Monthly Whiplash

vol.187

Apr.2022

月刊「WHIPLASH」Mar,2022 Vol,187 この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は2月25日から3月24日までです。

仕事にかまけて

仕事にかまけてすっかり忘れていた申告カンケイ。気がついたら期限が目前に迫っていたので、あたふたあわてて確定申告と相続税申告をおこないました。相続にかんしては見ただけで「うーむ…」という感じでしたが、自分の場合は相続の項目が少なかったので、税務署に電話で相談し、やたらと多い表の中から該当する表を教えてもらって、計算&記入しただけでなんとかなりましたが、相続人が多かったり、不動産やらがいろいろあったらさぞかし大変だろうな…と。

春めいてきましたね。釣りにはやっと数回通った程度ですが、釣り以外でも最近なんとなく楽しいです♪ やっぱり寒い冬を越えたらイイことありますね。年も年なので(←実年齢についてはほとんど意識したことはないが)、しょぼくれたカッコワルイおっさんには絶対ならないようにといろいろ意識はしてきましたが、それが自分をいい方向に向かわせてるような気がします。やはり精神と肉体は別々に考えることはできませんね。年末の肩の故障も少しずつ快方に向かっているし、少々よくないことがあっても、そんなもんは踏みつぶす気で、とりあえず顔を上げて前へ。

今年の初釣りはマナちゃんでした。

今年の初釣りはマナちゃんでした。3月中旬、暖かい日が数日続いたので、仕事の空いた夕方、マナちゃん渓谷に行ってみました。山間なのでまだ少し季節的に早いかな…と思いながら投げていると、浅場でもんどりうって水面を割ってくれました。これは乗らなかったものの、数分後にまたアタック。今度はしっかりフックアップ。アベレージ以下の小型でしたが、意外によく引いたし、なによりその年の1本目というのはうれしいものです。それから少し下流に行ってみましたが、そちらは気配なし。まだ水温の低い瀬下は厳しいか…。再び岩場の緩流帯でやってると、数mの距離で「ごぼっ!」という音がしてマナちゃんが何かを捕食。対象を見失ったらしく探している感じなので、そこにルアーを投入すると勢いよく追っかけてきて捕食。これは失敗でしたが、泳ぎ去ったあたりにルアーを数度通すとイイ感じの引ったくりアタリ。これもアベレージ以下でしたが、よく太っていてパワーは十分。2本釣れたので帰ろうと思い、崖を登って川沿いを歩いていると、小さな流れ込みに黒い影。ルアーを通すと物陰に潜んでいたヤツまで出てきて2匹で取り合いに。うち1匹がしっかり食ったので、それをランディングしてから納竿しました。今年も夕方少し時間が空いた時には、渓谷でマナマズに遊んでもらおうと思います。

マナちゃん釣りの数日後、空手のセンセイと川バス釣りに行ってきました。まずはちょっとした崖を降りて河原に。ミノー(TBR-93SP)で岩によって水流が複雑化したポイントをチェックするが反応なし。10投ほどしましたが、細かい流下物がフックに絡みがちなので、スピナーベイトに変更。そしてミノーのレンジよりやや下の、岩盤で水流が歪み泡を噛んでいる中をトレース。するとけっこう強烈な引ったくりアタリ。あれっ、ドラグが滑った?魚はとにかく岩盤絡みの位置で抵抗。頭をコントロール下においているものの、左右の斜め下方向に走って相当な抵抗を続ける。こんなに引く川バスは初めてだ。うれしくてニヤついてしまう。この時少し下流で見ていた空手のセンセイによると、ロッドはバットからキレイに曲がっていたそうだ。数度の突っ込みの後、水面まで浮かせて納得。明らかに過去最大。足場はよくないが抜きあげたくないサイズだったので、緩めの岩盤に上体だけズリ上げて、下アゴをつかんでランディング。長さだけでなく、体高も厚みも十分すぎるほどの魚体でしたが、いや、そんな魚体だったからこそ問題の口の小ささが目立つ(笑)。センセイがメジャーを持ってきてくれたので計測しようとするが、背ビレの棘を立て、塩焼きのタイみたいに体を曲げたまま硬直させて抵抗。なので概略的に計測。まあ、伸びたら55は完全に超えてるな…と。釣り開始15分で自己記録更新でした。

昼食後場所を大きく変えて、あちこち探りましたが反応薄。まだ少し早いのかな…と思いつつ釣り上ったところに、高低差があって雰囲気のいい急流の岩場がありました。雰囲気はいいがこの季節にここに落ちたら、けっこうな確率で死にかねないな…と。執拗にやってみたがそこも完全沈黙。さらに上流に移動する前に、角度を変えてクロスダウンで急流内にルアーを通したところ、引ったくりアタリ。夏でもないのに、もうこんな中に入ってたんや!? 白波とともに激しく流れているエリアなので、魚の姿はおろか位置や動きも確かめにくい。水中の岩に絡もうとするので、やや強引に浮かせたところやっと水面で反転。あ、これも余裕で50を超えてる。水面に手が届かない場所だし、足場も非常に悪いので、仕方なくそおっと抜き上げて、岩の隙間の水たまりに入れる。1本目より少し小さいが、この魚も素晴らしい体高と厚みでした。
その後ずっと上流まで釣り上ってみましたが、かなり丹念に探ったものの魚の反応はなく、期待していた夕方の時合もなく、急にうすら寒くなってきたし、腹も減ってきたので納竿としました。
2本とも写真を見せびらかしたいほどの魚体ですが、口のサイズに問題があるのでヤメておきます。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER ○○○○○○○○ RD609MX-RF THE SL○○▽○◇□△○☆◎-test model(Whiplash)
Reel: 18 RYOGA 1016H (Daiwa)+ Nylon 14lb
Lure: S.O.B-SC DW 1/2oz (Whiplash)
*よくある関東的ライトリグがそのまま持ち込まれたりするようですが、自分はミディアムクラスの道具立てです。4lbクラスのライトタックルなんか岩のエッジが立った急流では使えない。擦った瞬間ブレイクでしょう。魚がかわいそう。PE+リーダーとかも試しましたが、現在は耐摩耗性が高いのがウリになっている某ナイロン14~16lbに落ち着いています。20lb通しだとクロスストリームになった際に水流を受けすぎて、コントロールしにくい気がします。トップを使わない季節はフロロの14lbとかでもいいと思います。そのほうが根ズレには強いかも。
*小型ルアーでしか釣れないなどと思われてるようですが、ザラ・スプーク(←パピーではなく)に何度にアタックするのを見てるし、ウチのDRIVIN’WIRE(115mm)にも出たりするし、TBR-93メインですがTBR-107でも食ってくるので、あまりサイズは気にしていません。S.O.B-SCのフックなんて#5/0だし(笑)。ひょっとしたら一般的な釣人よりルアーのサイズが大きいので、釣れる魚のサイズも大きいのかもしれません。
*RD609MX-RFというテストロッド、異様に運に恵まれてます。21年、70cmのマナちゃんが初物、そして直後に川でラージの50クラス、さらに口の大きさに問題のあるヤツも当時の自己記録50オーバー。22年には初釣行で自己記録更新魚を含む50オーバー2本。企画当初は2022年内にはリリースしたかったのですが、現在パーツ類の供給等に懸念すべき問題がある(←ウチだけじゃないよ)ので99%ムリ。いろいろ1年待ちというウワサも流れてるし、先行きは読めません。

RAW DEALERの新シリーズでは、上記のRD609MX-RF以外に2モデル分のブランクスが昨年の時点ですでに上がっていて、パーツの組みが終わり次第テストを開始することになっています。1モデルはRR611MX(←ミディアムヘヴィの枠を超えてるやろ?ということで、表記はLHX=ライトヘヴィに変える予定)のリニューアル的な竿。テーパーデザインやパワー設定などは残しつつ、あちこちを今日的にアップデートした感じです。もう1モデルは先日ユーザーさんがFBで言及していたような竿です(笑)。これもベースとなるモデルのよさは残しつつ、2分割(?)してシャープさを加味してアップデート。今のところ、まだそれぐらいしか申し上げられません。ブランクスをチェックしたレベルの話ですが、いずれもなかなかイイですよ。

冷徹といわれるプーチン氏

冷徹といわれるプーチン氏が異様な険しさを顔に表し、感情的な抑揚で話し、核をちらつかせる(原発攻撃の報道で思ったのだが、それは自国の核兵器という意味にとどまらないようだ)。ウクライナの傀儡化を見据えているとのことだが、彼の本当の野望は何なんだろう? 識者やメディアが語るようなことであれば、「ソヴィエト連邦の時代か」と思うほど古いし、彼のふとした仕草に『インタヴューズ』で読んだスターリンを思い起こす。最も恐ろしいのはいろんなものを剝奪されたプーチン氏の理性の糸が切れること。時に狂気が宿ったような目をするのが非常に気味悪い。彼が切れた直後に世界は破滅に向かうだろう。側近はイエスマンで固めてあるそうだし、警察を統括しているのでデモや暴動は徹底的に潰すだろうし、国民の声に耳を貸すような人間には思えないし、世界中の「お願いだ。やめてくれ」が通じるような人間にも思えない。経済制裁だけでは屈しないだろうし。プーチン氏を支持していた退役軍人の有力者などからも批判が出ているらしいので、そのあたりから連動して軍部による侵攻ボイコットがあれば…。さらに国民の力による失脚…。もしくはスターリンに訪れた最後のような…。もちろんKGB出身のプーチン氏はそれを熟知しているので、臆病なまでに恐れて周囲を固めているはず。あらためてロシアの知人が何度か口にした言葉が思い返される。「そんなことはありえない。なぜならプーチンだからだ(Never ever. Because he’s Putin.)」。そこには称賛や共感の響きはなく、諦めのようなニュアンスが感じ取られた。

その極東ロシアの知人はウクライナに友人がいるし、もちろん現状を憂慮し侵攻に反対なようですが、そういう意思表示をしづらい状況のようです。言葉で表現すると当局に目をつけられるだろうし、場合によっては拘束や罰金刑の可能性もあるかもしれません。現在の日本に住んでいれば、こんな独裁による統制は到底実感できません。あらゆる不穏な芽は伸びないうちに摘んでおくということでしょう。

「最も強い言葉で非難」

日本でもよく聞くようになった「最も強い言葉で非難」。なんかよく伝わらないな…。 どれが最も強い言葉なんだろう? その強い言葉とやらが書いてある台本をぼそぼそと呟いても、我々はおろか海外の人にはまったく伝わらないだろう。

小型プーチン氏はいたるところにいます。もちろん日本にも。政治の世界、企業、自治体、ご近所、家庭など、居場所はいろいろ。殊に最近、あちこちにミニ・プーチンの存在を感じています。そのうちのひとりが間接的に仕掛けてきていますが、迎合するつもりはまったくありません。

TVを観ていて「速報」が入るたびに緊張します。ウクライナで最悪の事態が起こったのでは…!?と。報道を見るたびに心が深く痛みます。一刻も早くウクライナに平穏が戻ることを祈ってます。そしてロシアの一般の人たちが事実を正確に知ることを。

TVといえばゼレンスキー大統領の日本の国会における演説。生中継で観ようと思っていたのですが、ちょうどその時間仕事で出かけてしまっていて、残念ながら後でダイジェストを観ただけ。それでも十分すぎるほど響く。

あの曲とは関係ありませんが、国営TVでの反戦メッセージ、散発的なデモ、側近の離脱などを見るたびに、「今日が『(政権)崩壊の前日』でありますように」と願わずにはいられない。

3/16の地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。3月に入ってからの地震では「3/11を忘れるな…てことかな」などとぼんやり思っておりましたが、16日のは最大震度6強ということで、規模としても相当なもの。阪神大震災を経験した自分は、平静を装いつつも、小さな地震でも、震災以前とは動悸が異なります。

韓国の感染爆発に驚いています。大統領選の様子を見つつ、感染者は増加しそうだなと思っていたのですが。現地の知人たちは大丈夫だろうか…。できれば無感染、もし感染しても軽度で済むことを祈ってますよ。
日本、大丈夫なのかな。急に人出が増えてきたし、すっかり気が緩んだ人たちを見かけることが増えたし…。

最近の!!な試合

★UFC272 ウェルター級5回戦 コルビー・コヴィントン・スvsホルヘ・マスヴィダル
負けない試合をやられたらマスヴィダルが不利なのはわかっていた。テイクダウンをとってグラウンドで塩漬け。4Rにマスヴィダルの右フックでコヴィントンが一瞬ヒザをつくシーンがあったが、やがて持ち直し、再び塩漬け攻勢で3:0の判定勝利。華はなかったが、コヴィントンのレスリングテクニックが光る試合だった。

★IBF S.フライ級選手権 ジェルウィン・アンカハスvsフェルナンド・マルチネス
ランキング11位という相手に格下意識があったのも事実だろう。しかし、マルチネスは13戦全勝8KOという実力者。とにかく勇敢に前に出て、アンカハスの距離を潰してフックを叩き込む。終盤のアンカハスが立っていられたのは、王者であるというプライドによるものだろう。結果的にアップセットでマルチネスが勝利したが、内容は素晴らしいものであり、耐え、そして王者のプライドとともに反撃したアンカハスも称賛に値すると思う。

最近の愛読書

★特になし
あれこれ読んでますが、このところ新しい本を買ってないなあ。

最近の珍事件

★特になし

最近のお買い物

★特になし

SOUND CORNER Vol,187

『THE EXPLOITED』

BEAT THE BASTARDS

怒気を孕んだ…というより、それをブチ撒けながら疾走するハードコア。その昔メタルとパンクは犬猿の仲というか、ほぼ一方的にパンクス側がメタルを攻撃していたのだが、自分は当時もパンクス(特にハードコア)とは仲が悪くなかったし、彼らに「耳はメタルでも精神はパンク」と言われたことも(笑)。このTHE EXPLOITEDのアルバムは、それこそメタル耳の自分にはめちゃくちゃカッコよく聴こえた。音はメタリックでも根幹ではロールしてるし、とりたてて「メタル寄り」とは思わなかった。名ばかりのパンクが増殖する中、THE EXPLOITEDのモヒカンの怒髪は天を衝いていた(←アートワークを見よ!)。ぐちゃぐちゃになってないのは、楽器隊のレベルが高いうえに、Voが怒りまくってるのに整合性を伴っているところも大きいと思う。無理やり言葉を詰め込んでる気がせず、そのあたりもセンスがいいなあ、そしてよく練られてるなあ…と感心した憶えがある。しかし、根っからのハードコアな人たちには、このアルバムにおけるメタリックな質感は問題であったようだ。

最近の愛聴曲

BEAT THE BASTARDS / ACCEPT『BLOOD OF THE NATIONS』
BLOOD OF THE NATIONS / ACCEPT『BLOOD OF THE NATIONS』
DIE BY THE SWORD / ACCEPT『THE RISE OF THE CHAOS』
CARRY THE WEIGHT / ACCEPT『THE RISE OF THE CHAOS』
BALLS TO THE WALL / ACCEPT『BALLS TO THE WALL』
*「BALLS~」の「Hey, God Bless Ya」をウクライナの皆さんに。
BELLA CIAO
*イタリア内戦時に創作されたといわれるイタリアパルチザンの歌。最近口ずさむことが多くなったレジスタンスの賛歌でもある。意識せずに口をついていて「そのベラ・チャオ…チャオ・チャオ・チャオって何?」と言われたり。ウクライナ、ミャンマー、その他世界各地、精神の世界でも、正義のレジスタンスが実を結びますように。
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