメージイラストや設計用の図面類を作っておりました。ご期待に沿えるかどうかわかりませんが、R703RS THE CROSSFIREをほんの少しライトにして、6“(約15cm)ほど短くしたミディアムクラスのロッドです。大小の岩が乱立し水流が複雑化した上~中流域で、キャストのアキュラシーのみならず、リトリーブのアキュラシーを求められるゲームを想定。R703RSよりあえてパワーダウンしたのは、10gまでのミノーの操作性の向上や、近距離の岩陰から飛び出してきて急にひったくるようなアタックに対応しやすくするため。ショート化は大岩の隙間などに入り込んでのゲームでは、R703RSの長さは持て余しがちだし、ルアーのリトリーブコントロールや、魚のファイトコントロール中にティップがあちこちの岩肌やらに当たるのがイヤだったから。R607RR THE TRICKSTERよりは気持ち長くて、ワンランク上のパワーを備えた設定です。
河川以外の用途としては、障害物過多ではない小規模野池やクリークなど、正確さと適度なパワーを要求される近~中距離ゲームに好適だと思います。ハードルアーの操作性を重視し、巻きモノも考慮しているので、イマドキのパリンパリンのロッドではありません。必要十分な感度を持ちつつも、不意のアタックに対応できるフレキシビリティ、スムースなパワーの放出、ベリーセクションの粘りやタメ感、ファイトコントロール性能に重点を置きます。その他、2本ほど従来モデルのリニューアルを考えております。

FLUTTERIN’ WIREをいじっていてつくづく実感しました。やっぱり自分は「古いタイプ」。日頃PCで仕事をしていても、モノを作るとなると、時に徹底的にアナログになる(笑)。以前「そんなに細かい設定まで自分でやらなくても、だいたいのことを伝えたら現場がやってくれるだろうに…」と言われたことがありますが、そういう「丸投げ」がどうにもできない。その程度では「丸投げ」とは言わないかな?
それと自分は「マメ」ではありません。マメと言われるといつもムカッとします。やる必要のあることをちゃんとやるだけです。性格的にも全然「マメ」ではありません。まあ「ずぼら」ではありませんが…。器用というのもなんとなく違うと思います。たまたまうまく意志を手先に伝達させることができるタイプの脳をもってるだけだと思っています。それを使って仕事をしたり遊んだりしているだけです。

喪が明けたので、仕事が空いた夕方に近所の川にマナちゃん釣りに行ってきました。

喪が明けたので、仕事が空いた夕方に近所の川にマナちゃん釣りに行ってきました。
「久しぶりに行ってくるわ」と仏壇に手をあわせてから出発。釣りに行くのも自分の日常なので、そういうのを取り戻したところを見てもらうのも供養になるだろうと都合のいいように解釈(笑)。
で、マナちゃんの前にFLUTTERIN’WIREのスイムテストに行きました。バルサモデルでもそうだったのですが、薄めで体高のあるシャッドシェイプのわりに、固定重心のわりに、飛距離は悪くありませんでした。ベーシックモデルは、3種の設定中最も軽いものがイメージ通りの動きでした。ブレイドを外すと左右への動きがさらに活き活きします。でもブレイド付きの方が、移動距離を減らしてしつこくアピールするには好適。おちょぼ口効果も出ていて、小さな飛沫と音も○。プロップモデルは可もなく不可もなく、まあ想定内といったところですね。このサイズ、このシェイプのスウィッシャーには、目ウロコな動きは期待してないんで…。もちろん悪くないですよ。テストやってるだけで、その辺から魚が飛び出してきそうだったもん(笑)。
「おおっ!」となったのは、すでにちらっと触れた「第3のモデル」。通常のリトリーブではシンキングペンシル風にふらふらと泳ぎ、ロッドワークでダート。そして左右にゆらゆら揺れながらフォール。ミディアムスピードの水面引きではケツを振りながら、水面になかなかイイ感じのV字引き波を描きます。腹に固定ウェイトをずらっと配置してるので、ブレイド効果と相まって横倒れせず泳ぎます。これ、やっぱり出したいな。まあそんなこんなで初回スイムテストはイイ感じでした。
一方、マナちゃんはとってもご機嫌斜め。50cm以内の浅場の川底にいるヤツにルアーをそっと近づけると、慌てふためいて逃げる。水深が70cmもあれば、底にはりついてる個体は水面のルアーを完全シカト。やっと1本、泳いでる個体が渋々ながら食ってくれました。2か月ぶりの魚の感触、うれしかったなあ。マナちゃんに何度もお礼を言ってリリースしました。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER R611RL2 THE MISDEMEANOR(Whiplash)
Reel: CATALINA BJ 100SH(Daiwa)+ PE #1.5+Nylon 22lb Leader
Lure:自作トップ

戸籍に関する件で

戸籍に関する件で母の故郷の役場に行く用事があり、その時ちょっと足をのばして母の生家に行ってきました。子供の頃は毎年夏休みに家族で泊まりに行ってたのですが、だんだん行かなくなり、最後に行ったのは大学生の頃。なので30数年ぶり。子供の頃は途中からガタガタの地道で、タクシーの運転手が「車が傷むからここで降りてくれ」といって、家から150mぐらいのところで降ろされ、そこから荷物を担いで家までの坂を歩いて上ったものでした。ところが今では道は舗装され、すっかり見違えるほどに。なんとなく憶えていたので間違えることなく行けましたが、生家もちゃんと住めるように叔父が手を入れてるので変わったし、子供の頃高く思えた石垣も「こんなに低かった?」という感じだし、いつも少しビビッていた屋外のどっぽん便所すら「あれ、意外に高くないやん」と思いました。まあ板床が踏み抜けそうで怖いけど(笑)。納屋の中には新しい農耕器具が備わってるし、祖母が住んでいたころにあった鶏小屋や木小屋はなくなってるし、懐かしさよりも「ずいぶん変わったなあ…」という思いが先行。石垣の上から見る風景の中にも、ソーラーパネルはあるし、遠くに町っぽい建物が少し混じってきてるし…。その昔、江戸時代の終り頃、ニホンオオカミが遠吠えしていたという岩も、伸びすぎた草に埋もれて見えない。
せっかくなので祖父母(自分は祖母しか知らない)のお墓にも参って、たまたまそこに居合わせた遠い遠い親族(この人の主人は母と同級生だったのだが、この早春に亡くなったそうだ)と話をしてると夕方が近づいてきました。生家の鍵のありかは知ってるし、行くことを叔母にも伝えてあったので、勝手に泊まっていってもいいのですが、冷蔵庫を開けてみると食い物もなかった(まあ当たり前か)し、町まで降りて晩飯を買って、再びここに戻ってくるのも面倒だったので、そのまま自宅まで数時間かけて帰りました。

最近主婦みたいになってます(笑)。

「あ、この店はこれが安いんや。○○より40円も安い! それと○時以降の値下げってお得やなあ」とか「同じ値段やったら△△のトマトの方が立派やなあ。野菜類は△△やな」とか、最近主婦みたいになってます(笑)。炊事も洗濯も別に苦になるタチではないので、日々なんとかやってます。皆さんけっこう「ちゃんとご飯食べてる?」と心配してくださってますが、そのあたりは大丈夫。基本的に毎日3食作って食べてます。野菜類もサラダやシーズニングパウダー(S&Bのヤツは以前からいろいろ使ってます)で味付けしたものだけでなく、週に2、3回は炒め物も作ったりしてます。それにしても一人でメシを作って一人で食べると、会話がないので、あっという間に終わりますね。しかも作りながらつまみ食いとかするので、テーブルに着いてからの量が少なかったりして…。話す相手がいないので、作った後はせいぜいTVのJNNニュースチャンネルでも観ながら、ただ黙々と食べるだけ。そんなわけで本当にしゃべらなくなりました。いつの間にか声も小さくなったような気がします。このままではしゃべろうにも言葉が出てこなくなるのでは…?と時々心配になります(笑)。以前外で暮らしていた時は一人でも何とも思いませんでしたが、その頃は実家には両親が健在だったわけで、今の状況とは異なります。誰もいなくなったという寂しさもありますが、その手の寂しさとは違って、ふとした時、虚しさみたいなものに包まれることがあります。これはいけない。虚しさって怖いんですよ。なんとかしないと…。

いわゆるSDGs、個人的には大いにいいことだと思う。しかし、SDGsという略称の独り歩きに乗じて、それを自身の売り込みに利用してしゃしゃり出てくる、薄っぺらいヤツらの気配が立ち込めている。得意げな顔で言って推してくる内容は、SDGs本来の目標とはずいぶん違うんとちゃうやろか? それとひとつ聞いていいかな? SDGs の17の目標はおろか、Sustainable Development Goalsって言えるのかね?(苦笑)

薄っぺらい短縮言葉ってイヤですね。「まん防」とか「オリパラ」とか。「まん防」なんて聞いただけで、それが大事な守るべき事項であるから気をつけようなんて気にもならんやろ。釣りの世界もそんなんだらけ。一部の人たちは得意げに使って、知らない人を見下したりしてるみたいだけど。ワタクシ、たまにカタログ類を見ていてもワカラナイ言葉だらけ。注釈つけてくれる?(笑)

いわんこっちゃない、そろそろ来ると思ってたのだ。東京の感染者がまた増えてきた。このあたりも不穏な予感がする。というのも、夜遅くに明らかに酒が入った状態で、ワカモノたちが歩きながら大声でガヤガヤ言ってるのが、また聞こえだしたのだ。緩むと増える、締めると減るの堂々巡り。日本は強力な措置がないので、このままぐだぐだといくだけですね。しかもデルタ株。ソーシャルディスタンス2m? それはかぎりなく会うなということでしょ。五輪絡みで流入もするし流出もするだろう。そんな状況であっても、いったん決めたことは決めたこと。他の選択肢は存在しても取ることはできない。外圧?内圧?保身?くだらぬ矜持?いろいろありすぎてがんじがらめなんだろうけど…。

決めたことありきで進んでいく。昔から日本は基本的に変わらない…というか、変われないんだろうな。怒りや不安をおぼえつつも、それを半ば諦め顔で傍観している自分がいる。惨事が起これば辞める、惨事が起きなければ手柄にする。手柄顔はされたくはないが、それ以上に惨事は起きてほしくない。勝手に個々に気をつけろってことか?

『蘋果日報』の発行停止を残念に思う。対岸から眺めつつ民主主義の蹂躙を危惧する。ふと思ったのだが、日本て本当に民主主義なんやろか?(笑)

最近の!!な試合

★WBCバンタム級選手権 ノルディーヌ・ウバーリ vsノニト・ドネア
試合前はウバーリのスピードにドネアが翻弄されるのではないか?と思っていた。1Rこそウバーリが積極的でドネアは慎重に見ていた感じだったが、2Rからはドネアの左が当たりそうな気配がしてきた。そして3R、ついにその左がヒットしウバーリがダウン。そして終了と同時にまた左。この2度目のダウンのダメージは深刻で、1分のインターバルでは回復不可能。4R、ロープを背負わしての右ストレートからの左アッパーでフィニッシュ。右ストレートがかなり効いてたのか?その直後体が沈む上から下の動きに対し、突き上げるアッパーがカウンターになった感じもした。とにかく38歳の戴冠は素晴らしいし、いわばスター選手の帰還でもある。やはりこの階級で倒しっぷりに一番華があるのはドネアである。この日のドネアは井上戦よりもシャープで仕上がりがいい気がした。

★UFC263 フライ級選手権 デイブソン・フィゲイレード vsブランドン・モレノ
ダイレクト・リマッチ。1R開始早々からモレノの動きが素晴らしく、左でダウンを奪う。2Rもいい展開で目が離せない。そして3R。モレノのテイクダウンからの一連の動きは流れるようで、ついにリアネイキッド・チョークでタップを奪う。モレノの気迫と練習量の豊富さ、コンディションの良さがすべて発揮された試合だったと思う。 UFC初のメキシコ人王者。試合後も感動的だったしね。
タイトルマッチでもないのにメインやCO-メインと同じ5回戦のネイト・ディアスもよかった。レオン・エドワーズは徹底してディアスに付き合わない試合を展開し、会場も自分もフラストレーションがたまっていたが、5R終了直前、ついにディアスがやらかしてくれた。判定では負けたが、いいところを最後に持って行ったのは断然ディアスだ。これだからこの選手の試合はおもしろい。現在ランキング外のディアスだが、5回戦を組まれるには理由があるのだ。そういや「BMF」タイトルはどうなったのだろう?こちらは今後、通常のUFCとは少し違う、も少しアブナめのルールでやってほしいと思う。

最近の愛読書

★特になし

最近の珍事件

★テングチョウの群れ
お寺に用事があり、母親の遺骨を乗せて行った帰り道、名神高速~中国道が一部通行止めだったので、別の新名神で宝塚まで帰りました。新名神の宝塚北ICは山の中を切り拓いてできたIC兼SAで、そこで降りて少し行くと武庫川渓谷に出ることができます。以前から母を乗せて寺や親戚の家に行った帰りには、よくこの渓谷に立ち寄ったものですが、この日もいつもの調子でちょっと寄り道。するとこれまで見たこともないテングチョウの群れに出くわしました。総数で300頭は余裕で超えていたでしょう。30mぐらいの区間でテングチョウが乱舞していました。その時母がよく言ってたのを思い出しました。父が元気な頃、おそらく20数年前、一緒にどこかの山を歩いていた時、すごい数のテングチョウの群れに出くわし、父が「いろんなところを歩いてきたが、こんな数のテングチョウを見るのは初めてだ」と歓声を上げていた話を。その時父と母が見たのは、このような光景だったのかもしれません。となると、この日の、たまたま寄り道した先でのテングチョウの群舞はある意味奇跡だ。助手席の遺骨に「おふくろ、あの時見たのはこんな光景だったか?」と尋ねてみましたが、もちろん答えはなし。でもまあきっと「そう、こんな光景」と無言で喜んでくれてたことでしょう。…とまあ、いいように解釈。それにしてもすごい数でした。

最近のお買い物

★プラモ
喪に服すため、当分釣りは自粛。その間のヒマ潰しとして発作的にプラモデルを買いました。当初はミスター自衛官おすすめの16式(ひとろくしき)機動戦闘車か、10式(ひとまるしき)戦車(実はミスター自衛官は戦車部隊に所属していたこともある。74式戦車で訓練中、知る人ぞ知る生物兵器級の体内製造ガスを噴出し、他の乗員にゲロを吐かせたらしい。それ以前は「高射砲部隊のスカンク」と呼ばれるほど、彼のガスは猛悪な武器として知られていたし、徒手格闘の練習試合の際にもグラウンドでの展開の中、武器として使ったようである。新家も1度屋外でその種のモノを噴出した現場に居合わせたことがあり、その猛威に退散したことがある)にしようかと思ったが、タミヤ模型のHPの1/35スケールを眺めていると、何ともシブくて武骨で前時代的なモデルを見つけました。ドイツ陸軍III号突撃砲B型です。真横から見るとスカスカ感がありますが、斜め前や斜め上から見ると、ジャーマングレイ1色の低いボディと短い砲身は非常にカッコいい。少しずつ楽しみながら作るので、これでけっこう暇が潰れそうです(笑)。…なんて言ってたら、急にけっこう忙しくなって未だ手つかず…。

★キッチンのあれこれ
安いけどよく切れるペティナイフとか、おひとり様用揚げ物鍋(「昼もぐ対応」って何?)とか、小型フライパンとか、小さめのまな板とか。アジ切り(小出刃)も買い直しました。

SOUND CORNER Vol,178

『DIRTY HONEY』

DIRTY HONEY

何に近いかといえば、AEROSMITHやLED ZEPPELINだろう。温故知新プラスアルファ的なものとしてはTHE STRUTSやGRETA VAN FLEETを絶賛する向きもあるが、自分としては、このDIRTY HONEYを推したい。音源としては2021年にアルバムが出ているが、これがまた愛想がなく、アートワークもロゴだけだし、紙のケースにCDが入ってるだけのもので、アマチュアバンドよりヒドくチープなのであるが、時にTESLAっぽくもあるVoもイイし、ギターもブ厚く、中身は◎。YOU TUBEには数曲上がっているので、気になる人はまずはそちらをチェックしてみたらいいと思う。 そのCD、amazonで探したのだが、ハードロックバンドの音源なのに、なんと「アダルト」に分類されていた(笑)。バンド名やロゴがいかがわしいからか(笑)。

最近の愛聴曲

HELLBOUND / BUCKCHERRY『HELLBOUND』
*ウチのロッドと同名だからというわけではなく、シンプルでシブくて活きもよくてカッコいいR&Rナンバー。ちなみにそのロッドは7月半ば頃リリース予定です。
全曲 / UFO『SEVEN DEADLY』
2011年のアルバム。シブくてカッコいいハードロック。上手いわけではないのだが、独自性のかたまりみたいなフィル・モグ師のVoが醸す「味」を活かすかそうでないかが、UFOのレコードの良し悪しを決めるように思う。『SEVEN~』は飽かずに聴き続けられるし、要所で流石!な仕事を展開するギターも◎。
全曲 / LED ZEPPELIN『IN THROUGH THE OUT DOOR』
*実はZEPPELINで最も聴いてないのが、このアルバムと『CODA』(一番聴きこんだのは3rdか『HOUSES OF THE HOLY』です)。そんなこともあり、数日間ずっと一日中かけてみました。うん、すごくいい。そして「ALL MY LOVE」が心を抉る。
津軽じょんがら節 / 寺内タケシとブルージーンズ
レッツゴー運命/ 寺内タケシとブルージーンズ
「え、何これ?」と耳を疑った、ベートーヴェン「運命」のアレンジを初めて聴いたのは35年ほど前だろうか。そしてこの人といえば、自分的には「津軽じょんがら節」です。合掌。
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