Monthly Whiplash

vol.188

May.2022

月刊「WHIPLASH」May,2022 Vol,188 この雑記は適当にダラダラ書いているので、前回の原稿を渡した日(だいたい各月23日頃)の翌日から、約1カ月のことが出ています。今回の場合は3月25日から4月24日までです。

新しいテストモデル

新しいテストモデル(←ロッドです)があがってきたので、早速魚影は極端に薄いけど大型バスのいる野池へ。時間があまりないので、魚の気配が希薄と思われるあたりは数投で済ませて、湿地を歩いて南向きのシャローへ。天気が崩れる前の暖かい春の夕方、これは一発出るのでは…と期待をしつつ、岸沿いの地形変化や沈んだ枝などをチェック。するといきなり水面が盛り上がり、ぐいんとロッドが引ったくられました。

「やった。幸先いいぞ!」と思った直後に手元に伝わってきたのはローリング。そして見えたのは白い腹。テストロッドでの1本目は60cmに少し足りないマナちゃんでした。その後もあちこちでマナちゃんが反応。水面引きにも出るし、着水食いまでやるし…。日没までやってみましたが、結果はマナちゃん3本。食い損ねは十数回におよびました。バスはまったく釣れませんでしたが、スピナーベイトの操作性やキャストのしやすさ、感度もパワーも確認できたので、まあ悪くはない初回テストでした。

このモデルは過去にあった機種のリニューアルですが、旧モデルよりひとまわりシャープになり、明らかに操作性は向上しています。ガイドセッティングもすべて自分がやりましたが、様々なレンジのキャストのスムースさから察するに、モデルやサイズの選択・配列はうまくいったといえそうです。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER ○○○○○○○○ RD611LHX-RF THE IRON SWAN II-test model(Whiplash)
Reel: 18 RYOGA 1520H (Daiwa)+ Nylon 20lb
Lure: S.O.B DW 1/2oz (Whiplash)

数年ぶりに花見

数年ぶりに花見に行ってきました。雨であまり人のいない静かな城跡をふたりであちこち散策。桜を眺めたり、眼下の町や海を眺めたり。座ろうにもベンチは濡れてるし、密になりようがない状態で、穏やかな時間を過ごしました。 後日の急にきまったご近所花見もまた雨。なんということ…(苦笑)。一体どっちが雨を呼ぶ? 釣行予定日には雨が降らないので自分ではないな。 マナちゃん3本に終わった初回テストの約1週間後、再テストと称して同じ池に。この日も釣り時間は1時間半ほどしかなかったので、とにかくこの季節に大型バスが寄りそうな場所のみをチェック。しかし、前回同様水面引きにマナちゃんアタック。そしてついにMURDEROUS BUGを食われてしまった。ちょっとしたバスよりは強いのでテストにはなるのですが、やっぱりそこそこのサイズのバスを釣っておきたい。あちこちうろうろ、藪内の急なシシ(猪)道を伝って水路にも降りてみたが、そこも反応すらナシ。これでマダニにでもやられたらサイアクだ。再び池に戻って、面倒なササ藪を降りてみる。その下は水中から生えている木のせいで、左右どちらからもキャストが届かない場所。少しウエーディングしても、バックハンドと窮屈なサイドキャストしかできない。底の泥の堆積から水面までは、数m先でも60~70cmぐらいだろうか。そこでの数投目、7mぐらい先の距離で水面引きのスピナーベイトが消えました。アワセた瞬間魚が反転、濁り水の中に少し緑っぽい背中が見えたような…。そこらへんは沈木だらけなので絡まれたら面倒。頭をこちらに向け一気に寄せる。あはは、暴れつつも簡単に寄ってきた。さすがにIRON SWANの後継モデル、少々のバスなどモノともしない。しかし、このバスけっこうデカイんとちゃうの?岸辺に横たえると余裕で50cm超。しかも背は盛り上がってるし、体は異様にブ厚いし、こんなのが野池にいたのか?と目を疑うほどの体形でした。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER ○○○○○○○○ RD611LHX-RF THE IRON SWAN II-test model(Whiplash)
Reel: 18 RYOGA 1520H (Daiwa)+ Nylon 20lb
Lure: S.O.B DW 1/2oz (Whiplash)

後日、

後日、とある池のそばの農道に30本あまりのワームが捨てられているのを見かけました。中にはフックがついたままのモノも。イマドキのワームって生臭いニオイつきのヤツもけっこうあるので、それにイノシシが反応したようです。ワームが散らかってたあたりを鼻で耕していましたが、引きちぎったりはしていたものの食わなかったようで、それだけがまだ救い。こんなのが農家の人の目にとまったら、この池も釣禁にされかねない。とりあえずそれらのゴミワームは拾って帰りましたが、なんともいえない嫌な気分になりました。

バーサタイル・スピニングは特にいろんなテストをやらないと…というわけで、ファイトコントロールをコイ、フッキングパワーやキャスティングのチェックをマナちゃんでやってみようと、近所の川に出かけました。まずはパンコイでも…と思ったが、コイの姿が例年より少なく、しかもいつもより警戒心が強く、結局良型のヘラブナ(?)2枚。その後ポイントを移動してマナちゃんに。スピナーベイトの#5/0フックの刺さりはどう?とか、空気抵抗の少ないプラグからワイヤーベイトまで、キャストの感覚はどうだろう?とか、いろいろチェック。チェック項目はいずれも及第点でしたが、もう少しブランクをシャープにしたいなと…。それとせいぜい65cmのマナちゃん相手なので、ファイトコントロール性能は満足にチェックできず。後日再びパンコイかパンソウで、70cm以上のコイ科を相手に試してみる予定です。それと来月にはバチ抜けスズキもやっておきたいです。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER ○○○○○○○○ RD711LMX-RF2S THE TRIAL BY FIRE BSV-test model(Whiplash)
Reel: CERTATE 2500 (Daiwa)+ PE#1.5+20lb Leader
Lure: いろいろ

その後日、

その後日、マナちゃんとパンコイと両方できるポイントに行くと、フツーなら2台止めることができるスペースのど真ん中に車が1台停まっていた(釣りでもないのに何であんなところに?しかも高齢者マークつき)ので、仕方なくマナちゃんのみのポイントへ。で、1本だけ釣って帰りました。今回はバレにくさのチェック。テンションゆるゆる、時にスラック出しでやってみたが、バーブレスのスピナーベイトのフックは外れませんでした。わずかな力にも追従するので、バレにくさという点はクリアできている感じです。もちろん、あくまでも「バレない」ではなく「バレにくい」です。

[当日使用タックル]
Rod: RAW DEALER ○○○○○○○○ RD711LMX-RF2S THE TRIAL BY FIRE BSV-test model(Whiplash)
Reel: CERTATE 2500 (Daiwa)+ PE#1.5+20lb Leader
Lure: いろいろ

絶好調のRD609MX-RFは完品プロトもチェック。こちらでもまあまあの釣果が出たし、修正する部分は見当たらず。でも、諸事情により生産は遅れるだろうなあ…。

リップレス・ジョインテッドミノー「SWAYWARD-16(Sixteen)」はABS切削モデル(ウェイトルーム未設定)まで進みました。とはいえ、使用するオメガ環のサイズが正規採用予定のモノではないので、あくまでも仮。そのあたりによって生じるバランスの違いをウェイトボールの材質でごまかし、尾ビレはプラ板を加工して、とりあえず組み立ててみました。浴槽テストでは「まあこんなもんやろ。初回のわりに悪くはない」という及第点。フィールドに持ち出してのテストでは、浴槽テストよりもう少し高評価。完成予定品よりジョイント部の遊びが大きいし、比重設定は異なりますが、ほぼ想定していた動きでした。
で、リトリーブスピードをあれこれ変えたり、ロッドの保持角度を変えたり、ダートを交えたり、テイルを外したりしながら、泳ぎをいろいろチェックしていた際に、不意にルアーの背後に魚の影。どこから現れたかマナちゃんが猛追して激しくアタック。その追い方はワイヤーベイトやノイジー系より激しかったように思います。

発売時から愛用

発売時から愛用していた偏光グラス(FANTOM レンズカラー:ライトスポーツ ZEQUE)のレンズ表面のコートが傷んできたので、ミナミに打ち合わせ兼飲食に行った際に少し足をのばして、ZEQUEさんのショールーム「SALOO」さんで交換してもらいました。奥に併設されているカフェで同行者とコーヒーを飲んでる間に、交換と締め直し作業をしてもらって、再び視界はくっきり良好。ありがとうございました。
フィッシングショーがなかったので、2021,2022年の新製品は手に取る機会がなかったため、この際いろいろかけてみました。遮光性のよいモデルをもってなかったので、個人的には「DEVON」がいいなあと。機能とデザインがかなり好み。テンプル部を曲げられる(おねーさんが実演してくれました)ので、自分のように顔の横幅があまりない人にもいい感じでフィット。逆に顔の横幅がある人にも対応可能ということか…。個人的といえばZEQUEさんの歴代モデルでは「WALZ」が断トツで好きですが、新しい「FEIZ」もカッコよかったです。そーいやウチのモニター2名もZEQUE愛用者なんですよね。宮田君は「FEIZ」だし、あすかさんは「JUNO」。ちなみに今回同行していたFRA・TOMOさんは「ワシはこれがカッコええと思うな。かけやすいし、特にテンプルのデザインがエエなあ」と「VANQ X」にご執心でした。 フィッシングショーではZEQUEさんのブースはいつも混んでいるので、ゆっくりサングラスをチェックするのも困難。なので、ショールームでじっくり気になるモデルをチェックするのもいいと思います。ちなみにこちらのショールーム、フレームとレンズカラーの組み合わせや、度付き偏光グラス(視力測定検査可)の製作の相談にものってくれるそうです。また釣具店さんで購入した同社サングラスもSALOOでメンテナンスやフィッティングサービスをおこなっているとのことです。
興味のある方は下記をチェック。
SALOO(サル―) | 偏光サングラス Zeque (ゼクー)by ZEAL OPTICS BLOG

個人的に一番好きなレンズカラーはTALEXなら「TV(TRUE VIEW)」です。TALEXレンズではこれが一番自然な視界で、釣りのタックルだけでなく、カメラを持つ自分には最も向いているカラーです。理由は色彩変化が少ないため、「それが何であるか」をカタチだけでなく、色からも瞬時に判断できること。次点は「TVS(TRUEVIEW SPORTS)」。「TV」に少しブラウン系の色が入った感じで、コントラストが上がり、モノの輪郭が強調される感じです。釣りを重視するなら、こちらの方が好適かもしれませんね。海のイメージが強いですが、「MB(MASTER BLUE)」は清流などの淡水でもOKだと思います。ブルーが配合されていて、やや曇りなどでは想像より明るい視界が確保できます。で、光量の少ない時には「LS(LITE SPORTS)」。夕方だけのマナちゃん釣行などには、たいていこのレンズカラーを選択します。

こうしたナチュラル好みは自分の志向ですが、それが通じづらい場合もあります。一例が砂浜におけるサイトのフライフィッシング。以前からこの話はFRA・TOMOさんに聞かされていたのですが、奄美大島のFAR EAST HEAVEN安田氏(FRA・TOMOさん&HIGASHI THE洋式毛鉤センセイ経由で知り合い。ZEQUE 2022カタログにインタビューが掲載されています)のように、そういう状況でのガイドを生業とされてる方はなおさらシビア。フラットな砂浜で体色の薄い魚を見つけるために、コントラストを重視した視界を求めて、「AC (Action Cupper)」や「LO (Luster Orange)」を選択しているとのことです。

西側というか、我々の得ている情報では、完全に虐殺のレベルであり明らかに戦争犯罪だ。この時代にそんなことやるのか?恐怖で支配するためだろうが、ひょっとしておもしろがってるのか?身の毛がよだつと同時に、怒りがこみ上げてくる。狂気かそれとも正気か。いっそ狂気であった方が救われるぐらいだ。正気でこんなことやられたら…。そしてウクライナが第二の朝鮮半島、民族の分断にならないことを祈ります。


『笑ゥせぇるすまん』が大好きでした。合掌。

最近の!!な試合

★UFC273 フェザー級選手権 アレキサンダー・ヴォルカノフスキーvsジョン・チャンソン
つけ入る隙がなく、とてつもない体力を誇るヴォルカノフスキーを、コリアン・ゾンビがいかに混乱させるか…それが鍵だったと思うが、王者のどうしようもない強さを前に完封されてしまった。今回のメインカードでは他の試合はすべて判定だったが、 いずれも内容は◎。生中継で観た甲斐があった。

★IBF, WBAミドル級選手権 ゲンナディ・ゴロフキンvs村田諒太
戦前にボクシングファンの友人と話した際に、アウトボックスの可能性を示唆した友人に対し、自分は「とにかく下がらずゴロフキンの前進を阻まないことには絶対勝機はない」「ガードの横から回り込んでくるフックが一番怖いが、そこを意識しすぎるとアッパーが下から割ってくる」などと見解を述べたのだが…。自分はこの勝負はゴロフキンにとっても村田にとっても、試合そのものも試合後も含めて最高の一戦だったと思う。そしてそれは観ている自分たちにとっても同様であったと思う。村田選手が再起するなら、是非チャーロ戦を観てみたい!

★ライト級10回戦 イサック・クルス vs ユリオルキス・ガンボア
エロール・スペンスvsヨルデニス・ウガスのWBA, WBC, IBF S.ウェルター級統一戦のセミに組まれたのが、前回あのジャーボンティ・デイヴィス相手に善戦したイサック・ピットブル・クルスと、元3階級制覇のユリオルキス・ガンボア戦。勢いに乗るファイター、クルスの猛進は止めようがなく5RTKO。クルスの試合は必ず面白くなるので必見!

★WBA, WBC, IBF S.ウェルター級選手権エロール・スペンスJr. vsヨルデニス・ウガス
序盤はウガスのボディ打ちが光ったし、顔面にもいいパンチを入れていた。そして観る限り、体のパワーにおいてはウガスが上だった。6Rにはウガスのアッパーで吹っ飛んだマウスピースを探しているスペンスにパンチが当たり、ロープまで飛ばされる場面も。こんなに効かされたスペンスは観たことがない。しかし、手数を増やし、コンビネーションを変え、スペンスが主導権を握っていく。強打だけでなく、このあたりの引き出しの多さもスペンスの武器。細かいインサイドからの攻撃に、ウガスは対応できない。やがてウガスが「効いた」というより「痛い」という下がり方を始める。右目の腫れも異様に大きくなっている。結果右目の眼窩底骨折で10Rドクターストップ。これでスペンスは3団体のベルトを手にしたわけだが、残るWBOがのベルトはテレンス・クロフォードが保持。この対戦が決まればマジでスゴイぞ!

最近の愛読書

★特になし
あれこれ読んでますが、このところ新しい本を買ってないなあ。

最近の珍事件

★宝塚市内でアナグマ発見
日が暮れてから、マナちゃん渓谷沿いの片側は森、もう片側は河川敷に通じる藪という細い道を車で走っていると、前方20mに光る二つの点。路面からの高さと点の大きさや間隔からしてタヌキかアライグマか…と思って目を凝らすと、うれしいことにニホンアナグマでした。推定で5kgぐらいか。近づくとのそのそと藪に入りましたが、最短で7mぐらいまで近づけました。真っ暗だし、一眼レフを持ってなかったので撮影はできませんでしたが、このあたりでは成獣の死体しか見たことがなかったので、生体を目の当たりにできてめっちゃうれしかったです。
自分はよく単独釣行の帰りなどに、寄り道してわざわざ夜の林道をゆっくり通ったりしますが、今回はそれがいい結果につながりました。ちなみにこの道沿いで過去に見かけた動物は、イノシシ、シカ、二ホンリス、イタチ、テン、ノウサギ、キツネなど。一度ヤマドリも見たし、春にはコジュケイがよく鳴いています。宝塚といえば歌劇や手塚治虫記念館、武庫川沿いの温泉街などのイメージが強いですが、街を外れると山が多く、けっこういろんな生き物が棲んでいて楽しいです。

最近のお買い物

★特になし

SOUND CORNER Vol,188

『EYES OF OBLIVION』

THE HELLACOPTERS/h3>

おっしゃる通り「BEATLES meets JUDAS PRIEST」「LYNYRD SKYNYRD meets RAMONES」な観もあるが、そんなふうに限定的にバンド名は出さずとも、あらゆる影響源を消化した末に産出されたR&R。 メタルの構築性、パンクの疾走感、ブルーズの渋味、サザンロックの埃っぽさ、ポップスの明快さ、哀感などが絶妙にブレンドされた、14年ぶりの会心の復活作!

最近の愛聴曲

HEY HEY RISE UP / PINK FLOYD (feat. Andriy Khlyvnyuk of Boombox)
*PINK FLOYD、28年ぶりにバンドとしての新レコーディング。『THE DIVISION BELL』からもうそんなに経つのか…。ウクライナのアンドリーイ・クリヴニュークの歌声とディヴィッド・ギルモア師のギターが絶妙にマッチ。哀感の中、じわっと高揚をもたらしてくる。
IN ANY TONGUE / DAVID GILMOUR『RATTLE THAT ROCK』
*ウクライナの惨状を見ていて、今一番沁みる曲。
Page Top